2012年04月07日

誰に聞かれた訳でもないのに私の「第九」のツボを並べてみる

Sフィル定演まであと1ヶ月となりました。早いもんです。
今年はいつもより練習を休みがちだったこともあって余計にそう感じるのかも。
てことで、定演に向けて自分のテンションを少しでも上げるために、自分にとっての「第九」の好きなポイントを並べてみようかなと。
いやぁ〜、誰も興味無い話題だねこりゃ。なるべく絞って短めにまとめようっと。

ちなみに、参考音源はクリプス/ロンドン交響楽団のもので統一してます。
場所ごとにいちいち自分好みの音源を探すのが面倒だったとかそんなことは80%くらいしかない。


■第1楽章
「出だし厨」な私にとってこの曲の序奏はたまらんものがあります。



5度の和音がメインのシンプルな作りと緊迫感、そして“これから何かが始まる”という期待感、上に積み上がっていく和音と下に下がっていく動機から広がりだしてくる世界。
単純ゆえに最強ですな。だからピッチが合ってないとマレット投げつけたくなる(^^;

次は一気に中盤へ飛んで、第1楽章の音量的なクライマックスがやってくるやや手前。木管のフレーズの合いの手を埋めるティンパニとトランペットの4発。


※該当箇所は7:54あたり

これが大好き。かっこいい。って思ってるのは私だけかもしれないけど(^^;)
すっごいベートーヴェンぽいと思うんですよねー。ベートーヴェン的フィルインとか勝手に思ってます。
この付近で音楽が横の動き中心で流れてきたのが、ここで4発縦のリズムのノックが入る。
少なくとも自分は、この4発からクライマックスへ向けての長〜い助走が始まると意識してます。

そしてそのクライマックス。ここはホントたまらん。テンション上がります。


※該当箇所は8:39〜9:42あたり

この部分の何が凄いって、最初D durなんですよね。長調。
長調だけど長調っぽく聞こえないんですよ、いい意味で。短調のような音の鋭さを持ち合わせてる。
いやぁ〜、かっこいいわぁ。もちろんティンパニもおいしいしね♪
…ただ、この演奏は結構あっさりね(^^;)
もうちょいティンパニはクレッシェンドで迫ってきていいのに。

■第2楽章
第2楽章ってティンパニが目立つけど、そういう部分って今ではあまり自分の中で高まらなかったりする今日この頃(^^;)
敢えて言うなら、“3拍子”部分(正確には“ritmo di tre battuta”:3小節を1小節として)でメロディをぶった切るティンパニ。ここかなぁ。


※該当箇所は17:44あたり〜

でも第2楽章でいちばん好きなのは、中間部のオブリガードというか、メロディの後ろで走り続けるフレーズたち。
最初はクラよりファゴットを聴いちゃうし、その次も高弦よりはチェロを聴いてしまう。
そしていちばん好きなのはファゴット&クラリネット裏のオーボエですかね〜。
特にこのフレーズの最後の最後、A-Aの1オクターヴの跳躍が好き(何てピンポイント^^;


※該当箇所は20:30あたり

その次の小節からtuttiへと広がっていきますが、私にとってそのエネルギーの原点はこのオーボエの跳躍なのです。これもここまでスラーの音楽で来ていたのがこの跳躍をきっかけにまた縦の要素が復活する。
この2拍目裏のA、(私にとっては)超大事。

■第3楽章
個人的には8分の12拍子に入るまではなかなか音楽が進まなくて聴くのが結構つらい楽章です(^^ゞ
なので、8分の12拍子という複合拍子になって変奏も細かくなってからが好きですね。
聴きやすい部分が好きなので、この楽章に関しては「にわか」なのかもしれない(苦笑)
で、好きな部分としてはまたピンポイントなんだけど、8分の12に入ってちょっと行ったところにある、9連符に続いての付点のリズム。ここがたまらん。
全体的に美しいメロディが横に流れる楽章だから、ここの付点のかわいらしさというかメルヘンチックさが際立つんですよね。思わず心が弾んでしまう(笑)


