2005年09月05日

ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第1番」〜ブラジルW杯出場おめでとう記念♪

4日のチリ戦で大勝したブラジルがW杯出場を決めました♪
相変わらずの全体会出場ということです。やっぱりすごいね。

ブラジル、18大会連続出場=サッカーW杯予選 スポーツナビ

そんな「ブラジル出場おめでとう」を記念して、ブラジル人作曲家ヴィラ=ロボスの代表作「ブラジル風バッハ」シリーズの第1番をお届けします。

ヴィラ=ロボスはこの「ブラジル風バッハ」シリーズを全部で9作作っています。
「ブラジル風」と銘打ってはあるものの、残念なことに(?)リオや浅草で有名な明るく激しいサンバではありません(^^;)
そして特にバッハの何かしらの曲をアレンジした音楽でもありません。
バッハが確立したフーガなどの形式をリスペクトしつつ自らの国の音楽と融合させようとしたものと言えると思います。
編成はフルートとファゴットのデュエットという小さなものからフルオーケストラのものまでいろいろありますが、この第1番は「チェロ・オーケストラ」というなかなか思い切った編成です。これがゴーゴーと鳴り響きます(笑)

曲の方は3曲からなります。「序奏、前奏曲とフーガ」という構成ですね。
うちのCDは輸入盤で解説を読む気もしないので(苦笑)、全て想像で曲紹介させて頂きます(^^;)
間違いは随時ツッコむべし。

第1曲:Introduction(Embolada)
エンボラーダ」とはサンバのようなリズムに乗せて歌うラップのようなものだそうです。
「どこがバッハやねん」という不協和音も含むリズムセクションの上で弾かれる第1主題。
荒々しいながらも切なさを感じさせるこの主題はなかなかかっこいいです。そして伴奏のリズムはパンデイロ(ブラジルのタンバリン)でしょうか。
そこからソロが「ラップ」のように出てきます。これが早口言葉のようにクルクルと回りそして次々に落ちて行きます。
曲が進むと明るく楽天的な雰囲気の主題へと移っていきます。ここでもラップは裏でペラペラと回ってます。
さらに少しテンポが落とされ、かなりのどかな雰囲気に包まれます。ますます「バッハっぽさ」からは離れます(笑)
この明るい部分で出てくるオクターヴのリズムや半音階で下がっていくフレーズも、パンデイロのリズムかはたまたラップなのか。とにかくこの曲ではほとんどの場所で16分音符がバックに貼り付いています。
ここの主題が何度かくり返された後、テンポが戻りラップのモチーフを使った16分音符の伴奏とともに息の長いフレーズが弾かれます。
ここがこの第1曲でいちばん気持ちいい♪
レガートで跳躍するメロディやラップをバックに駆け上る2拍3連が特に歌いがいがあっていいですぞ〜。そしてラップの伴奏も気持ちいい♪
そして冒頭の主題が勢いよく戻ってきて終わります。

しかしこの曲、難しいです…。
実は私もマリンバアンサンブル(3重奏)でやったことがあるのですが(Introductionのみ)、音符をただ単に当てはめただけだと全然しっくり来ないんです。
結局その時はしっくり来ないまんま本番を終えてしまったのですが(爆)、今になって考えてみるとおそらくはもっと楽譜で表現しきれないリズムを指示したかったのでは?と思っています。
3連符→16分音符へのもっとアナログな移行とか微妙なニュアンスとかが必要なのでしょう。
また、当然のことながら「エンボラーダ」についてもちゃんと知っておく必要があったのでしょう。というか今でも知りませんから(爆)
本物の「エンボラーダ」、1回聴いてみたいですね。

