2005年07月01日

パーカッショニストならこれを聴け♪ニールセン交響曲第4番「不滅」

いつものようにブログを巡回していましたら、クラシックのブログで私がいつも楽しみにしているうちの1つ、yurikamome122さんがニールセン「不滅」の記事を書いていました。
と思ったら、ya-ya-maさんまで!
私が職場のエアコンに再び負けて自分の記事(しかもこんな時に限って長い…)書くだけで精一杯だった時に(弱っ…)、そんな楽しいイベントが催されていたなんて!(笑)
そんなお二方の記事を読んでいましたら、私までウズウズしてきてしまいました。だって、「こんなにティンパニがおいしい曲はそうそう無い」のですよ!
お二方のところでコメントを入力していたらかなり長くなってしまったので、急きょエントリーを立ててしまいました(笑)
しかし知識や文章力ではお二人に敵うはずもないので、相変わらずの「パーカッションに偏った」書き方で進めさせて頂きます。

さて、私がこの曲を最初に聴いたのは大学入ってからのことなのですが、「不滅」というタイトルだけでいわゆる「苦悩を経て歓喜に至る」的な(ベートーヴェン5番やショスタコ5番のような)曲かと想像していた私は、これを初めて聴いたときに衝撃でしたね。
なんて健康的な出だし!(笑)
しかしこれはすぐ、切れのいい弦のフレーズや高らかに響く金管(特にトランペット)が「かっこいい〜」に変えるのです。
そして第4楽章まで進んだ時にはもう!まさに「不滅」。その滅びざる高貴な魂が威厳を持って聴く者の前に姿を現すのです。これを「感動」と言わずに何と言いましょう!

ティンパニは出だしで4分音符2発の強打をくり返しますが、これが実はティンパニでの重要なリズムとなります。
特に4度でのモチーフは様々な場面で雰囲気を決定づける一打(2発打ってますが)として(4分音符にとらわれることなく)登場します。
第3楽章からはこれを2つ繋げたモチーフも登場し、第4楽章最後には他の楽器がみんな音を伸ばしている中を1人、2ndティンパニによりこれが堂々とくり返され幕を閉じるのです。この最後のティンパニがなぜか2ndなところがミソですね(笑)。1stは寂しく?トレモロをしております。

さて、これだけではなぜ「パーカッショニストならこれを聴け」なのかちょっと弱いですよね。
この曲のパーカッション冥利に尽きる場所、それはまず第3楽章冒頭。
「ふざけんな」と言いたいくらいの音替えの嵐(^^;)。4つのティンパニを総動員して10音以上出します(正確にはど忘れ。12音全部出していたように記憶していますが…)
音を出しながらも右足は常に次の音を探す(笑)、心休まるヒマがありません。
そして圧巻は第4楽章!2人の奏者で怒濤のかけ合いを行いますがこれがとてつもなくかっこいい♪高弦が泣き叫ぶ(笑)中を走り抜けます。最後はトレモロしながらのグリッサンドでバチッと決める!
そしてこのフレーズも4度の強打から始まるんですね〜。う〜む、奥が深い。
どちらもペダルティンパニが発明されなければあり得なかった奏法。シベリウスのティンパニにも感じるのですが、北欧のティンパニは何かが違う(笑)
おそらく、20世紀前半のフランスでマルセル・ミュールに触発されてサックスの作品がたくさん作られたように、この頃北欧にとてつもないティンパニストがいたからじゃないかと勝手に想像しています。

この曲のティンパニは同じニールセンの交響曲第5番のスネア・ソロと並んで憧れです。
どちらもかっこいいのですが、まずやりたいのは「不滅」。なぜって、あのスネアは絶対に無理だから(爆)。あれは素人が手を出していい代物ではありません。「不滅」の方がとりあえず音符は拾えます(音楽的な話はまた別ですが)。

もし万が一、これを聴いたことが無いパーカッショニストの方がいましたらぜひ聴いて下さい♪
このティンパニは「春の祭典」やホルスト「惑星」の2台ティンパニよりかっこいいぞ〜〜

ニールセン.jpg

画像はブロムシュテット/サンフランシスコ響の交響曲全集です。



追記:yurikamome122さんへのリンクが間違っていましたので修正しました。
   yurikamome122さん、失礼しました。('05/07/02)
追記2:このエントリーのキモの1つでもあった「4度のモチーフ」、スコアを見る機会があったので
    確認したのですが、かなり記憶と違っているところがありまして…(苦笑)
    「4度」ということではなく、様々な距離を飛んで下降する2音のモチーフということになります。
    ああ、恥ずかしい!(/。\)イヤン!
    ということで訂正しておきます。('05/07/16)