※該当箇所は35:10〜16あたり

■第4楽章
「歓喜の歌」のフレーズが導き出されてから2回目のフレーズでのファゴットのオブリガードが大好物です♪


※該当箇所は44:45あたり〜

ファゴットのほっこりした音色がここでの雰囲気作りにぴったり。聴いていて心がホッとする場所です。「んたたー」なシンコペーションとか大好き。

そして何と言ってもたまらんのはトルコ行進曲後の壮大なフーガですよね。第4楽章でのオケいちばんの見せ所と言ってもいいのでは。


※該当箇所は53:00〜54:32くらい

このフーガ、オケ全体でここまでテンション上げさせておいて最後はFisのユニゾンに収束させていったんしぼませちゃうのが凄いっす。
そして呼吸を整えた上で一気にクレッシェンドしてクライマックスの「歓喜の歌」大爆発。この構成がいい!
そしてこの楽章はやっと前半が終了。なげー(笑)

そして後半。男声のユニゾンに応える天上からの女声の和声も好き。
ここでバロック的な宗教音楽の趣になり、そして私の大好きな「ミ」と「ファ」の音の衝突が(実音はHとCですね)。この音とその解決で恍惚となってしまうんですよー。


※該当箇所は56:25あたり

この天国的な部分が終わってからの4分の6拍子部分もいいよね。必死に駆け回ってる弦楽器が(笑)
1stヴァイオリンが先陣を切り、そして続く低弦が燃える。いいね!


※該当箇所は59:27〜1:00:47くらい

この部分、背景のほとんどをこの8分音符が埋めてるんですよね。ほとんど聞こえないのに(ぉぃ^^;
ホントご苦労さまです。


てな感じで、とりあえずはこんなもんかな。細かく取り出せばもっともっとあるけど。
あまり長くならなくてよかった。

定演で少しでもいい演奏をしたいなぁ〜。
posted by ぽぽろんろん at 12:42 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2011年06月27日

「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第4楽章)[暫定版]

ここまでの楽章はこちら〜。
◇第1楽章
◇第2・3楽章

今回、新版のスコアが事情によりしば〜らく自分の手元に無いので、他パートの変化まで書くことが出来ません。本当の本当に暫定版です。
ではちゃちゃっと並べます。


■7小節目
序奏最初のフレーズの締め。スタッカートが取り払われているため、この2音に対するニュアンスが変わります。

4mov_01.jpg

■207小節目
序奏冒頭に戻る部分。

4mov_02.jpg

Presto直前の16分音符のあたまにfが追加されています。
このfが付くことでこのアウフタクトに勢いを付けることが出来ますね。
また、「ここはまだfの範ちゅうで、ffはPrestoに入ってからだぞ」というのも意識することになるかと。

■215小節目
7小節目と同様です。

■229、236小節目
どちらもスタッカート→スタッカーティシモに変更されています。

4mov_03.jpg

バリトンの合いの手をより鋭く、ということですね。

■265小節目
sempre fが無くなっています。

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ここまでもfなのでそういう意味では特に変化は無いのですが、この部分は独唱が1コーラス歌った後の間奏部分なので大概オケの音量が若干上がりますよね。
が、sempre fが無くなったことでティンパニに関しては「強くするな」という解釈になるのかな。

■330小節目
ここは有名な部分ですね。

4mov_05.jpg

「合唱の邪魔だからすぐ弱くしてね」的な意味合いのデクレッシェンドが無くなっています。
このデクレッシェンドは元々のスコアには無くパート譜にしか記入されていなかったそうで(また、ティンパニだけでも無かったそう)、暫定的なものとして書かれたのでは?という解釈らしいです。
ただ、デクレッシェンドが無くなったからといって合唱の邪魔をしちゃいけないのに変わりはありませんね。

■563〜566小節目

4mov_06.jpg

563小節目の音符の数が減り、566小節目のffが削除されています。
563小節目については同様のパターンが579小節目にあり、ここでは旧版と同じ譜面(1・2拍目にA)となっています。
きっと、自筆譜には無かった音符を出版社の方で579小節目に合わせて追加したんでしょうね。←確認する気すら無い^^;

■582小節目
566小節目と同様です。

■719小節目

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ffが削除されることによって、この部分はここまでの音量、つまりfになるということに。
ここ、ティンパニで弾みをつけたい部分なんですけどねぇ。

