2008年05月29日

「だったん人」いろいろ

次回のSフィル定演曲でいちばん有名なのは間違いなくボロディン歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の踊り」
この歌劇は、イーゴリ公がポロヴェッツ人の侵攻を防ぐために遠征するんだけど捕まっちゃって、でもそこから脱走して戻ってくるお話です(端折りすぎ^^;
で、この「だったん人の踊り」は、捕まってしまったイーゴリ公が敵地でもてなしを受けた時にポロヴェッツ人の奴隷たちによる踊りと歌の場面で使用される音楽です。
なんで敵からもてなしを受けたかと言ったら、イーゴリ公に交渉をもちかけたポロヴェッツ人の将であるコンチャーク汗(ハン)が彼の武人らしい態度に惚れたから。らしいです。
その辺は◇「イーゴリ公」のWikpedia項目やそこの外部リンクから飛べる◇歌劇『イーゴリ公』の世界を参照してくださいな。

さて、「だったん人の踊り」はいくつかの踊りが組み合わさった構成になっています。

■序奏
ハープとオーボエに導かれるフルートとクラリネットのメロディが美しいです。あっという間に終わります(笑)

■娘たちの流麗な踊り
オーボエのメロディはとてつもなく有名。Bメロに当たる部分に登場するコールアングレ(イングリッシュホルン)の音色もいい味を出してます。

■男たちの激しい踊り
テンポが速くなり、クラリネットがちょこまかと動き回るメロディが印象的。このメロディが繰り返される度に対旋律が増えどんどん音量も大きくなります。
最後のホルンソロは奏者にとって結構ドキドキもの?

■全員の踊り
ティンパニとバスドラの「ドコドンドン ドコドンドン」という前奏で始まる3拍子の曲。
荒々しいメロディはコンチャーク汗を称える歌となっています。

■少年たちの踊りと男たちの踊り
「タッタタッタ」という8分の6拍子のリズムに乗ってまずは木管楽器がメロディを演奏します。
音量が弱い部分が少年たち、ffになると男たちの踊りです。

■娘たちの流麗な踊り
前半に登場した娘たちのメロディが再登場。後半は少年たちの踊りとのコラボ。

■少年たちの踊りと男たちの踊り
前の部分と同様。

■全員の踊り
「男たちの激しい踊り」のメロディが再登場しコーダに突入。スピードも上がりテンションも最高潮に達して終わります。

「娘たちの流麗な踊り」ばかりが突出して有名なこの曲ではありますが、他の部分も親しみやすくオーケストラ曲を聴くきっかけとしては最適なものの1つと言っていいと思います。
また、序奏の前に「だったん人の娘たちの踊り」を付ける場合もあります(今度のSフィルもそうです)が、ネットに上がっている動画では見付からなかったので今回は説明を割愛してます。

ということで、上の構成を見ながらまずは実際に曲を聴いてみてくださいな♪(特にこの曲を通して聴いたことが無いという人)
下のリンク先を別窓で出して、再生開始したらまたこっちを表示させるといいかと(リンク先の動画は映像が静止画だし)。

■ボロディン ダッタン人の踊り(合唱無し)‐ニコニコ動画(SP1)

※音量が小さいのでご注意を。

…いいですよねぇ〜。
私が中高生の頃はこれの前半部分(最初の「全員の踊り」まで)がよく吹奏楽コンクールで演奏されていて、私にとってかなり憧れの曲でした。今はもうこれくらいだと“簡単”な部類に入っちゃってコンクールじゃ演奏機会も減っちゃってるのかなぁ、どうなんだろ。

さてさて、この曲は本来のオペラでは合唱も入っています。
こちらは実際の舞台映像付きの動画です。後半の音楽が多少カットされていますがそれほど気にならないと思います。

■Danzas Polovetsianas


こうやって舞台や衣装・踊りが入るとまた面白いですね。
ちなみに、最初の「全員の踊り」途中から歌い出す男性がコンチャーク汗、その隣にいたのがイーゴリ公です。汗は「気に入った女がいたらお前にやるぞ」と歌ってます。…くれ(ぉぃ
この曲は合唱が入っても面白いのですが、個人的には純粋に音楽だけを聴く分には合唱が無い方がメロディがじっくり聴けるので好きですねぇ。

前出の「歌劇『イーゴリ公』の世界」のリンク先にもありますように、「娘たちの流麗な踊り」での歌詞は遠くにある故郷を思う望郷の歌です。
ただ美しいだけじゃなくそういう切ない気持ちを込めて歌うのに、オーボエという楽器はとってもよく合うよなぁと思います。植物同士が震えて音が鳴るダブルリード楽器ならではの音が郷愁をそそるのです。
それにしても、奴隷たちに「(私達は帰れないけど)歌だけは故郷へ飛んで行け」という歌を歌わせるって、コンチャーク汗って性格が悪いよねぇ(苦笑)


さて、この「娘たちの流麗な踊り」部分はクラシックを飛び出していろいろなジャンルでカバーされていることはここで何回か書いたことがあると思います。
皆さんに聴き覚えがあるのはこちらでしょうか?かつてたばこのCMで使われていました。

■天野清継 〜AZURE〜‐ニコニコ動画(SP1)


これはオシャレですね〜。原曲とは別の雰囲気でうっとりしますね〜。
お次もうっとり系をもう1つ。アンサンブル・プラネタによる女性合唱版です。

■Polovtsian Dances


原曲にある郷愁という要素は薄くなりますが、その分メロディの美しさそのものを追求している感じですね。

お次はこちら。「ストレンジャー・イン・パラダイス」としてカバーされているものです。歌い手はエンゲルベルト・フンパーディンク(「ヘンゼルとグレーテル」が知られているクラシック作曲家の名前をそのまま芸名にしてます。紛らわしいんじゃい!)。

■Engelbert Humperdinck - Stranger in Paradise


うーむ、こう朗々と歌われてしまうともはや別ものですな、良くも悪くもf(^^;)

さて、どんどん行きます。ホントにいろいろ使われてますなぁ。
お次はゲームもの。Stepmaniaを使ってのDance Dance Revolution(懐かしい!3くらいまでは私もやってました)のシミュレートです。

■Stepmania - Polovtsian Dances and Chorus


…こんなん今やったら膝がガクガクになるな(^^;)
つーか、3ヶ所同時に踏みっぱなしな場所があるんだけどどうやるの?