posted by ぽぽろんろん at 21:09 | 東京 ☀ | Comment(9) | TrackBack(4) | classical musics
この記事へのコメント
はじめまして、よろしくお願いします。
素敵なエントリーですし、ブログですね。私なんぞ恥ずかしくて。。。。。。
北欧のティンパニ、さすがです。そういわれればそうです。私シベリウスも大好きなんですが、独特の雰囲気がありますね。今回のご指摘、嬉しくなりました。今後ともよろしくお願いしますね。私もこれからこの楽しいブログ読ませていただきます。
Posted by yurikamome122 at 2005年07月01日 21:29
TB、コメントありがとうございます
どうもはじめまして。いつも読んでいてくださるそうで、妄言にお付き合いいただき感謝です。コン差素敵なブログを書く方からよんでいただいていたなんて恥ずかしいですね。北欧のティンパニはいわれてみればその通りですね。さすがです。私、シベリウスも好きなのですが、仰ることはわかる気がします。
私も、これから読ませていただきます。今日はありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
Posted by yurikamome122 at 2005年07月01日 21:34
『不滅』サイコー☆
この『不滅』をかっこいいと思わないひとはよほどひねくれてますよねぇ〜♪
ぽぽろんろんさんのこの曲に対する熱の入れようが伝わってきます!
この曲けっこう激しいけど、不思議とこのうだるような熱い日に聴いても、暑苦しくないですねぇ(苦笑)やっぱ北欧の音楽だからなのでしょうか。激しい中に、独特の清涼感もありますねー。
第5番のあのスネアは、即興でたたいているのかと思うほど、鬼のようなパッセージが続きますよねー。一度どんなことになってるのかスコアを眺めてみたいです。
『不滅』の第3部での冒頭がティンパニにとってそんなすごいことになっているなんて創造もつきませんでした(笑)ティンパニストの視点でみた『不滅』のエントリー、おもしろかったです♪
バーンスタインもこの曲をやっているんですね。いつか聴いてみたいと思います。
Posted by ya-ya-ma at 2005年07月01日 22:53
yurikamome122さん、いらっしゃいませ♪
TB&コメントありがとうございます。こんなブログをお褒め頂いて恐縮です。

>シベリウスも好きなのですが、仰ることはわかる気がします。
共感して頂いて嬉しいです。
特にシベリウスは他の作曲家とティンパニの使い方が違いますよね。
音の選び方やメロディへの合わせ方等、「シベリウス流」というものを感じます。

私のブログはテーマがあっちこっちに散らばってしまっているため、興味のない話題も多いかもしれませんが、こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
m(_ _)m
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月01日 23:09
ya-ya-maさん、どーもです♪
「不滅」は大好きですからさすがに熱が入ります(笑)
5番のエントリーもそのうち書きたいですねぇ。

>不思議とこのうだるような熱い日に聴いても、暑苦しくないですねぇ(苦笑)
そうなんですよね。「不滅」は結構圧力感のある部分もありますが、それでも暑苦しさはほとんど無いですね。その理由としての
>清涼感
これはまさにそうだと思います。もちろんシベリウスも同様ですね♪

>第3部での冒頭ティンパニ
これは半音階が多いんですよね。だから同じティンパニで音変えてすぐに叩かなきゃならなかったり大変なんです。
それを意識して聴くと面白いですよ(笑)
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月01日 23:21
トラバ&コメントありがとうございます
「不滅」。。。本当に難しい曲です。
学生オーケストラの、無茶な若さか、ハイレベルなプロオケの演奏ならまだしも、、、

今回の演奏会は、れんしゅうじかんが少ないので、かなり気合いが入りそうです。
※声かけるの遅い!って、大声で言わせて頂きました。
Posted by NAN at 2005年07月11日 22:52
NANさん、TB&コメントありがとうございます♪
先ほどはそちらのブログで失礼をしてしまい、すみませんでした。
TBがうまく飛べば問題なかったのですが…。
他のgooブロガーさんから上手く飛んでしまったら、単純に私の落ち度ですね(苦笑)

秋にやられる「不滅」って学生オケなのですね?
これはすごい。
例え無茶(?)だったとしても、いい思い出になるのではないでしょうか。
私が学生の時はそこまでの勇気がありませんでした(笑)

NANさん自身は2度目ということですから多少の余裕はあるのでしょうか。
まだ先の話ではありますが、ぜひ当日は楽しんで下さい♪
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月12日 00:40
>秋にやられる「不滅」って学生オケなのですね?

いやぁ〜。学生オケというか、何というか、
現役学生中心の「寄せ集めメンバー」というような感じです。
しかしながら、寄せ集められるのは、
「下手ッピ」では、呼んでももらえないので、嬉しい限りですし、「寄せ集め」の醍醐味を堪能して戴けるかな?と思います。。。
※寄せ集めの醍醐味って。。。何でしょう?<自爆>
Posted by NAN at 2005年07月12日 12:29
それは…

「好き勝手に出来ること」?(笑)

でも、間違ってはいないと思います。
そういうオケってどうしても全体練習が少なくなるわけで、そうなるとまず自分がどういうものを示せるかというのが結構大きいような。
もしかしたら指揮者に全部潰されちゃうかもしれないですけど(笑)、「お〜それいいね〜」ってなる確率も高いですよね。

自分が高校吹奏楽部のOBバンドに出た時はそういう印象でした。
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月12日 19:55
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