■729小節目
トレモロの波線をどこまで伸ばすかというお話。

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新版は2拍目でトレモロが終わっています。

■760〜762小節目

4mov_09.jpg

760小節目に、761小節目への点線が追加されています。
また、762小節目は729小節目と同様、トレモロの波線の範囲が短く。
762小節目は最後の1発が完全に独立したことによって非常にめんどくさいことになっています。旧版の方だったらトレモロをテキトーに伸ばしてテキトーに終われるのに(ぉぃ

■801〜808小節目

4mov_10.jpg

いろいろと違いはありますが、大きく言うと
・冒頭の4音へのインパクト増
・クレッシェンド後は大人しく
という形ですね。

■822〜826小節目

4mov_11.jpg

801小節目〜の前半と同様の変更です。
こちらではクレッシェンド後の指示は旧版と変化はありません(音量はff、その後のfも付いています)。

■855小節目
スタッカートが削除されています。

4mov_12.jpg

■861〜868小節目

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最初の1小節だけだったsfが、最初の2小節に追加されています。ちょっと面白い。

■885小節目

4mov_14.jpg

2拍目のスタッカートが削除されています。

■920小節目
最後の最後のPrestissimo。
旧版ではfだった音量がffに上げられています。了解、好きなだけぶっ叩きます(ぉぃぉぃ
譜面は面倒なので省略(ぇ

■928〜932小節目

4mov_15.jpg

sf・f・sempre ffの削除。
でも前半は4分音符と8分音符のニュアンスの差を付けるのにどうしても4分音符を軽く強調してしまいますね。
このスピード(Prestissimo)で8分音符を止められるテクニックがあればいいんでしょうけど…。


てことで、ひたすら列挙してみました。
実際のところ、最終的には指揮者の指示でいろいろ変わっちゃうわけですが、それでも旧版からの変更点を知っておけば演奏に対する意識も変わるかな?と思います。
「新しくなって何が変わったのさ?」っていうことを知った上で、自分なりに消化しながら楽しく演奏したいですね♪
posted by ぽぽろんろん at 19:42 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2011年06月18日

「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第2・3楽章)[暫定版]

◇前回(第1楽章)の続き。今回は第2・3楽章ってことでまずは第2楽章から。

■62〜73小節目
2小節ごとの打ち込みに付いているfが無くなります。

2mov_01.jpg

これはティンパニの譜面だけ見ると変更後の方がしっくり来ますが、他パートの61小節目からのfは残ったままなのね。この楽章もティンパニの修正は基本ライトな方向に。
旧版は上の譜例最後の小節の音にもfが入っているものもありますね。

■208小節目
「>」がアクセントかdimか、という解釈の違いのようです。

2mov_02.jpg

dimだったのが、ここの直前までのパターンと同じくアクセントに変更されています。ですので当然dimは無し。てことでここを弱くする必要は新版に従う限り無いことになります。
さらに他パートはdimしているので、ここに関してはティンパニの音が浮き上がってくることに。
ここの違いは大きいですね〜。

■264〜268小節目
クレッシェンドのパターンが変わります。

2mov_03.jpg

旧版では階段状に音量を上げますが、新版では坂道状に上がっていきます。
ここは旧版の方も捨てがたい。

■290〜295小節目
各小節のあたまにあったfが無くなっています。

2mov_04.jpg

ここはHrnも同様(Trpは休み)。

■352〜353小節目
ここの違いは大きい。

2mov_05.jpg

小節のあたましか音が無いのと間に音があるのとではかなり印象が異なります。
ここは写譜ミスから休符になっていたそうで。なんてこったい。

■364〜374小節目
ここもfが外されるパターン。

2mov_06.jpg

ここでfが無いのはティンパニのみ。寂しい…。


では続いて第3楽章いってみよー。

■119小節目

3mov_01.jpg

強弱の変化がより細かく指示されています。
この変更は全パートに渡って行われていますね。

■132小節目

3mov_02.jpg

sfがfに。
もちろん他パートはsfのままで、さらにスタッカートがスタッカーティシモにグレードアップ。
相変わらずティンパニは数段階控えめです。

■)147小節目

3mov_03.jpg

ff→f。
対象がTimpとTrpのみなところも含めてもはや恒例。


この2つの楽章は変更箇所こそ少ないですが、第2楽章なんかは結構影響がありますね。
第4楽章はまた変更箇所が多いので続きはまた別エントリーで。



続きです。
◇「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第4楽章)[暫定版]
posted by ぽぽろんろん at 22:33 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2011年06月15日

