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◇webDICE - 骰子の眼 - 「森全体を大きな楽器にしたかった」―糸電話を楽器にした「ストリングラフィ」考案者・水嶋一江インタビュー
最初タイトルだけ見て、「『糸電話を楽器にした』ってどういうことだ?」と思ったのですが、写真や動画を見て納得。そして打楽器奏者として、こういうステージ上での音楽パフォーマンスにとっても興味が湧いたんですよ(もしかしたら私だけの属性かもしれませんが)。
ということでネットでチケット状況を見てみたら残りわずかだったので、「これは私の分が残ってるのね!私に『行け』と言っているのね!」と勝手に決め付けて取ってしまったというのがいきさつです(笑)
会場に着いたらステージ上には既にストリングラフィがセッティング済みでした。

実物を見て、紙コップの描く曲線がグランドピアノやハープの外見と同じなんだよなぁということをあらためて実感。まぁ、音程の作り方が一緒なんで当然見た目も一緒になるんですけど(でもハープのように、例えば「ド」が赤糸という風にはなってませんでした。どうやって区別を付けてるのかは結局分からずじまい。残念…)。
ただ、両端が紙コップというのが画期的だよなぁと。そこで糸の長さを決める(=音程を決める)だけじゃなく、音量を増幅するスピーカーの役目も果たす。う〜ん、素晴らしい。
(ただ、この演奏会ではマイクも置いてスピーカーからも音を流していました。場所は小ホールだったのですが、生の音だけだと厳しいようです)
演奏会は2部構成で、前半はストリングラフィの説明を交えつつライトなクラシック、ポップスや歌謡曲等を演奏するファミリーコンサート的なプログラム、そして後半はオリジナル曲を中心としたもっとお堅いコンサート的なプログラムとなっていました。
前半は知った曲ばかりだったおかげで、音以外にも奏者の動きや音の出し方などをしっかり見ることが出来たのですが、予想していたよりたくさんの奏法があって面白かったですねぇ。
発音の理屈としては、糸に松ヤニを塗っておいてそこを手袋をした手でこする。ヴァイオリン等の弦楽器と一緒ですね(松ヤニを塗る対象は違いますが)。
そしてその他に、ピチカートやハーモニクス奏法もあり、糸の途中をつまむことで音程を変えたりトリル等も実現していました。この辺りはホント弦楽器と一緒。
ただ違うのは、ストリングラフィで作ることの出来る音の豊富さですね。
ピチカートも紙コップで響くため音はかなりヴァイオリン等のそれと異なり「ポン!」という打楽器的な音。
それ以外にも、鳥や虫の鳴き声はかなり忠実に再現されていましたし、葉擦れの音なんかもかなりいい味を出していました。あとは、お化けが出る時の「ひゅぅぅぅぅ〜」というフレクサトーンのような効果音まで再現していて、これにはかなり驚きましたねぇ。
これらの効果音的な奏法がいちばん発揮されていたのが「ゲゲゲの鬼太郎」ですね〜。前述のフレクサトーンの他にも、下駄の足音や「ギギギ…」と古い扉が開く時の音などの効果音が満載で、かなり楽しく聴くことが出来ました♪
前半は、単純な曲からだんだんと奏法や音を増やしていき、また、観客が演奏に参加するコーナーも設けたりして、観客が短い時間でストリングラフィを理解することが出来るよう非常にうまく構成されていました。
こうやってストリングラフィを大まかに理解したところで後半のオリジナル曲に突入していったので、興味を保ったまま最後まで聴けた観客が多かったんじゃないかなと思います。私の隣は爆睡してましたが(ぇ
後半のオリジナル曲なのですが、何となくミニマルミュージックっぽい印象を受けました。1つの楽器の持つ音域はそれほど広いわけではないため、どうしても狭い音域の中で行ったり来たりするのでそういう風に思ったのかもしれません。
ただ、私はこういうのが好きなので、本音からするとこういうテイストのをもっとたくさん聴きたかったかな。ただ、ストリングラフィという楽器を知るという意味では今日のプログラムの方がベターだと思いますが。
後半の曲でも効果音的奏法は大活躍していました。こういう風に、同じ楽器でクロマチックなものと非クロマチックなものが同居出来るのがストリングラフィの面白さの1つかもしれないですね。
終演後、ロビーで「簡単ストリングラフィキット」が売られていました。
1個500円。糸電話のセットとしてはちょっと高め(笑)
しかもこれの作り方は◇ご本人たちのサイトに載ってますから、自作も可能なのです。
でもこれ、飛ぶように売れてました。ホントに。1人で5個くらい買ってたおばさんも。そんなにどうするというのだ(苦笑)
で、私も買ってきました。作り方がネットに載っているのは承知していましたが、興味本位です(笑)
中身は糸電話とそれを引っかけるためのフックと松ヤニ。あとは簡単なガイドブック。
ここに音程の秘密が書かれていました。
予想通り、いたってノーマルな平均律です。ま、そりゃそうですね(^^;)
ということで、「糸電話の音楽」初体験記でした。勢いで買ったチケットでしたが行ってみて正解でした。
気になった方は機会があったら行ってみてくださいな。この音は実際に見て聴いてみないと面白さが伝わらないので〜。
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