第2曲:Preludio(Modinha)
モディーニャ」とは、ブラジルで流行した哀愁に満ちた愛の歌のことです。
全体的には不安を感じさせる色合いなのですがたまに顔を覗かせる長調のコードの瑞々しさが非常に印象的です。
安定した低音域の上での中高音域の色気というのはチェロならではと言ってもいいのかもしれませんね。
この曲の次第に下降していく第1主題は本当に切ないです。
ブラジル風バッハ」でいちばん有名な第5番の「アリア」よりも私はこちらの方が好きかも♪この心がちぎれそうなメロディはたまりませんよ〜。

第3曲:Fugue(Conversa)
Conversa」とはどうやら「会話」という意味らしいです。英語の「Conversation」ってことでしょう(違ってたらすんません)。
この中ではいちばん(というか唯一?)バッハのかけらを感じさせるフーガ。
とはいえ、この曲全体を包んでいる雰囲気(説明は難しいのですが、質感・固さ・重さなどなど)はしっかりと受け継がれています。
曲は快活なスタッカート主体のテーマで始まります。
フーガですからこの主題を各パートで追いかけっこするわけですが、このかけ合いの光景を「会話」と表現したのでしょうね。
中盤で曲はいったんしっとりとするものの、また勢いを取り戻してラストに向かってひたすら上り詰めて終わります。
ただこの曲、終曲としてはちょっと物足りなくて曲を締める力が足りないようにも感じてしまいます。そこが残念。

なお、うちにある演奏は第1曲や第3曲でチェロの音が団子になっちゃって、曲を知らない人にはメロディーを拾うのがかなり辛い部分があると思われます。
でもチェロ合奏ってどうしてもこうなりがちなのでしょうか?
そして1番ってあまり録音が無いんですよね…

参考までに私の持っているCDを載せておきます。

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番、第1番、第7番
バティス/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ヘンドリクス(Sop)(*1)、フォックス(Vc.Solo)(*1)
ブラジル風バッハ第5番〜ソプラノと8本のチェロのための(*1)
ブラジル風バッハ第1番〜チェロ・オーケストラのための
ブラジル風バッハ第7番〜オーケストラのための


posted by ぽぽろんろん at 23:37 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
ちょっとご無沙汰・・・

やっぱヴィラ・ロボスっていうとこの曲なんですかね♪ワタシもこの曲しか持ってない(^^;
というか、ちぇろ弾きとして代わりにこの曲を紹介いただいてお礼申しあげまする
ワタシはほとんど5番のあの有名なAriaしか知らないので1番をまともに聞いたことすらないんですよ(苦笑)お恥ずかしい・・・。これを機にあとでどこかに埋もれているCDを発掘して聴いてみようと思います
Posted by ya-ya-ma at 2005年09月06日 19:34
ガーン!Σ( ̄△ ̄;)
このエントリーはya-ya-maさんのフォローだけが頼りだったのにぃ〜。ヾ(・・;)ォィォィ

ヴィラ=ロボスというと、この曲とあとは「ショーロス」というブラジルの流行歌を前衛的にアレンジした曲集が有名のようです。
でもうちには「ブラジル風バッハ」が6曲(まだ全部揃ってはいません…)とサックスのための室内楽曲が1曲しかありません。
やっぱり「積極的に集めたい」というほど好みの作風では無いので(^^;)

この第1番はやっぱりチェロ弾きさんの感想が聞きたいので、ぜひ発掘して下さい♪
Posted by ぽぽろんろん at 2005年09月06日 22:41
なかったです〜(T-T)
あ、いちおう出てきたんですが・・・残念・切腹ぅ〜(T^T) 2・5・6・9番しか入ってなかったとです〜!1番知らないなんてあんましおおっぴらに言えませんな(苦笑)こいつは意地でも聴かねば
Posted by ya-ya-ma at 2005年09月07日 00:48
そ、それは……ya-ya-maさんともあろうお方が!
これがSオケの方に知られちゃったら、

キイタ?( ゚д゚)ヒソヒソ(゚д゚)ヤダァ(゚д゚ )ネェ

状態ですよ(笑)

ぜひバレないうちに聴いて下さい♪
Posted by ぽぽろんろん at 2005年09月07日 01:20
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