「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第1楽章)[暫定版]

次回のSフィル定演は「第九」、そしてパート譜はベーレンライター版が配られました。
だけど私自身、第九のティンパニは初めてだから以前とどこがどう違ってるのか全然知らないんですよね。そして変更点があまりに多いためか、まとめ資料がネットで簡単には見付からない(抜粋ならあるんだけどね)。
てことで、ベーレンのスコアも買って家にある全音のスコアとか◇IMSLPにあるスコアやパート譜を見ながら新旧の比較をしてみました。
ただしティンパニのみ。一応、該当部分については全体的に比べてますけどね。抜けとかあると思うのでとりあえずは暫定版としておきます。

本来こういうのは自筆譜から追っていってあーだこーだやった方が音楽の本質に迫れると思うのですが、私には根気とか頭とかいろいろ足りないので、従来の譜面との差異のみを列挙する程度にとどめたいと思います(いや、めんどくさいとかそんな理由じゃ…まさかそんな…ねぇ……^^;)。
そういうのが気になる人は検索してみるとすぐに音大生の論文pdfが見付かりますのでそちらでどうぞ。


…さて、では第1楽章から。

■17小節目
しょっぱなのフレーズから違います。
下がったAの音のtrをどこまで伸ばすか。
旧版は2拍目で切りますが、新版は1拍と8分の7みっちり伸ばすように変更されてます。

1mov_01.jpg

これで、この場所の音の長さがオケで統一されることになりますね。
あと、これまでは2拍目でTimpがドンと決めて一区切りのような印象もありましたが、音が伸びることで印象も変わります。それに伴い管弦もサボれないかなと。特に管はシビアになるかな(笑)

■19・20小節目
上記のほぼ続き。オケが「ファミレ|ラ ソ ミ ラ」とtuttiでやっている部分ですね。
スタッカートの付き方が変わっています。

1mov_02.jpg

オケ全体もこのフレーズはスタッカート→スタッカーティシモに変更されています。
Timp(とTrp)の最初の3音にはそれが付いていませんが、これは何ででしょね?
スタッカーティシモって多少はアクセントっぽくなるし、この3音は音が短いから根音が目立つとフレーズが聞こえにくくなるってこと?
…自信度10%(^^;)

■31〜33小節目

1mov_03.jpg

3音がsf→fに変更されています。同様の変更はTrpにも(Trpは32・33小節目の2音だけど)。
ベートーヴェンはfをsf代わりにも使うのでここだけだと違いは無いようにも思いましたが、スコアと変更パートも考慮すると、音量はf<sfで、前述の2パートにはあまり目立って欲しくないということなのかなと解釈しました。

■59〜61小節目

1mov_04.jpg

sfの数及びスタッカートの有無が違っています(旧版でもスタッカートがあるのが1小節だけのものもあり)。
ここは後続のsfが無いことで音の重みと流れが違ってきますね。sfがあると1小節ごとのブロックが並ぶ感じになりますが、無いとその分音楽がスムーズに流れます(弦には付いてるんですが、Timpのインパクトに比べれば落ちるかと)。
ここはsfが無い方がこの直後62小節目で勢いがついていいかもしれませんね。

■64〜67小節目
上記の直後です。

1mov_05.jpg

最初の2小節間はマルカート→スタッカーティシモに、続く2小節間はsf→fに変更されています。いずれも音が軽くなる方向と解釈しています。
また、最初の2小節間はオケ全体にスタッカーティシモが付いており、高音パートにはマルカートの指示も残ったままです。
従来の音楽よりも中低音は控えめに、ということでしょうかね。

■95小節目

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恒例のsf→f。もちろんTrpも。
そしてこの場所、低弦は強弱記号無し→fへ変更となっています。
つまり、従来より楔を打つ楽器は抑えてチェロバスをくれってことになるかと。

