2006年07月19日

チェロ12本のピアソラは濃厚な蜜の味♪

さてさて、本来上げようと思っていたエントリーがやっと出来上がり〜。

先日、近所のCD屋さんでふと見つけてしまったものがありまして。
帯に「ベルリン・フィル 12人のチェリストたち」ってあって、これだけなら「ふ〜ん」程度だったんですけど(こらこら)、その下に続けて書いてあった文句が

天使のミロンガ

Σ( ̄△ ̄;)なんと!
ぴ、ピアソラじゃん!
チェロ合奏でピアソラ、面白そう!と裏面を見てみたら他にも「沈める寺」とかあったりしたので、はい恒例の衝動買い(^^;)

それを連休中に聴いてみました。その感想をいくつか。
まずはそのピアソラから。
このCDには「天使の死」「天使のミロンガ」「天使の復活」の3部作が全て収められています。
これがなかなか面白かった!
チェロという弦楽器のみの編成なのでガツンと来る衝撃や攻撃性は原曲より劣るのですが、音域が限られていることも手伝って弓で弾く音の塊がトロ〜リと濃厚な蜜のようになって流れ出てくるのですよ。
スタッカートで切るような場面よりも、テヌートでググーッと伸ばす音で特にそれを感じます。
また、本来ヴァイオリンが演奏するメロディもチェロで奏でるとまた違った深さがあってたまらない♪
天使の死」の中間部とか、「天使のミロンガ」とか、原曲とは違った叙情性あるいはエロティシズムがいいですね〜。

ただやっぱり1つ言えるのは、「やっぱりクラシック演奏家の演奏だよね」ということ。以前に紹介した◇小松亮太のCDに登場するヴァイオリニスト、スレアス・パスのような色っぽさはさすがに出ないです。
このチェロ合奏版の方は、原曲とはまた違った色合いや質感、あるいはクラシック奏者ならではのアンサンブルを楽しむのが正しい聴き方なのかもしれません。

沈める寺」、これはもちろんドビュッシーが書いたピアノ曲を編曲したもの。
これもかなり特徴的な仕上がりとなっています。
ピアノのように打撃音では無いので、クライマックスとかでもひたすら音が横に流れるんですね。
ピアノのオクターヴで鳴らす「鐘の音」的な要素は無く、ただひたすら厳粛に賛美歌が流れる印象。ピアノ版が頭にあると「あれっ?」と思わなくも無いです(笑)
この幻想的なエピソードの「幻」の部分を強調した感じでしょうか。ふぅっと現れてスーッと消えていき、また何事も無かったかのような静寂が戻る。
これは、ピアノの原曲をただチェロ用に移植しただけじゃなく、チェロの特徴を生かした編曲ということになるのでしょう。
この演奏は聴く人によって好みが別れそうな気がします。

フラトレス」はペルトが彼らチェリストのために書いた曲。
静寂の中を水紋のように広がって響くバスドラムの鼓動、それに応えて静かに鳴り響く賛美歌の断片のようなチェロの和音。いかにもペルトという広大な何もない空間が周りに広がります。
目をつぶって何も考えずに聴きたい曲ですね。

主よ、人の望みの喜びよ
J.S.バッハのカンタータ147番にある超有名曲ですね。この曲はピアノやオルガン、吹奏楽等いろいろな楽器や編成に編曲されていますが、そのチェロ合奏版です。
…う〜ん、これはどうだろう。
いわゆる独唱部分のメロディがちょっと聞こえないんですよね。管弦楽部分の「ソラシレドドミレレソファ#…」の有名なメロディとかぶる部分では全く分からない…。
ピアノ版でも、独唱部分にあたる中声部をいかにキレイに鳴らして歌うかが肝だと私は思っているので、ちょっとこれは個人的にはあまり受け入れられない演奏の部類になってしまいます。残念。

他には、ヴェルディの「アヴェ・マリア」なんかもとっても素敵。
それ以外に声楽が入っている曲もありましたが、私個人としてはチェロの音色が聴きたくて買ったので正直言ってしまうと邪魔(ぉぃ
ピアソラの後にいきなりゴスペルの唸るような歌声が始まるとビビリますって(^^;)


ということで、たまにはちょっと違ったピアソラを聴いてみたい方にはオススメですよ♪

天使のミロンガ
ベルリン・フィル12人のチェリストたち、スミス(Vo)(*1)(*2)、ローレンツ(Cb)(*1)、ベルリン放送合唱団メンバー(Cho)(*3)、シンデルベック(B.D.)(*4)、M.シュトックハウゼン(Trp)(*5)

ピアソラ/ホセ・カルリ:天使の死、天使のミロンガ、天使の復活
シュロット/スミス:主を褒め称えよう(*1)
カリッシミ/ジョーンズ:嘆き歌え、イスラエル(*3)
ドビュッシー/レオポルト:沈める寺
ペルト:フラトレス(*4)
シュロット:日の出より日が地の果てに沈むまで(*2)
ヴェルディ/リニカー:アヴェ・マリア〜「聖歌四篇」より
J.S.バッハ/リニカー:主よ、人の望みの喜びよ
メンデルスゾーン/リンデマン:三重唱と複四重唱〜オラトリオ「エリア」より
M.シュトックハウゼン:ミニアチュール(ある魂の彷徨)(*5)
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ここに出てきた曲の関連エントリーです。
◇アルゼンチン・タンゴは本職に限る♪
◇豪華絢爛☆ドビュッシー/ストコフスキー「沈める寺」♪
あとは、チェロ合奏のエントリーとしてはこちら。
◇ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第1番」〜ブラジルW杯出場おめでとう記念♪


posted by ぽぽろんろん at 00:50 | 東京 ☔ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
あ♪コレいいですね!買おう買おう☆☆ 選曲がおもしろいですねー(・∀・)
試聴みたけど、イイ!イイ!
Posted by ya-ya-ma at 2006年07月20日 21:10
■ya-ya-maさん
そう!選曲が面白いんですよ。
ぜひ聴いてみて下さいな♪
聴いたら感想もぜひお願いします〜。
Posted by ぽぽろんろん at 2006年07月20日 23:45
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