2013年08月11日

「風立ちぬ」見てきた!

昨日から職場がお盆休みに突入したので、「よし!これは見に行ける!」と昨日さっそく見てきました。



レイトショーだったのですが案外お客さんは多かったですね。いつもジブリを見に行くのはお盆過ぎだからもっと落ち着いてるってのもあるかな。

てことで感想です。

※封切りから時間が経ってはいますが一応ネタバレ注意ということで※









ストーリーは、二郎の飛行機に賭ける夢とゼロ戦の完成、そして菜穂子との恋という2つの柱があったのですが、前者の方に時間は割かれていたものの中盤からググッと盛り上がってくる恋愛要素がなかなかよかったです。
黒川家での即席の結婚式、二郎に心配をさせまいとする菜穂子の気遣い(頬紅を塗ったりして顔色をよさそうに見せる等)を説明する加代のくだり、そして自分の体の限界を悟り山の病院へ黙って戻っていく菜穂子、それに対する黒川夫人の「自分の綺麗なところだけ二郎さんに見せたかったのね」というセリフ…。
この辺りは涙腺を刺激するものがありましたねー。映画館でも周囲で鼻をスンスンさせる音がちらほら聞こえました。
そして、菜穂子が山に戻るタイミングがゼロ戦の試験飛行が大成功に終わってテンションが上がるタイミングと合わせたところが凄いです(二郎自体は菜穂子に関する「何か」を感じて呆然としていたような感じでしたが)。
ストーリーの柱の1つがピークに達した時にもう1つの方はスーッと引いていくんですよね。
そしてこの後、夢の世界でカプローニと会い

カプ「君の10年はどうだったかね」
二郎「はい、終わりはズタズタでした」
カプ「国を滅ぼしたんだからな」

と、残る1つももの凄く乱暴にぶち切る。ここはびっくり。
戦争描写をしないという意味もあったのでしょうけど、ゼロ戦という美しい機体が出来るまでのストーリーには興味があったけど戦争には反対ということなんでしょうかね。
とりあえず、何回かあった「日本はどこと戦争をするつもりなんだ」という皮肉めいたセリフや上の会話あたりからも宮崎駿の反戦思想は見えるよなーと思いました。
なので◇韓国の脊髄反射な反応がよく分からないですね。見たらそういう感想にはならないと思うのですが。
まず右も左も無いしね。若い2人がちゅっちゅちゅっちゅしてる映画だしね。即席結婚式の日の夜、菜穂子の体を気遣って寝かせようとした二郎に、布団をめくって菜穂子が「来て」って言っちゃう映画だしね(笑)

…まぁいいやそれは。
あと、確かにこの映画、子ども向けではないですね。
「来て」発言はおいておくとして(笑)、全体的にテンポはゆったりしてるし、分かりやすいギャグがあるわけでも無いし。ネタとしては躍動する黒川の髪の毛くらい?(^^;)
それと、劇中の重要な場面で何回も風が吹いて(タイトルから受けた印象以上に風立ちすぎw)そしてそれきっかけで二郎の空想の世界へ移ったりするのですが、その辺も分かりづらいんじゃないかなーと。
レイトショーだとお子さんはいないので、実際どんなもんなのかは分からなかったですけどね。

登場人物についてですが、三菱の人たちがみんないい人すぎる!というのがいちばん。テレビで「半沢直樹」見てる今だと特にそう思うw
本庄は身も心もイケメンだし、課長も黒川も(少なくとも描写されてる範囲では)いい人だし。あ、課長は「君が稼げる間は守る」みたいなセリフもあったか。
つーか黒川!絶対にネタキャラだと思ってたのにーっ!
最初の「意地悪」な腕試しもちゃんとフォローあってのものだったし、そしてきちんと二郎を評価してるし、二郎たちの結婚についても「それはお前のエゴイズムじゃないのか」とビシッと言った上で彼らの覚悟を見て仲人役を引き受けるし。
作中唯一のデフォルメキャラであるのにもかかわらずとっても「大人」でした。いい人だー。
あとは、「カストルプってなんなん?」てことかな(^^;)
戦争について意味深なことを勝手にしゃべって去ってきました。鼻デカで正面から見るとゆばーばっぽくてクレソンをバリバリ食って、そして中の人は元ジブリ海外事業部の人という完全ド素人。
極めつけは、ホテルのバー(?)でピアノ演奏が始まったと思ったら弾き手がこいつだったことw
「お前かよ!」って心の中でツッコんでました。これはみんなそうだよね?

声優に関してはほとんど違和感無かったです。…庵野くらい?←ダメじゃん
二郎は子ども時代の子の方が上手だったような。大人になったら急に棒になってびっくりした(笑)
ただ、声質はジブリが好きそうとは思いました。棒なのは実直さを表そうとするためかなぁとか頑張って好意的に解釈しようとしましたが、最後まで違和感は抜けきらなかったですね…。
滝本美織はセリフが少ないこともあっただろうけど全然平気でした。加代ちゃんは大人になっても子どもっぽい声のままだったのはよかったのか悪かったのか。とりあえず「にいにい」呼びはかわいいですな。
あとは課長の声が渋すぎてズルい。國村隼だったのね。風格と落ち着きがあってたまらない声でした。そーいや、黒川と課長の階級は劇中の描写を見る限りもっと上でもいいような感じ(黒川→課長、課長→部長)がしました。

