2010年05月03日

坂本龍一の「スコラ」ジャズ編第1回、面白かった!

つーことで、今回からテーマはジャズ。
第1回はそのとっかかりということで、新大陸(「アメリカ」じゃなくてこう表現するのがミソですな)におけるアフリカ音楽と西洋音楽の奇跡的な融合というジャズの成り立ちとその基本要素についてのお勉強。

ジャズの前身として挙げられていたのが、ブルース、ラグタイム、ニューオーリンズ・マーチングバンド。
アフリカから連れてこられた奴隷たちの労働歌に楽器による伴奏を付けるようになったところからブルースが生まれ、これがジャズのメロディやハーモニーの元になりました。
(黒人霊歌は違うの?って思ったらWikipedia上ではそのようにも書いていました。テレビ放送だと「黒人」という言葉はもう使えないってことかな?)
テレビでは「Go Down Old Hannah」という労働歌が流れていましたが、今となると、この節回しだけでブルースに聞こえてしまう(笑)
一方でラグタイムはそのリズム(シンコペーション等)がジャズの元に。ラグタイムってクラシックの中で使われているもの(サティとかストラヴィンスキーとか)くらいしか認識していなかったうつけ者でしたが、スコット・ジョップリンの名前とメープルリーフ・ラグを聴いて「ああ!これか!」と。この曲、今までちゃんと把握してませんでしたすみませんすみませんすみm

■YouTube - Maple Leaf Rag Played by Scott Joplin


そしてこれらをマーチングの楽器に取り入れ、アドリブ等も入れるようになったたのがニューオーリンズのマーチングバンドということで。
ここで流れたThe All-Star Marching Bandの「聖者の行進」を聴いて「なるほど、こりゃもうビッグバンドそのものだな」と。これの音源をネットで探そうとしたけど、バンド名がありきたり過ぎて関係無いものばかり釣れちゃって見付けられなかった…。

その後、第一次世界大戦のためにニュー・オーリンズの売春宿が閉鎖になったため、マーチングダンスバンドメンバーが職を求めて全国に散らばっていき、その中でボードビルのポップスを取り入れ浸透し、今日ジャズが1ジャンルとして定着していくのに至るということでした。

それから、ジャズならではの音についても言及されました。西洋音楽のドミソの音にミ♭等西洋音楽としては間違った音をぶつけても成り立つのかと。
これについては山下洋輔が、西洋音楽でドミナントからトニックへ移行したがるように(シレソ→ドミソ)、西洋音楽の理論に合わないジャズの音の動きも最終的にドミソに収まるように動けば途中で何をやろうとチャラになる、というようなことを言っていました。そして、続けて

下でいくら西洋の論理が流れていようと、上で自分勝手なことをしていい。
2つのものはいつも激突していて、そのダイナミックさがジャズなんだという風に解釈してしまっている節が自分にもあります。


と。なるほど〜。
この自由さがジャズの面白さだし彼の演奏の魅力にもなっているということなんでしょうね。

ワークショップは中高生を対象にジャズの見本演奏をし、そして「コール・アンド・レスポンス」についてのお勉強。よくよく見たら、「バッハ編」でピアノで参加していた子がこちらにもいましたね。この贅沢者め(笑)
まずは山下洋輔が「スワニー・リバー」を元ネタの100%西洋音楽とジャズ的な変奏を披露。山下洋輔が繰り出す(西洋音楽からすると)変態的なアドリブにぽかーんとしていた中高生の顔が途中カメラで抜かれてたのが面白かった(^^;)
コール・アンド・レスポンスでは、「ファファッミ♭ーファー」というレスポンス決めておいて、サックスが吹くコールに対して中高生がレスポンスを返そう、というもの。
最初は普通のコール・アンド・レスポンスでしたが、途中から加わった山下洋輔と坂本龍一が大暴れ…お前らやりすぎだ(笑)
「どんなコールをしようとレスポンスが決まってると音楽として成立する」(これは上で書いた山下的ジャズ観に通じるものがありますね)ということを示すためだったらしいですが、にしてもいきなりはっちゃけすぎ。中高生を食わないでください(^^;)
まぁでもこういう中でするレスポンスってのも楽しかっただろうなぁ。いいなぁ。

そしてラストのスタジオ演奏では、坂本龍一・山下洋輔にサックスのジャズトリオ(田中邦和トリオ)を加えた編成で「スワニー・リバー」を再演。これが面白かったわ〜。なにげにドラムが元スカパラのASA-CHANGだったし。
バッハ編ではこのスタジオ演奏って「ふ〜ん」くらいの感じだったのですが(失礼な^^;)ジャズとなると自分が知らない分野かつ(アドリブ的な意味で)演奏の予測が付かないのでいいですね♪
ただ1つ不思議だったのは、対談コーナーにも大谷能生というサックス奏者がいたのにここには入らなかったということ。入れてあげてよ〜(笑)変則的だっていいじゃない。

このシリーズは、前回までのクラシックについてのものと違ってジャズはほんっとーに浅い知識しか無いのでより楽しめそうです。
次回は中高生がビッグバンドに挑戦!ということでこれまたwktkしております♪



■「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」関連エントリーです♪
◇坂本龍一の「スコラ」見た。(第1回)
◇坂本龍一の「スコラ」第2回は充実の内容♪
◇坂本龍一の「スコラ」第3回やっと見た〜。
◇坂本龍一の「スコラ」第4回は対位法。
posted by ぽぽろんろん at 13:48 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | other musics
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