2010年04月17日

坂本龍一の「スコラ」第2回は充実の内容♪

録画しておいたのを今日やっと見たのですが、これが充実した30分間でした!いやぁ、よかったなぁ。
バッハを取り上げての2回目ということだったのですが、第1回と比べるとかなりつっこんだ内容だったと思います。

ゲストの先生たちとの対談では「バッハに至る西洋音楽の変遷」を和音を話していました。
グレゴリオ聖歌時代は単旋律で和音も無かったのが、やがて複数のメロディが絡み合う「オルガヌム」(エロい言葉じゃないよ!><)が生まれます。そこからオケゲムやモンテヴェルディらによってポリフォニー・対位法が洗練されてきますが、ただここでもまだ和音は五度が主体だったり、今とは違う和音進行だったりします。そしてバッハの時代になって「調」というものがはっきりし、今でも違和感の無い和声が完成することになります。
そしてこの中で重要なのが第三音。「ミ」の音ですね。
で、これっていうのがある意味“不協和音”であり(←この辺り、吹奏楽で「純正和音」を連呼されてきた人たちは共感できますよね)、それゆえ以前は使われていなかったと。それよりは音がうねらない完全五度(ド-ソ)の音が「美しい和音」として好まれていたということなんでしょう。
それが時代が流れるうちにだんだんと使われるようになり、バッハで完全に市民権を得たということでした(これはある程度の極論ではあるでしょうけど)。
そしてさらに時代が流れると和音はもっと複雑化し、七度や九度、激しい不協和音なども普通に使われるようになってきた。音楽っていうのは歴史が積み重なってくる間に音も積み重ねてきたという話になるほどと思いました。

で、この中で坂本龍一が話していたことで興味深かったのは、「子供の頃『作曲をしている』ということを親戚のおじちゃんとかに話すと、『歌ってみてよ』とよく言われた」ということ。
彼自身は「メロディだけじゃ音楽は成立しない」と当時から思っていてメロディ偏重な世間に反発していたそうで、これは私も同意です。ていうか、その頃作ってたのが「歌えるような曲じゃなかった」ってのも凄いっすけどね(笑)

さて、ワークショップの題材は「目覚めよ、わが心」というコラール。

目覚めよ、わが心1.bmp
(↑実際は2分の4拍子で書かれていましたが、無料ソフトじゃそんなん出せませんでした^^;)

これを使って編曲をしてみよう!というものでした。
バッハはこれを使っていくつも曲を作っているということでしたが、とりあえずこれ見たら私は1つの曲が浮かんでそのまま頭から離れませんでしたね。まぁクラシック好きの人はかなりの率でそうなると思いますが(^^;)

で、これに中高生が挑戦したのですが、これが予想以上にみんな面白かった!
エレキギターとかエレクトーンとか、クラシックに関係無く人を集めていたのがとってもいい結果を生んでいましたね。いやぁ、よかったなぁ。できれば全員のを聴きたかった〜。

そしてその後に芸大の「バッハ・カンタータ・クラブ」(バッハのカンタータだけのサークルがあるとはさすが芸大。恐るべし)が演奏した「主よ、人の望みの喜びよ」。
この美しさが際立ってました。ため息もの。
中高生のも普通によかった(特にエレクトーンとピアノの子のはめっちゃ完成度高かった)んですが、さすがはバッハですね(ってそこと比較しちゃうと中高生がかわいそうなんですけど^^;)。

そしてワークショップは「主よ〜」の中で使われている不協和音(隣り合うドとシがぶつかるとか)についても言及し「確かに変な音ではあるんだけど、そこで使うのをすぐにやめちゃわないで欲しい。間違えると面白い。変なところにも何かヒントがあることを覚えておいて欲しい」という言葉で締められていました。
確かにこれって重要ですよね。これが無かったらドビュッシーもストラヴィンスキーもいなかった訳ですから。もちろん、前半で書いた話と照らし合わせればバッハもそういうことになります。
既存の枠を破っていくということ、これは音楽に限らず大事なことですね。


ということでかなり今回は充実した内容だったと思います。
次回(って今夜なんですよね^^;)はバッハ第3回。「通奏低音」だそうです。これまた面白そう!
ということで楽しみにしたいと思います。
でも、また録画になるので見られるのはいつになるやら…。とりあえず2週分ためちゃうのは避けたいところです。



■「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」関連エントリーです♪
◇坂本龍一の「スコラ」見た。
posted by ぽぽろんろん at 16:17 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。