2005年11月02日

愛すべき田舎音楽(笑)マスネ「絵のような風景」

フランスでは19世紀前半にベルリオーズがとてつもなく先進的なオーケストレーションを見せつけましたが、そのあと印象派が出てくるまでの間にはある種の「田舎臭さ」を放つ作曲家が結構活躍しています。ビゼー然り、グノー然り、そして今回のマスネ然り。
印象派が高級フランス料理店の繊細できめ細やかなソース(よく料理の仕上げにスプーンでパッパッとかけてるようなヤツ)に例えるならば、マスネはマヨネーズを無造作にボトッと落としたような感じ(笑)
なんつーか洗練されてない。野暮ったい。ヒネリがない(言うなぁ
もちろん、印象派がそれまでと比べてあまりに異質すぎたってのもありますけどね(^^;)
だからあんまり聴き過ぎるともたれますが、たま〜に聴くとたまらなくおいしいのです。もちろんパーカッションも♪

マスネは「タイスの瞑想曲」で有名な作曲家ですが(というかこれだけ知名度が突出してますね)、オーケストラのための組曲を7つ(番号付きじゃないものも含めると8つ)作っています。
この「絵のような風景」はその中でも有名なもので第4番にあたります。他には第7番「アルザスの風景」なんかも有名ですね。
絵のような風景」はそのタイトルのとおり、各曲に付けられた標題の情景を描写した音楽となっています。
この組曲は4曲からなります。

第1曲:行進曲
「行進曲」は、強弱のメリハリがハッキリしたユーモラスな行進曲。
パーカッションは、f以上のところでティンパニがドンドコ叩いて底辺を強化するのが主な役目。あとはシンバルが小さじ1杯。

第2曲:バレエの風景
この曲は小曲ながらなかなかの佳作。チェロの物憂げな第1主題やそれと対照的にかわいらしい木管の第2主題など、くるくる変わる場面転換が飽きさせないですね。
ここでのパーカッションは、トライアングルが木管の第2主題に彩りを添えています。

第3曲:夕べの鐘
「夕べの鐘」は、のんびりとした田園風景とそこに響き渡る鐘の音の音楽。
やっぱり鐘の音はホルンで表現されています。夕暮れらしく涼しい空気も流れますね。

第4曲:ジプシーの祭り
「ジプシー」的かと言われるとちょっと違うような気がしないでもないですが(あえて言うなら3拍子なところ?)、これはもう正真正銘のお祭り音楽であることは間違いないわけで♪
冒頭から鳴り響くファンファーレ。付点ではね回る陽気なメイン主題。
そしてこれをさらに「バカ騒ぎ」に仕立て上げているのがパーカッション♪(笑)
特に後半、3回目のファンファーレあたりからはティンパニ・スネア・バスドラの太鼓類がやりたい放題(こらこら
暴れ回るティンパニ、「ドン」というより「チュドーン!」なバスドラ、アホです。最後はシンバル・トライアングルの金物もどんちゃん騒ぎに加わってもううるさいったらありゃしない。何て羨ましいんだ(笑)
パーカッションとしては、例えばマーラー6番のハンマーやショスタコ5番のスネアみたいに、緊張感をもって極大の音を出すのも気持ちいいんですけど、たまにこういう「なぁんも考えなくていい」(厳密には違いますよ^^;)曲でドッカンドッカンやるのも違うカタルシスが得られてスッキリしますね(笑)


「フランス音楽」≒「印象派」的なイメージを持っている人って多いのではと思いますが、たまにはこういうストレートなフランス田舎音楽もよいですよん♪

絵のような風景〜マスネ:管弦楽作品集
ガーディナー/モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
オーケストラ組曲第3番「劇的風景」、オーケストラ組曲第6番「おとぎの国の風景」、
オラトリオ「聖母」第4場前奏曲〜聖母の永眠、
オーケストラ組曲第7番「アルザスの風景」、オーケストラ組曲第4番「絵のような風景」
「ドン・キホーテ」から2つのの間奏曲
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私が買った時は、この2枚組のCDが別々に売られていてそれぞれが2000円でした。
今はあわせて2000円ですか。そーですか…。


posted by ぽぽろんろん at 22:06 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
が〜ん…マスネは…
いなかっぺだったのですね…
タイスの瞑想曲のイメージが…(涙)

…とか言いつつ、とても興味を持ちました。
聴いてみます
Posted by ぶん at 2005年11月02日 23:24
>ぶんさん
もちろん、「タイスの瞑想曲」は美しい曲ですよ〜。
他にも、オペラなどでキレイな曲も書いています(というか「タイス」もオペラでしたね)。
でも、「絵のような風景」聴いちゃうと「田舎だなぁ」としみじみ感じてしまいます(笑)

でも面白い曲なので、機会がありましたらぜひどーぞ♪
Posted by ぽぽろんろん at 2005年11月03日 19:09
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