2005年07月17日

2つのシテール島♪

これまた久しぶりの音楽ネタ♪今週はブログパーツ漁りばかりしてたもので(^^ゞ

フランスのロココ様式を代表する画家であるA.ヴァトーの作品に、「シテール島への船出」という絵があります。
シテール島への「愛の巡礼」に出ようとする男女や祝福する天使たちが優美に描かれています。
ヴァトーの代表作「シテール島の巡礼」と比べると、左奥に船&右手前にヴィーナス像や木々、そして船の上を飛ぶ天使という構図はそっくりなのですが、「シテール島への船出」の方が派手ですね(笑)
天使が多いせいか画面全体が赤というか桃色っぽい印象で、より愛に満ちているようにも見えます。

さて、この絵に触発されてドビュッシーが作曲したのがピアノ曲、「喜びの島」です。

月の光〜ピアノ曲集 ドビュッシー
ウェルナー・ハース(Pf)
・月の光 ・雨の庭 ・レントより遅く ・夜想曲 ・グラドゥス・アド・パルナッスム博士
・ゴリウォークのケークウォーク ・亜麻色の髪の乙女 ・沈める寺 ・花火 ・水の反映
・金色の魚 ・喜びの島 ・水の精 ・グラナダの夕べ ・夢 ・2つのアラベスク

トリルに続くアルペジオが印象的な出だしから、櫂をこぐような低音の伴奏が始まり旋律に入ります。
曲はほぼ全体を通して細かい音符で彩られています。また旋律も大小の上下動をくり返すものがメインとなっています。これらは大きく小さく揺れる水面や水しぶきのようでもありますし、愛の期待と喜びに震える心のようでもありますね。
曲は終わりに向けてだんだんと大きくなっていき、最後のクライマックスでは愛を祝福するかのようにファンファーレが高らかに鳴り響きます。この最後の部分は本当にフル・オーケストラのように耳に響いてきて、大好きなところです♪

この曲は、これまた「のだめカンタービレ」にてのだめが「マラドーナ・ピアノ・コンクール」にて「恋に我を忘れた」演奏を披露しています。一体どんな感じなのか1回聴いてみたいものですね(笑)

さて、「シテール島への船出」はプーランクも作品の題材として取り上げています。それが「シテール島への船出」〜2台のピアノによるヴァルス・ミュゼットです。

プーランク:2台、4手のピアノのための作品全集
パスカル・ロジェ、ジャン=フィリップ・コラール(Pf)、
シャンタル・ジュイエ(Vn)、アンドレ・カザレ(Hrn)
・「仮面舞踏会」の終曲によるカプリッチョ ・2台のピアノのためのソナタ 
・エレジー(2台のピアノのための) ・4手のためのピアノ・ソナタ
シテール島への船出(2台のピアノによるヴァルス・ミュゼット)
・ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ・エレジー(ホルンとピアノのための)

副題のとおり、2台のピアノのための作品で2分足らずで終わる小品です。
こちらはドビュッシーとは違い、軽妙でいかにもプーランクらしい作品。いかにも20世紀前半のパリの音楽酒場で流れるような趣の曲で、サティの「金の粉」のような雰囲気も漂わせます。
前世紀のパリの人々はこういうような曲を聴きながら、ワインを片手に恋愛や音楽談義に花を咲かせたりしたのでしょうかねぇ?


posted by ぽぽろんろん at 17:39 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(1) | classical musics
この記事へのコメント
こんばんは♪
あのきらびやかな「喜びの島」がご紹介のヴァトーの「シテール島への船出」に触発されたというのは、初めて知りました
というかこの絵も初めて知りました(笑)
ドビュッシーというと、どうしても印象派の絵画のイメージが強いので、意外な気がしますねー。まさかこんな1世紀以上前のロココ調の絵画に触発されたなんて、思いもしませんでした
おもしろいものですね♪
Posted by ya−ya−ma at 2005年07月20日 21:17
ya-ya-maさん、どーもです♪

確かに意外ですよね〜。
ドビュッシーはソナタというものをほとんど作りませんでしたから、もっと前衛的なイメージがあると言えばありますし。
しかしやはり、時代が古くても芸術性が高い作品には敏感なのでしょう。
ラモーやハイドンなどを礼賛する作品も作っていますし、常に先を求めるだけではなく先人たちの功績には素直に敬意を払う視野の広さもあったのでしょうね。まさに温故知新♪

私も見習いたいものです(^^;)
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月21日 00:35
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