2005年07月29日

「ホルベアの時代から」 〜私が最初にハマった弦楽合奏曲

今日も外の暑さと室内の冷たさで死にそうになってましたぽぽろんろんです、皆さんこんばんは。
(x_x)
自席の関係上、職場は「涼しさ」や「寒さ」を通り越して「冷たい」です。冷房の風が直撃しない他の人にはちょうどいい(?)らしいので大声で文句が言えないのがつらいところ。重ね着して凌いでいますが、スキを見て設定温度を上げてます(これは秘密です。笑)。

先日はちょっと暑い曲を紹介しましたが、今日は爽やかな曲をご紹介。グリーグ:組曲「ホルベアの時代から」です。ホルベルク組曲とも言われていますね。
ノルウェー系デンマーク人のルドヴィ・ホルベア男爵(1684〜1754)の生誕200周年を祝って作られたこの曲は、当時の音楽形式にならってバロック風に作られています。ちょうどJ.S.バッハ(1685〜1750)の時代と重なりますね。おー、分かりやすい(自画自賛)。

第1楽章:前奏曲は、「出だしに影響されやすい男」のハートをギュッと鷲掴みにする(笑)、ものすごく爽やかな出だし。
疾走感あふれるリズムに乗って流れるヴァイオリンのシンプルかつ叙情的なメロディとそこからこぼれ落ちてくるピチカート。この第1主題はステキすぎる♪
私がこの曲で好きなところはピチカート。って言ってもそんなに出てこないんですけどね。
全体に流れる16分音符の躍動感もステキなんですけど、先ほど書いた部分や中間部でのピチカートのスケールはこの曲を一本調子にさせないいいアクセントになっています(うおー、「い」が3つ並ぶと見づらい。こんなの「かたたたき」だけかと思ってた。笑)。

第2楽章:サラバンドは北欧らしい叙情的な楽章。「サラバンド」というと、ドビュッシーやサティのばっかり頭に浮かんでしまう私はものすごーく寂しく感傷的な(どちらかというと心が「キューッ」と縮んでしまいそうな)曲をイメージしてしまいますが(笑)、こちらのはもちろん寂しげな雰囲気もありつつも、非常にみずみずしさもあって心をしっとりと落ち着かさせてくれます。

第3楽章:ガヴォット。かわいらしくも楽しい1曲。この曲はメインとなるガヴォット主題のベースラインが好き(笑)
こういうところに耳が行くのがノーマルなのかアブノーマルかは分かりませんが(苦笑)
常に同じメロディの2回目から登場して音の幅を広げ、そしていかにもバロックな動きをするのですが、音の厚みを増しながらも決して重たくならないのがいいです。こういうのって弾いてて楽しいんじゃないかなぁと勝手に思ってます。

第4楽章:アリア。このアリアは美しい!
寂しさを強調するように絶えず流れるテヌートの伴奏と美しいメロディとの組み合わせが抜群♪
中間部、ヴィオラ(だよね?)のソロからの盛り上がり部分はそりゃもう!弦の高音があちこち反射して言葉で言い表せないほどの美しさです(ブログに書くなら言葉で表せよ、とか言っちゃダメ)。
全体をとおしていちばん好きな曲です、これ。

第5楽章:リゴードンは軽快で明るい第1主題と、その最後のパッセージを模倣しながらも対照的に緩やかで寂しげな第2主題の対比が面白いです。

この曲は全体をとおして2度、特にミ−ファやシ−ドのような半音でぶつかる和音の使い方が非常に効果的です。バロックで和音が推移していく時にはよく出てくる形ではあるのですが、これが上手く使われていて特に第4楽章では曲の美しさを際立たせていますね(私がこういう音が好きなのもありますが)。

さて、うちにある演奏はこのCD。
グリーグ:「ペール・ギュント」第1・第2組曲 他
カラヤン/ベルリン・フィル
グリーグ:「ペール・ギュント」第1組曲・第2組曲 ・ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)
シベリウス:「悲しきワルツ」 ・「トゥオネラの白鳥」 ・交響詩「フィンランディア」
え〜と、「これなら無難だろう」と買ったCDです(爆)
本当はもう1枚あったのですが、学生時代に誰かに貸してそのまま無くなりました。どこの演奏かももはや記憶の外…
どこの演奏がこれはオススメなんでしょうね〜。気になります。