ということで次で最後です(紹介していくとキリが無い…)。
声優・坂本真綾とアメリカの歌手・スティーヴ・コンテによる曲。「声優かよ!」って敬遠しないでね。なかなか不思議な雰囲気の曲なので。

■MAAYA SAKAMOTO (坂本真綾) - The Garden of Everything


作編曲は、アニメ界ではその名が轟いている菅野よう子。
この曲だけだと坂本真綾の声の良さがちょっと分かりづらいのが紹介する側としては悔しいところです。


ということで節操なく紹介してみましたがいかがだったでしょうか。
同じメロディでもアレンジが違うとそれほど飽きが来なかった、というのであればひと安心なのですが…。


posted by ぽぽろんろん at 00:57 | ☁ | Comment(10) | TrackBack(0) | classical musics
この記事へのコメント
ひゃぁ、すごい!!
さすがぽぽさんですね。
これ、Sフィルの人達みんなに
見て貰ったら
良いかもですね。
お勉強になりました〜〜。
ありがとうございます。

で、うっかり☆を娘のIDのままポチ
しちゃいました。
失礼しました。
Posted by くーち at 2008年05月29日 18:22
続けて失礼します。
アンサンブル・プラネタによる女性合唱版が
きれいで可愛くて好きです^-^)ノ
他のはまた今度見せていただきます〜。
Posted by くーち at 2008年05月29日 18:40
こんちは。
だったん人の踊りを演奏するのですか。
この曲、おいらも大好きですよ。

でもBass弾きはリズムに徹するんで、
もしおいらが弾くとなったら
L・アンダーソンの曲のようなむなしさを
味わいそう…(←Bassが)

Percはタンブリンとかスネアとか、
活躍できますよね。
ぜひぜひがんばってくださいませ。
Posted by あっくん at 2008年05月29日 20:53
■くーちさん
動画はここで紹介した以外にもいろいろあるので、時間があるときにYouTubeとかを巡ってみるのもいいかも?

ちなみに、☆ですが消すことができますよ♪
☆を付けたID(今回は娘さんのID)でログインして、消したい☆の上にマウスカーソルを合わせて5秒くらいそのままでいると「この☆を削除しますか?」っていう確認ウィンドウが出ます。
で、消したらくーちさんのIDで付け直して頂けたらOKです〜。

■あっくんさん
こんばんは〜。
この曲はやっぱりいいですよね〜。

>Bass弾きはリズムに徹する
なるほどー。
スコアを確認しましたが、確かにベースは単調かも(^^;)

Percはタンバリンがいちばんおいしいですね。
ただ、団員は私だけなんでしばらくはいろんな楽器と戯れてから自分のパートを正式に決めようかと思ってます。

>ぜひぜひがんばってくださいませ。
ありがとーございます(^^)
頑張らせていただきます〜♪
Posted by ぽぽろんろん at 2008年05月29日 23:13
あ、☆って変更できるんですね。
ありがとうございますヽ(゚∀゚)ノ♪
ひとつ利口になりました。
Posted by くーち at 2008年05月30日 11:54
■くーちさん
そーなんですよー。
後から追加された機能なんですが、私はヘルプ見る前にたまたま発見しました(^^;)
Posted by ぽぽろんろん at 2008年05月31日 00:21
dance dance revolutionのには
びっくりでした。
こんなの踊ったらどうなるんだろう??
足がもつれそう(^o^;)
坂本真綾ちゃん、かわいいですね〜〜。
エスカフローネの頃に友達から
いいよ〜ってすすめられて、
どこかにもらった音源があるはず。

Posted by くーち at 2008年06月02日 13:47
■くーちさん
>dance dance revolution
あれだと、踊るっていうより足踏みして回ってるだけになってしまうかも?(笑)
それでも達人は華麗に踊るのかもしれないです。全部暗記して画面見てない人とかもいますもんね。

>坂本真綾
おお、「エスカフローネ」知ってますか!
彼女の最初のベストアルバムにもエスカフローネ関連の曲がいくつも入ってます。
特に「約束はいらない」は名曲ですよ〜♪
菅野−真綾のラインは鉄板ですね。アニメというジャンルを離れても充分楽しめます。
というか、私は彼女の曲の元アニメってほとんど見たことが無いのです。
…エスカフローネも(ぇ
Posted by ぽぽろんろん at 2008年06月02日 22:22
エスカ、私も見てないんですが(^o^;)
あの絵柄が苦手で。
てへ。
約束はいらない、ですね。
探してみま〜〜す。
Posted by くーち at 2008年06月03日 22:11
■くーちさん
くーちさんも見てないんですね。

>絵柄が苦手
絵柄ですか。少々お待ちを。
…検索中…
あー、ちょっと目が怖いかも(^^;)

「約束はいらない」、聴いてみてくださいね〜。
Posted by ぽぽろんろん at 2008年06月03日 22:38
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。