2005年06月30日

踊れるもんなら踊ってみなさいって♪

考えてみたら、久しく自発的なクラシックの話題がありませんでした。
これはいかん。
ここがまじめなニュースブログだと思われてしまう←それは無いヾ(・・;)ォィォィ

そんな訳で、バルトーク「舞踊組曲」です。
6曲からなるこの組曲は各曲が2〜4分程度とそれほど長くないですが、バルトークの魅力がぎっしり詰まった名曲でございます♪

舞踊組曲.jpg

第1曲、ピアノが低音から半音階でせり上がり、それに導かれてファゴットが千鳥足を思わせる旋律を吹く。音符だけ並べるとただ行ったり来たりしてるだけのメロディーなんですけど、これが絶妙のアーティキュレーションによって生き生きと動き出すんですよね。
この曲はピアノが打ち込みとかグリッサンドでも大活躍♪特に弦と一緒の打ち込みについては、弦だけではどうしても弱くなりがちなアタックをきっちり補っています。「叩く」弦楽器、ピアノの特徴がうまく生かされていますよね。
ピアノ以外では、ミュートのトロンボーンなんかも絶妙です。

そしてやっぱり楽しいのは第2曲。なかでもやっぱりトロンボーンのグリッサンド!これに尽きますね。
他の楽器はこの曲の3度のメロディーをスタッカートを交えて跳ねるように演奏するのに対し、トロンボーンはffのグリッサンドでひたすらグイグイ押しまくる♪そして後になればなるほどグリッサンドが往復する回数が増えてくる!
いいね、暑苦しく爽快(笑)
基本的にバルトークのトロンボーン使用法は結構好きだったりします。
この曲、後半のリトルネロ(各曲に共通して現れる旋律のこと)を除けば横の動きはほとんど無くてリズムの組み合わせのみで曲を構成しています。メロディーもリズム要素の組み合わせと言っていいでしょう。こういうことができちゃうのもバルトークのバルトークたるところ。

第3曲は、民族的な性格がかなり残っているせいか色合いに同郷のコダーイを感じさせる部分もありますが、そこはやはりバルトーク。間に挟まれる合いの手の和音や短いフレーズにバルトークらしい粗暴ながらおどけた雰囲気がみられます。

第4曲で小休止があり、第5曲で終曲に向かって胎動を始めます。そして終曲、これまでのテーマが絡み合って終曲を彩ります。
この曲もリズムの刻みが非常に複雑で、指揮を振る方も演奏する方もとってもやっかい。しかも、先ほども書いたようにこの曲は各曲からのパーツの集合体と見れるのですが、これがただ演奏するだけじゃ数十秒ごとにブチブチこま切れになるつまらない音楽になってしまいます。ホント難儀ですなぁ。
しかしきちんと演奏すればこれが見事に繋がってくるんですね。これは、各曲のメロディーが狭い範囲を行ったり来たりするという部分で共通点があるところにも起因していそう(特に第1曲と第2曲は非常に狭い!)。こういうお膳立てが無いと、4分という短い尺でまとめきることは難しいでしょうね。

パーカッションとしては、シンバル・スネアの使用が最低限に抑えられているところに好感が持てます。
ティンパニとバスドラを主にまとめられているので、変に外側に散らばらなくて締まった印象になってます。いつ聴いてもバスドラおいしいなぁ。この曲やるならある意味ティンパニよりバスドラがやりたい(^^;)

しかしこの曲、アゴーギクがそこかしこにあってテンポ揺れまくり。曲名に反して踊れたもんじゃありません(笑)
「のだめカンタービレ」11巻、プラティニ国際指揮者コンクール(それにしてもこのマンガのコンクール名はふざけてる。笑)の本選で片平は相変わらず「飛んで」ましたが、よくそんな指揮が出来るよ。片平はおそらく普通の曲なら宙返りしながら振れます(笑)
しかしそんな「踊る」指揮者を見て思いました、「これはダンサーが踊るんじゃなくて演奏者が踊る曲なんだな」と。もちろん体で踊るわけじゃなくて、音楽でそれを表現するための曲。
それが出来た時、この曲自体に生命が生まれ踊り出すんだろうなぁ。そしてそれこそ会場までも。この曲で一度踊り狂いたいね(笑)