この曲はもともとピアノ曲でした。でも翌年に作曲者本人によって編曲された弦楽合奏版の方が有名です。
なのでピアノ版てあまりCDが出ていないんですよね。うちにあるのもこれだけ。
グリーグ:抒情小曲集&ホルベルク組曲 他
カツァリス(Pf)
グリーグ:
・「ペール・ギュント」第1組曲より「朝」 ・「抒情小曲集」より
ホルベルク組曲(ホルベアの時代から) ・ノルウェー舞曲第2番
前奏曲の出だしがアルペジオなので、弦楽版より疾走感がありません。16分音符で全部埋められてしまっているのが原因でしょうか。
弦楽版では、「タンタカ」と1つ間があいたリズムになっていて、ここにメリハリや躍動感が生まれているのでしょう。
ここが私の中ではかなりピアノ版の減点要因となっています。
アリアなんかは弦楽版とは違った味の寂しさや透明さが感じられて好きなのですが。

さて、タイトルにある話をするのを忘れてました(^^;)
高校の音楽の先生が主宰している弦楽合奏団体がありまして、音楽を選択していた生徒は半強制的に聴きに行かされたんですね(笑)
そこで私が聴いた何回目かの演奏会のオープニングでやったのがこの曲。
私が初めて「ここの演奏会聴きに来てよかった〜」と思った曲です(笑)
そして同時に私が初めて好きになった弦楽合奏曲になりました。要するにヴィヴァルディの「四季」はピンと来なかったという(笑)
北欧の作曲家を本格的に意識し始めたのは大学時代、北国に移り住んでからですが、それ以前から自分と同期するものがやはりあったのでしょうね。


しかし、本当に北欧とフランス人ばっかり紹介してるなぁ。今度は別路線に挑戦してみますか。


posted by ぽぽろんろん at 21:42 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
おお〜知ってますよぉ〜♪
出ましたね「ホルベルク組曲」!いい曲ですよね〜♪
この曲、うちのオケでとっても好きなかたがいて、去年知ったばかりなんです(弦楽器奏者のくせに(笑))
それも聴かせていただいた音源が、ぽぽろんろんさんと同じくカラヤン&BPO盤 ワタシも比較する対象がないのでなんとも言えませんが、まあスタンダードな演奏だなと思いました。
この曲、全部大好きですけど、チェロ敵意はやっぱりガヴォットが活躍できるので、一番やってみたいかな


説明とっても簡潔でわかりやすいですね リスペクトです

それにしてもカツァリスのおっさんは編曲モノ好きですよね〜
昔、ベートーベンのリスト編曲盤のシンフォニー集を友人に聞かせてもらいましたが。。。 そういや彼のCDは一つも持ってないなぁ。。。
Posted by ya-ya-ma at 2005年07月29日 22:08
さきほどのワタシのコメントで、ちょと見苦しい誤字を発見しましたので、訂正させてくださいm(_ _)m

7行目の「チェロ敵意は」を、「チェロ的には」に訂正します♪
ではでは。
Posted by ya-ya-ma at 2005年07月29日 22:11
ya-ya-maさん、コメントありがとーございますー♪
リスペクトだなんて困っちゃいます(^^ゞ
逆に演奏者についてあーだこーだ書くのは苦手なのです。
確かここにそういうエントリーは無かったと思います(爆)
だからその点でya-ya-maさんのエントリーは参考になります♪

>同じくカラヤン&BPO盤
ん〜、残念。
ya-ya-maさんオススメを教えて頂きたかったところでしたが。

>全部大好きですけど、チェロ的にはやっぱりガヴォット
全部大好きなのは私も一緒です(^^)v
そしてチェロ弾きとしてはやっぱりガヴォットですか♪この曲面白いですよね〜。

>カツァリス
確かに彼はリスト編曲のベートーヴェンSymが有名ですよね。
私もこの中のいくつかを聴いたことはありますが、それ以外は聴いたことがないです(苦笑)
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月30日 00:04
しまった!ごめんなさい、勘違いしてました
ピアノ版が原曲だったのですか!カツァリス氏にも変なレッテル張っちゃいまして、申し訳ないことしました

両方お聴きになったぽぽろんろんさんの感想としては、編曲後の弦楽合奏版がオススメなのですね〜
ピアノ版、原曲なだけにちょっと聴いてみい気もするけど、でもやっぱ聴かないかも 叙情小曲集はとってもステキですけどね〜
Posted by ya-ya-ma at 2005年07月30日 00:23
気にせずに〜♪カツァリス氏は心が広いお方ですから(って知ってるんかい)、大丈夫ですよ(笑)

>編曲後の弦楽合奏版がオススメ
そうですね〜。好みはあると思いますが、私は弦楽合奏版の方が好きです。
本文で挙げたような理由とか、あとはガヴォットとかペダルによる音の濁りが気になる部分があります(これは演奏者によっては気にならないかも?)。

>抒情小曲集
ステキですね〜。
まだ全曲入ったものは入手してないので、これもいつか欲しいですね。
Posted by ぽぽろんろん at 2005年07月30日 08:37
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