■102、106小節目

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2回ともスタッカートから、1回目スタッカーティシモ&2回目何もなしという変更。そしてこれはオケ全体でも同様です。
従来は同じ音型で演奏されていたのが、1回目と2回目とで表現を変えろということになりました。2回目は短く切らないわけですから、1回目よりは堂々とした響きになりますかね。

■138小節目

1mov_08.jpg

1回目の打ち込みでの音量がff→fに。これは同じ音形の管楽器も同様。
この場所、HrとFgはこの変更により1回目はf、2回目以降はffになるのね。

■149小節目
新版って大概はTimpが大人しくなる方向に変更されているのですが、ここは違いますね。

1mov_09.jpg

スタッカーティシモが追加されて刺激が強めになっています。
この場所、他パートはスラーのフレーズなのでこの変更はTimpとTrpのみ。

■300小節目
この楽章いちばんの盛り上がりへの階段の段数が増えました。

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8部音符×4が16分音符×8に。
どっちのパターンもそれぞれ味があって好きです。

■327〜335小節目
2小節ごとのあたまに付いていたsfがfに。譜面は省略します。
ここ、この一連のフレーズの最後の>(decresc)だけはsfのままなんですよね。
きっと自筆譜がそうなってるんでしょうけど、そうなるとfとの区別をつけなきゃならないってことかな?

■349〜354小節目

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新版では弦楽器と同様の<>が入っています。
まぁ、書いてなくてもやってしまうとは思うのですが、ちゃんと指示が入っていると嬉しいですね。

■362小節目

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sf2発が無くなりました。
ええー?ここはsf入れたいよねぇ。寂しい(´・ω・`)
でも同様のパターンの456小節目、504小節目では何も付いてないからその延長だと思えばいいかな?(その2箇所はオケ全体でsf無しなんだけどね)

■369〜370小節目
どちらの小節も、前出の102小節目と同様に変更(スタッカート3発→スタッカーティシモ4発)。

■373小節目
前出の106小節目と同様に変更(スタッカート3発→スタッカート削除)。

■407〜413小節目

1mov_13.jpg

前出の138小節目と似たような変更。
例によって例のごとく、TimpとTrp以外はffのまま。

■418〜419小節目
fからffに上がるタイミングが変わります。

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でもここ、例によっての2パート以外は旧版のタイミングのままなんですよね。

■420〜426小節目

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ここも全体的にあっさり風味に。Trpも一緒。他パートにはsfやfが残ったままなのも一緒。

■482〜484小節目

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スタッカーティシモが追加。
ここはあまりズンズンと音に重みを加えてはいけないということですね。

■527〜531小節目

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piu fの位置が変わっているのと、その後にcrescの点線が継続しているのが変更点。
ここはcrescが続いていた方が雰囲気が出ますね。

■531〜539小節目
上の箇所から引き続いて。

1mov_04.jpg

sfの位置が変わっているのと、539小節目にあったsempre ffが無くなっていますね。
この2小節目にあるsfはTimpのみ!ガツンとやっちゃっていいのかなぁ。何か怖い(^^;)
sempre ffはTimpと金管が外されてますね。メロディラインを聴かせたいということなのでしょう。

■545小節目〜最後

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最後から3小節目のffと2小節目のスタッカートが無くなっています。
あと、最後から2小節目にff。
ffが無くなっているのは、やはり弦と木管の動きを重視したいということなのかな。
で、打ち込み部隊としては最後の2音だけ頑張ればよいと。
それから、新版で最後から2小節目の2拍目裏にスタッカーティシモが付いていないのってTimpだけなのね。ついにTrpにも裏切られたか…(笑)


大体において、「Timpは目立つな(大学オケ時代のスラングだと「Timpは死んで」)」という方向に修正されてますね。
ベートーヴェンの音楽をしつこく感じさせているのは作曲者だけのせいじゃなく出版社も関係しているんじゃないだろうかと思わなくもありません(^^;)

しっかし修正箇所多いね。
続きは別エントリーで。



続きです。
◇「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第2・3楽章)[暫定版]
◇「第九」新旧版の違いをティンパニだけ書き出す(第4楽章)[暫定版]
posted by ぽぽろんろん at 23:09 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2011年06月10日