posted by ぽぽろんろん at 23:28 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
「ルーマニア民族舞曲」ならわかるんですけど、「舞踊組曲」わかんない〜
ぽぽろんろんさんとワタシは見事に趣味がかぶってないことが多くて、けっこうおもしろいです♪
いつか聴いてみようと思います
イヴァン・フィッシャーはなかなかよいですよね♪おやびんさんから彼の「ハーリ・ヤーノシュ」の演奏を聴かせてもらったとき、とても気に入りました。さすが地元は違う(笑)
ワタシも「舞踊組曲」で踊り狂いたいよー(爆)
Posted by ya-ya-ma at 2005年07月01日 00:23
えっ…?ya-ya-maさん、聴いたこと無かったんですねぇ。意外です。
舞踊組曲もいろいろ演奏が出てるので、迷ってみて下さい

特に終曲は狂乱ですので、いい具合に踊り狂えると思いますよ(笑)
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月01日 20:11
こんばんはー

トロンボーンがグリッサンド、など楽しいことがたくさん書かれていたので、探してみましたバルトーク。
でも我が家にはオケコンしかなかったとです…
(カップリングは「中国の不思議な役人」でした。)

踊れるかどうか聞いてみなくちゃ♪ぽぽろんろんさんは踊るバスドラ…?
Posted by なま at 2005年07月01日 22:54
オケコンもまたよし♪です。
舞踊組曲はオケコンほど「美しい」仕上がりにはなっていないのですが、その民族性がいいチャームポイントになっています♪
トロンボーン吹きならぜひ聴いてみて下さ〜い。

「役人」でもトロンボーンはいい味出してますね。
あ、「役人」も聴きたくなってきたかも(笑)

>ぽぽろんろんさんは踊るバスドラ…?
バスドラならほぼ間違いなく踊ります(爆)
トライアングル叩く時でも体ごと動いてる人ですから(^^;)
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月01日 23:42
はじめまして。
このたび、プルチネルラの記事にTBさせていただいたあっくんと申します。

舞踏組曲、自分も演奏したことがあります。
変拍子ばっかりでやっかいな曲でした…。
でも聴けば聴くほど味の出る、スルメみたいな曲ですよね。自分も大好きです。

2楽章のTrbのグリッサンドの表現、分かります! うちの団員はあそこの部分を、「ニャ〜オ〜ニャ〜オ〜」と呼んでました。猫のなき声にはとても聞えませんが、間抜けっぷりが上手く表現されています。

1楽章のピアノも絶妙ですよね。出だしのアルペジオのピアノもかなりしびれます。おっしゃるように、ピアノを使ったのは大正解ではないでしょうか。

個人的に一番すきなのは、3楽章です。ハンガリー人ってやっぱり遊牧騎馬民族なんだなあと思わせるフレーズ。何回聞いてもおもしろいです。

いつか舞踏組曲の記事を書いたときには、またTBしに来たいと思いますので、よろしくお願いします。
Posted by あっくん at 2005年07月04日 00:06
あっくんさん、いらっしゃいませ♪
TB及びコメントありがとうございます♪

あっくんさんは舞踊組曲経験者なのですねぇ。私は後輩がやっているのを横から茶々入れながら見ているだけでした(笑)
確かにこの曲の変拍子は大変ですよね(^^;)
いったん掴んでしまえばノリノリで出来るんですけど。

>「ニャ〜オ〜ニャ〜オ〜」
それもなかなか面白い表現ですねぇ。うちは「パ〜オ〜パ〜オ〜」という象バージョンだった気がします(笑)

>個人的に一番すきなのは、3楽章
なるほど、騎馬民族うんぬんは同感です。
3楽章ってこれだけで結構お腹いっぱいになれるんですよね。
この短さでこの充実度、さすがバルトーク

よろしかったら、またお越し下さい♪
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月04日 00:47
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