2010年01月09日

「天にひびき」はこの先が楽しみな指揮者マンガ♪

◇「とめはねっ!」第6巻を買った時、ふと目にとまってそのまま表紙買いしてしまったマンガがありまして、それが「天にひびき」

天にひびき 1巻 (ヤングキングコミックス)
やまむらはじめ


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はい、またクラシック音楽マンガですよ。
クラシックを題材にしたマンガって昔からこんなにコンスタントに出てましたっけ?「のだめ」とかがその辺の敷居を下げてたくさん書かれるようになったのかな。いずれにしても私にとっては嬉しいことです。…出費は増えますが(^^;)

このマンガの舞台は、音羽良(おとはら)音大。そこのヴァイオリン科・久住秋央(あきお)と指揮科の曽成(そなり)ひびきという新入生を中心に物語が書かれています。
久住は(今のところ)凡庸なヴァイオリニスト。音大に入ったのも、本当はヴァイオリンを辞めようと思っていたけどよくよく考えたら自分の取り柄がそれしか無かったから半ば仕方無く、という後ろ向きな理由。
まぁそんな理由でも受かっちゃうんだからおそらくある程度の才能を持ってはいるのでしょうけど、この巻ではまだそのかけらも見えない状況です。
そしてその原因を作ったのが、ヒロインであるひびき。
彼女は久住とは違ってとんでもない才能の塊です。どんくらいとんでもないかと言うと、9才の時にプロのオケ相手にベートーヴェンの交響曲をほぼ丸々振り切ってしまうくらい。しかもプロが相手を“してあげている”んじゃなく(最初はそのつもりだったけど)、完璧にオケを操り自分の音楽を表現しきってしまうという…。もちろんその音楽の内容もプロがうなってしまうくらいの素晴らしさ。

おそろしい子…。

「のだめ」の千秋なんて目じゃない天才っぷりです。いきなりミルヒーレベルと言っても過言じゃない。
その演奏を久住(同じく当時9才)も目の当たりにしてしまったため、その後どんな音楽を聴いても心から感動は出来なくなってしまったという…。もちろん、自身の音楽についても同様。まぁかわいそうっちゃかわいそうですな。
そんな2人が同じ音大生として再会したわけですが、ひびきの天才っぷりは相変わらずのようで。まだ指揮シーンは出てこないのですがピアノを弾くシーンはあり、そこでその場にいた音大生全員が圧倒されてしまいます。ピアノの技術ということではなく、そこで表現された音楽にです(ピアノの腕そのものは、指揮科の学生としては標準的なレベルらしい)。

そして、このひびきの指揮及び演奏シーンの描写がとってもいいんですよね〜♪
彼女が心から音楽を好きでそして楽しんでいるという感じが非常によく出ています。「のだめ」で言うなら片平的な。
私もこんな風に音楽を楽しめるようになりたいなぁ。

あと、この第1巻では「指揮者のお仕事」というコラムがあって指揮者についての雑学が紹介されているのですが、これを誰が書いてるのかな?作者自身?と思っていたらあとがきに

作曲家の吉松隆さんによるコラム


とありました。へー。
これは今後も続いていくのかな?だとしたらこちらも第2巻以降楽しみにしたいと思います。

あとがきついでにもう1つ。ちょっと面白いことが書いてありました。

色々な方々に お話をうかがいわかった事は

ファンの世界と 演奏者の世界は ずぅえんぜん 違うという事です

聴き比べとか 名盤とか
誰それの■年■月■日の演奏がどうとか
フルトヴェングラーの復刻版とか
SACDとか

一言も出てきやしませんね

ま 当たり前っちゃ−−
当たり前なのですが…


そうなんですよねー。
自分がアマオケで何か曲やる時も、パート譜もらってスコア買って、最初は参考としてCD聴いたりしますけど、実際に練習が始まったら極端な話そんなものはもうどーでもよくて、自分たちの出している音や音楽をどうしていきたいか、というようなことに頭の中が切り替わるんですよね。
プロということになるとさらにそういう傾向は大きくなるんじゃないかなと思います。

もちろん演奏者だって視聴者の一面は持っているからプロ・アマ問わず聴き比べとかも普通にしてると思いますけど、“演奏者としてのマンガ”の取材ということになるとやっぱり自然とそういう話にはならないってことなんでしょうね〜。


ということで話を本編に戻しまして。
まだこの第1巻では、物語が動き出したばかり。
今後ひびきがどのようにその才能を充実させていくのか、また、今のところ彼女の音楽に振り回されっぱなしなだけの久住もどのように自分の音楽を見付けていくのか、楽しみにしたいと思います。
久住の音楽にも魅力はあったはずなんですよね。じゃなきゃ幼なじみで半ば婚約者的(?)な女の子(この子はピアニストらしい)がそばにいたはず無いんだから。
9才時のエピソードにしか登場していないこの女の子、迫田美月が今後どこで登場しどのように絡んでくるのかも楽しみにしたいと思います〜。


タグ:天にひびき
posted by ぽぽろんろん at 21:58 | ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | books & comics
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