ブラームス苦手な私が大祝の魅力を大いに語る(笑)

…っていうタイトルつけておきながら基本的につまらないのは変わらないし最後の3拍子部分を筆頭に取ってつけた感はあちこちにあるしやはり曲全体を好きになることは多分無いのですが(こらこら^^;
それでも聴いていて「いいんじゃない?」(←なぜか上から目線)となる場所もあることはありまして。…2・3ヶ所だけだけど(ぉぃ
でも、何が面白いのか全然分からないと言って憚らなかった頃に比べればかなりマシになったのではないかと思いまふ。
ってことで「大学祝典序曲」、大いに語ります(`・ω・´)

…あ、最初に言っておきます。めっちゃ細かい部分しか語ってません(^^;)
だって全体について語ったら、最初に書いたようにあまりいい結論にならないので。


まずは100小節目からの低音ですね。ここはわがSフィルのY先生も好きな部分だそうで。
少し前からサンプル演奏(ショルティ/シカゴ響)をお聴き下さい。

◇サンプル演奏1(YouTubeへのリンクです。以下同様)
該当部分は2:43〜2:53

特に最初の2小節間の動きは好きです(*´ω`)
後打ちでファソラシドと上がっていく高揚感、その後1オクターヴ下がった後でのシ♭のかっこよさ。
その後のシンコペーションの動きも、メロディの隙間を埋めて掛け合いっぽくなってます。
こういうリズムはいかにもブラームスという気がします。いい躍動感ですねぇ。

次は129小節目以降のメロディとその周辺の動き。同じく少し前からサンプルをどぞ。

◇サンプル演奏2
該当部分は3:32〜3:46

Y先生はここを「地味にいい場所」と言っていましたが、どこが地味なのかと。この曲でいちばん美しい場所ですよ、個人的には。
これの素晴らしいところは、このメロディが4つある学生歌のうちの1つそのものだということ。冒頭の「ドドレシドドレシ」のようなブラームスのオリジナルメロディじゃないんですね。
借りてきたメロディなのに、1stヴァイオリン→2ndヴァイオリン&ヴィオラへ渡されるメロディ、1stヴァイオリンのオブリガード、チェロのピチカート、余すところなくブラームスブラームスしてると私は思います。特にチェロのピチカートの響きがたまりまへん。


…以上(ぇ
でも、この曲で「いいな」と思った部分がいかにもブラームスっぽいというのは、私にとって凄い進歩。だんだんとブラームスのよさが分かるようになってきたのかもしれません。
あれだね、ブラ1の前にこれやりたかったね(^^;)

あと、オマケですが一応パーカッションの好きなところも。
292小節目、トライアングルが最初に登場するところですね。はい、サンプルです。

◇サンプル演奏3
該当部分は7:02〜7:06

ブラームスって何気にトライアングルを上手く使う作曲家だと思います。
ブラ4とかハイドンヴァリエーションとかハンガリー舞曲第1番とか。
この場所、最初の学生歌を金管が2小節高らかに歌うのと一緒にシンバル・バスドラムの派手な鳴り物が入ります。そしてその合いの手で木管が「タンタタタン」と入るのに合わせてのトライアングル。
管楽器だけでなくパーカッション内でも楽器の性格を上手く使い分けて掛け合いにしています。
ちなみに、私が好きなのは1発目・2発目のトレモロのみでそれ以降は別にそれほどでもありません(笑)
初登場時の音にハッとさせられるのがいいんです。ドッカンガッシャンな爆裂音じゃなくても音楽の空気をフッと支配する。これこそ小物パーカッションの醍醐味♪
ここのトライアングルの絶妙さを知ってしまうと、これが入ってない時の物足りなさと言ったらありません。だからY先生も先日の練習でシンバルよりトライアングルを欲しがったんだと思うんですよね。


さて、大いに語ってきたこのエントリーももうお開きの時間となりました(ぇ
どの辺が「大いに」なんだというツッコミが多数聞こえてきますが、このエントリーとかこれまでのこのブログエントリーで何度も書いているとおり、本当に私はブラームスが苦手なんですよ…(´・ω・`)
でも、せっかく練習しているんだしもっと好きになっていきたいですね。そして定演後にでもさらにスケールアップしたエントリーを(ウソです絶対やりません^^;
posted by ぽぽろんろん at 23:20 | 神奈川 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | classical musics

2011年05月05日

あ゛ーっ!フランスものやりてーっ!

