2005年07月27日

浪速のバルトークの夏♪

いや〜、台風一過の今日は暑かったですねぇ〜。
私は会社への通勤だけでもう汗だくでした(´ヘ`;)あづい…
梅雨も明けて一週間、もう夏まっただ中へ突入していくのですね。私にとってはいちばんつらい季節です(苦笑)

さて、「日本の夏」を感じさせてくれる曲っていろいろあると思いますが、私は大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」を聴くと「夏〜〜っ!」という気がしてしまいます。

大栗裕と言えば「浪速のバルトーク」(もちろん「浪速のモーツァルト」と言えばご存じキダ・タロー)。
東洋のバルトーク」とも呼ばれます。それだけに日本、特に大阪情緒を色濃く映し出した曲調が特徴となっています。
民謡などを好んで使うのも「バルトーク」と呼ばれる一因ですね。
もちろん、この大阪俗謡による幻想曲も例外ではありません♪

祈るような序奏のあと、チャンチキと太鼓の音に導かれて出てくるアレグロのメロディは大阪・天神祭の地車囃子(だんじりばやし)
続いてピッコロでおどけたように吹かれるのは、生国魂神社の夏祭りでの獅子舞に使われるお囃子です。
これらの祭を実際に見たことのない私にとっても、次々と流れてくるメロディはまさに「夏祭り」を感じさせてくれます。
私にとってはそこから連想される風景は、御神輿が威勢よくかつがれている風景だったりゲタをカランコロン鳴らしながら露店の列のなかを歩く風景だったりします。
もちろんそれは実際のものとは違うと思いますが、聴いた人それぞれの心の中にある「祭り」の心象風景が引っ張り出されてくるのです。従ってこの曲には昔懐かしい日本の風景が流れます。そして夏の蒸し暑さと夕暮れ時の涼しさが感じられます。

この曲、もともとはオーケストラ曲として作られ朝比奈隆指揮の関西交響楽団(現在の大阪フィル)によって初演が行われました。
その後、朝比奈氏はこれをヨーロッパへ持っていき、ベルリン・フィルなどと演奏して好評を博しました。
さらには吹奏楽用にも編曲され、今ではむしろこちらの方がポピュラーな存在となっています。
ちなみに私は吹奏楽版の方が好き。なぜなら、吹奏楽版で効果的に用いられているシロフォンがオケ版には無いから。
中間部、オーボエとフルートの寂しげなソロの合いの手としてシロフォンが入るのですが、これがまるで鹿おどしが「カッコーン」と言うようなとてもいいワビサビを感じさせるのです。
オケ版だとこれを弦のピチカートでやっているのですが、やはりアタックが弱いし木の質感には敵わない。
そして、全曲を通しても管楽器の音のぶつかり方の方がオケ版よりしっくりくるんですよね。

うちにある下のCD(吹奏楽版)では、この曲を朝比奈御大が振っています(!)。「神話」や「仮面幻想」も入って非常においしい1枚♪
大栗裕作品集
朝比奈隆・木村吉宏/大阪市音楽団
・吹奏楽のための小狂詩曲 ・吹奏楽のための神話〜天の岩屋戸の物語による
・巫女の詠えるうた ・仮面幻想 ・吹奏楽のためのバーレスク
吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」(全曲版)


オケ版はおそらく下の画像のNAXOS版がいちばん手に入りやすいと思います(演奏はちょっと弱いですけど)。
大栗裕:大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他
下野竜也/大阪フィル 高木和弘(Vn)
・ヴァイオリン協奏曲 ・大阪俗謡による幻想曲(1970改訂版)
・管弦楽のための神話〜天の岩屋戸の物語による(1977管弦楽版)
・大阪のわらべうたによる狂詩曲


私は日本の夏をこの曲で満喫するので、ぜひ今年の夏は暑さ控えめでお願いしたいです(爆)


posted by ぽぽろんろん at 23:15 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | wind orchestra musics
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