2010年08月17日

「借りぐらしのアリエッティ」観てきました♪

お盆も過ぎたしそろそろ空いてるでしょ、とレイトショーで観てきました。
…さすがにめっちゃ空いてたね(^^;)



てことで、忘れないうちに簡単に感想を。


※公開からかなり日は経っていますが、一応この先ネタバレ注意※








ひとことで言ってしまうと、いいお話でした。
アリエッティと翔という、森の中の屋敷を「借りて」いた2人の数日間の触れ合いの物語。
ストーリーとしてもすっきりとまとまっていたと思うし(その分盛り上がりはあまり無かったですが)、敵味方がもの凄く分かりやすく描写されていて、アリエッティの家や「借りて」いる屋敷の雰囲気とか音楽とかとも相まって、短編の童話を読んでいるような気分になりました。

中でもよかったのは音楽ですね。個人的には主題歌よりもOPと挿入歌として使われていた「Our House Below 〜床下の我が家〜」(←8/18追記:これ違ってました。オープニングで流れたのは「荒れた庭」。この曲がいちばん好き。)の方が気に入りました。
正直言うと、最初にこの曲の歌声を聴いた時、鳥肌が立って泣きそうになりました。まだ物語が始まってもいないのにホント何でだか分からないんですけど。これは中盤で流れた時も同様で。ハープの音色とコロコロした歌声にやられてしまったのかもしれません。これはいい曲ですよ〜。
舞台が日本なのに英語の歌詞のおかげで異世界に入り込んだ気分にさせられました。

ストーリー全体の中でいちばんの盛り上がり(?)はアリエッティの母・ホミリー救出作戦のところだと思うのですが、ここは先程書いたように2人とも屋敷を「借りて」いる身だというところがミソですよね。
だから屋敷全体が2人にとって敵地になる。救出のドキドキ度も2人のシンパシーも増しますよね。翔が屋根をつたって隣の部屋に行くところでそれをもの凄く感じました。

ただ、翔も最初からアリエッティの完全な味方という訳では無かったですね。いきなりアリエッティに「君らは滅びゆく種族なんだ」と言い放ったのはちとびっくり。タイミングも急だったし。ただ、彼が心臓の病で手術にも期待していないことを話したのを聞いて、世界全体をそっち方向で見ているんだなということを理解しました。作中でも小難しそうな本ばかり読んでいる感じだったので、頭でっかちで悟っちゃってる面はあるのかなという。
そして、翔の言葉に反発して「そう簡単に滅びたりしないわ」というアリエッティの言葉からその考え方を変えていくわけですが、これもここまで翔に対して「生きる」ということをここまで真剣に言った人はいなかったんでしょうね、恐らく。アリエッティの言葉に初めてそれを感じたということなんでしょう。
ただ、アリエッティ自身も翔のセリフにかなりショックを受けていましたよね。アリエッティは危険を省みず結構活発に外に出て行っちゃうような子だったし、逆に「死」というものをあまり真剣に考えてなかった節があります。だから、ここでの一連の会話はお互いにいい刺激になったのかなと思いました。

最初の方で「敵味方がもの凄く分かりやすく描写されていて」と書きましたが、この映画では敵キャラを過剰なまでに不気味に描いてましたよね。具体的には前半の猫(ニーヤ)とハルばあさん全般(ホミリーを奪還されるまで)。特にハルばあさんの気持ち悪さと言ったら…。
(ただしゴキブリはリアルじゃなくてよかったです、ホント。これは感謝^^;)
正直言うとこれらの描写にはかなり嫌悪感があって引いてしまいそうにもなりました。とは言え、あそこまで描いてくれたから最後で心からハルに「ざまぁw」と思えたのでよしとしましょう(笑)
ただし、パンフレットでハル役の樹木希林さんも書いてましたが、彼女も完全に悪い人では無いんですよね。要は家の中に小人という異物が住んでいるということに対して「気持ち悪い」と思ってしまう人なんでしょう(そして恐らく「これで金儲けが出来る」と思ったんでしょう)。それは仕方無いとも思います。私も急に小人(しかもアリエッティみたいにかわいい小人ではなくホミリーみたいなおばさん)と出会ってしまったらまずは「げ…」と思ってしまうでしょうから(ぉぃ^^;

だから、屋敷の主であるおばあちゃんが小人に対して肯定的だったのがアリエッティらにとって救いでしたよね。もちろんそれは彼女の父の小人に対する思いがあったからだと思うのですが。
最後のハーブを見付けられたのもそれゆえでしょう。ハルはあんなにドールハウスの台所を凝視してたのに気付きませんでしたからねぇ。
結局アリエッティ一家も出て行ってしまって、(また誰かが住まない限り)あの家はとうとう小人がいなくなってしまったことになりますが、おばあさんはあのハーブを見付けたことで心の中でずっと小人と一緒にあの家に住み続けることになるんですね。これは幸せなんじゃないかな〜。

終わり方もよかったですね。
人間に見られてしまったからにはアリエッティ一家はやはり引っ越さざるを得ないし、翔も手術のために屋敷を去らなければならない。
屋敷を「借りて」いた人たちがみんないなくなるというラストは、そこから先(アリエッティたちの引っ越し先や翔の手術の結果)が気になる人には中途半端なのかもしれませんが、私はとても腑に落ちました。
最後の角砂糖の受け渡しもいいですよね。あんなタイミングで渡されたら惚れるだろ(笑)