音楽もよかったです。
メインテーマは最初にバラライカで演奏されるのですが(最初マンドリンかと思ったけど、単弦の音だったので調べてみたらアルトバラライカとのことでした)、二郎の夢の中のカプローニの飛行機にデザインされているイタリア国旗と印象が合わさって、とてもイタリア的なものを感じました。
これです。
↓↓↓↓


そう思っちゃうと、その後のBGMもイタリアバロックというかレスピーギみたいな古典主義的な感じのものがあったりと、イタリアをイメージして作られている部分が多いかも?とか勝手に思ってました。
あと、恋愛がテーマであったためか横に流れる音楽が多かったですが、その中で名古屋の三菱初日とかユンカースの飛行機に乗せてもらった時(だったかな?)に流れたミニマル的な音楽が印象的で、個人的にはこっちの方がツボだったりw
ツボと言えば、中盤で三菱の試作機(?)が空母から飛び立てずに墜落した後で流れるトランペットソロのメインテーマがコメディっぽくて好きでした(笑)

そういえば、ドイツ出張の最後らへんで「レーードーレミーードーー レーードーレミーードーー」ってドボ8第4楽章的なメロディがあったのですが、これは何か意味があったのでしょうか?


あと、小ネタ的なこととしては、

・結婚式の時の菜穂子を見て「犬夜叉」のかごめを連想してしまった。
この動画のラストです、つーかサムネですな。まぁ後でググってみたら全然違ったんですけど(^^;)
↓↓↓↓


多分、紫色の髪の色と髪型のせいだと思われます。
ずっと菜穂子の髪が短かったのでハッとしたのはありますね。

・菜穂子が結核を治すために入っていた「山の病院」。あれ、凄いよね?
バルコニーにベッド並べて寝袋入って日光を浴びる。
でも、隔離しなきゃならない、紫外線を浴びる必要がある、ということから実際昔の結核治療ってああいう感じだったらしく…。
でも劇中じゃ雪が降ってきたりして、これって完全に寿命縮めるのでは?と思いながら見てました。肺結核治る前に肺炎になりそうw
ああいう環境だと、もし仮に治るのだとしても心が病みそうです。

・ユーミンはやっぱり昔の方が声が立ってるねぇ。
上の予告(2個目の動画)でも使われてますが、この頃の声は立ってるなぁ、映えるなぁ、としみじみ。


ほかにもいろいろ書きたいことはありますがひとまずこの辺で。午後から出張だから準備しなきゃ(^^;)
近々サントラも買いたいですねー。



■過去のジブリ関連エントリーです♪
◇「コクリコ坂から」見てきちゃった
◇「コクリコ坂から」関連の話(映画じゃないよ!←ニコファーレの手嶌葵ライブと原作マンガについて
◇「海がきこえる」「ゲド戦記」見てみたよ。
◇「借りぐらしのアリエッティ」観てきました♪
◇ポニョってきた感想を音楽中心で
◇ハウル見た。
◇耳をすませば♪←これは原作マンガの方
posted by ぽぽろんろん at 11:39 | 神奈川 🌁 | Comment(4) | TrackBack(0) | TV & entertainments
この記事へのコメント
絶対子供向けじゃないことはわかりました(笑)
こういう系統はジブリに期待してない人が多いと
思うのですが、作りたいものと期待とのズレは
仕方ないのでしょうか?
私は特にジブリが好きということはないので、
単純にエンターテイメント性があってほしい。
昔のジブリには、単純に映画の楽しさがあったなあと
思うのですが…
映画館には行けませんが、見てみようと思います。
Posted by けいこ at 2013年08月11日 16:07
■keikoさん
こんばんはー。
出張中だったものでレス遅れてすみません(^^;)

>作りたいものと期待とのズレ
まぁ、ジブリも常に子ども向きのものを作っていたわけでもないですけどね。「おもひでぽろぽろ」とか。
ただ、世間ではやはり「ジブリ」というと子ども向け、家族みんなで楽しむというイメージはありますよね。
その辺、宮崎駿は自分が伝えたいものを優先したい年齢ってことなのでしょうか?
少なくとも「もののけ姫」以降は説教くさいところが増えてきてはいる気がしますね。
その点ではやなせたかしって凄いかも。

ジブリはDVDが出るまでに1年かかるから待ち時間は長いですが、ぜひ見てみてくださーい。
Posted by ぽぽろんろん at 2013年08月13日 20:01
わかるっw
もののけ姫を見たあと、
旦那とクビをひねった覚えがあります。
それ以降、メッセージ性を最優先に
するあまり、見る側は置いてきぼり感が
強くなっていきました・・・
Posted by けいこ at 2013年08月16日 11:03
■けいこさん
もののけ姫は私も映画館では「この終わり方でいいの?」って思っちゃいましたね(苦笑)
メッセージ性はコナンやナウシカにもあったりしましたが、それを抜きにして楽しめましたよね。
今はそういう面が薄くなっているのかなとは思います。ポニョはまだ楽しめたんですけどねぇ。

秋に公開の「かぐや姫の物語」も、高畑勲監督作品なので宮崎作品では無いですが、やっぱり暗そう、というか重そうなのがなぁ…。
Posted by ぽぽろんろん at 2013年08月16日 21:56
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