それから、この映画を見ていてニヤリとしたのは「アリエッティたちが小人であること」の描写ですね。
いちばんは水滴。ティーポットからお茶が出てくる時に表面張力により「ボトッ」と出てくるんですよね。こういうのは上手いなぁと。でも本当なら注がれたお茶も表面張力でこんもりするはずなんですけどね(笑)
ま、何から何まで現実の物理現象に合わせたらこっちが疲れちゃいますし、アレくらいだからよかったのかなぁとも思います。
あと、小人の小ささを表現していた効果音も面白かったです。アリエッティが角砂糖を渡された時も「ドサッ」と重そうな音がしていたし、風とかいろんな音も特に序盤はかなり大きな音で表現されていたと思います。
あと、翔の声も最初はエコーもかかって地底から響いてくるような感じになってましたし。「これで最後まで行くのはイヤだなぁ」と思ってましたが(笑)、これは翔とアリエッティが対等に会話をするようになった時点で普通の声になりましたね。これも上手いかも。


声の演技について私は詳しくはありませんが、志田未来ちゃんは上手かったんじゃないかなと思います。あと、竹下景子さんも自然でしたね。樹木希林さんんもさすが。個人的にはこの3人がよかったかなぁ〜。
ホミリーはバリバリ大竹しのぶさんでしたね(笑)2人の外見にギャップがあるので、これはちょっと違和感がありました(演技が下手ということでは無いですよ念のため)。


…とここまで誉め倒してきましたが、気になったところも当然ありました。

  • カラスが突っ込んできたところの描写はしつこすぎたような。

  • ニーヤはアリエッティらのにおいを追跡できたのに、引っ越し時にアライグマ?(タヌキ?)にスルーされたのはちょっと納得いかないかも。

  • 翔は静養に来たはずなのに雨ばっかりでかえって体によくないよなぁと思いながら観てた(苦笑)
    後半はかなり走ってるし。

  • 翔がドールハウスの台所をアリエッティ家に据え付けた流れはちょっと強引じゃなかろうか。

  • ニーヤが最後に空気読みすぎ。でも最初アリエッティと見つめ合った後で猫バス的に彼女を翔のところまで運んでいくんじゃないかと思ってしまったので、そうじゃなかったのはよかった。

  • 翔は最後の角砂糖をいつ持ち出したのか?←これが最大の疑問。
    引っ越すことを聞いてからずっと持ってたってことなのかなぁ。

  • ハルの言動が最初からずっと不自然だったのが気になってたんだけど、これは彼女がかつて小人を見たことがあるということが判明して納得。彼女は何から何まで小人の仕業として見てたってことなのね。

  • 「借り」に行く設備が整備されすぎだろと最初思った。が、これはおばあちゃんの父親の代から小人がいたこと、かつては3家族住んでいたこと、アリエッティの父・ポッドがハンダまで使いこなすシーンを見てとりあえず納得。


自分で納得したところも含めるとこんなところかな?
何か「縮尺の具合がいい加減」という意見もあるみたいですが、そんなもんアニメなんだから、つーかニーヤのデフォルメ具合を見ろ!って思いますです(笑)
個人的にはそこは全然気になりませんでした。


いろいろ書きましたが、こんなところかな?
後で思い出すところとか記憶違いに気付くことがあるかもしれませんが、まずはこれで終わりたいと思います。

あ〜、そうだ。サントラは買わなきゃ!
最初どことなくRPGゲームのBGMっぽい感じもしたのですが、すぐに気にならなくなりました。
ハープやギター等撥弦楽器の音色が心地よい♪もちろんセシル・コルベルの歌声もいい。
ロッキンジャパンで彼女のステージを見なかったのを今日本気で後悔しました…。

借りぐらしのアリエッティ サウンドトラック
セシル・コルベル


◇このアイテムの詳細を見る




■過去のジブリ関連エントリーです♪
◇ポニョってきた感想を音楽中心で
◇ハウル見た。
◇耳をすませば♪←これは原作マンガの方
posted by ぽぽろんろん at 02:14 | 神奈川 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | TV & entertainments
この記事へのコメント
はじめまして。
私も昨日アリエッティ観てきました。
音楽がトッテモ気に入ったので・・・どなたか同じような感じの方はいらっしゃらないと思っていたら・・・こちらにたどり着きました。笑

アリエッティの歌・・・教会旋法?っぽい感じで好きだな〜〜〜〜と。
荒れた庭も大好きです。
あの冒頭部分の音楽だけで、サントラ欲しいっと久しぶりに思いました。

一方的書き込み失礼しました^^;
Posted by ピピ at 2010年08月29日 12:37
■ピピさん
はじめまして!
コメントありがとうございます。

音楽、いいですよね〜。
「荒れた庭」で同じような感想を持った人がいたというのは嬉しいです♪
「アリエッティの歌」も独特の雰囲気が素敵ですよね〜。私も好きです。

映画を観るまでは「今回の音楽は久石じゃないのか…」と思っていましたが、終わってみたら「セシル・コルベルで正解!」と思うくらいに気に入ってしまいました。
Posted by ぽぽろんろん at 2010年08月29日 21:40
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。