久しぶりにプーランクのCD聴いたら、この感情が突如爆発してしまいました。
来年のSフィル定演はドイツドイツだし、ここ数年のメインもドイツ続きだし。ドイツ以外だとどうしてもロシアに偏りがちだし…。
フランスもの、やりたいよぉ。特に近代ものならもうヨダレがボタボタ垂れちゃうよね。
再来年はやろうよ、フランスもの。どーせならフランスオンリーとかいいよね。誰得かって?

俺得。

てことで、おとなしめにこんなプログラムどうでしょ?

■ラヴェル:古風なメヌエット


■マスネ:組曲第7番「アルザスの風景」
 ◆第1曲:日曜日の朝、第2曲:酒場で、第3曲:菩提樹の下で、第4曲:日曜日の夕方


■ドビュッシー:管弦楽のための「映像」より「イベリア」
 ◆街の道と田舎の道


 ◆夜の薫り


 ◆祭りの日の朝



メインが「海」じゃないのがポイントですね!(・_・)b
絶対に「イベリア」の方が楽しいと思う。知名度は落ちるけどね。でも、シベ2の時であれくらい入ったんだからこれでも全然問題無いでしょ。と思います。
そして前半は運指的には難しくないし、メインにこれくらい負担があってもいいでしょ。
マスネは簡単な部類になると思うし。グノーの「ファウスト」と同じくらい?1年かけるんなら余裕でしょ。
う〜ん、我ながらトレビアン。

でも個人的にはこんなん(↓)がやれれば言うこと無し。曲の知名度的にもSフィルじゃあり得ないけどねー(^^;)

■オネゲル:パシフィック231


■プーランク:バレエ組曲「牝鹿」
 ◆ロンド、アダージェット、ラグ〜マズルカ


 ◆アンダンティーノ、終曲


■ルーセル:交響曲第3番
 ◆第1楽章:Allegro vivo


 ◆第2楽章:Adagio. Andante


 ◆第3楽章:Vivace


 ◆第4楽章:Allegro con spirito


よい、よすぎるーーっ!!><
つーかね、牝鹿がやりたいよ。激しく。出来ない難易度じゃないと思うのよね。問題は編成かな。
パシフィック231はひたすらリズムの曲なのでSフィルじゃ無理なのは分かってます(^^;)
ルーセル、かっこいいよね!でもこれ見てハープ2台だと知りました。そうだったのかぁ、…よし、やろう(ぇ
何よりこの3曲、どれも難しいのは管ばっかり。さらに弦なんてほとんど聞こえないのもいいよね!ソロヴァイオリンはA先生で(こらこら^^;
これくらいの曲をマジメに審議できるくらいのレベルになりたいなー。


てことで、絵空事をぶちまけたら結構スッキリしました。自己満足でもいいもんね〜だ(笑)
posted by ぽぽろんろん at 00:34 | 神奈川 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2011年04月28日

高橋悠治のバッハと小林愛実のベートーヴェン

最近、このCDをよく聴いてますー。◇高橋悠治のバッハ・ピアノ編曲作品集です。

プレイズ・バッハ
高橋悠治


◇このアイテムの詳細を見る


これ、いいです♪
収録曲は次の通り。

  1. フーガ ト短調BWV578(高橋悠治編)

  2. シチリアーノBWV1031(ヘンプ編)

  3. 主よ,人の望みの喜びよBWV147(ヘス編)

  4. 目覚めよと呼ぶ声ありBWV645(ブゾーニ編)

  5. わが心からの望みBWV727(ケンプ編)

  6. 主よ,あわれみ給えBWV244(高橋悠治編)

  7. シャコンヌ ニ短調BWV1004(ブゾーニ編)

  8. トッカータとフーガ ニ短調BWV565(ブゾーニ編)


メジャーな曲目ばかりで聴きやすいのもいいですし(まぁ、メジャーな曲じゃないとなかなか他楽器用に編曲されませんが)、原曲と比較してのピアノ版ならではのよさも感じることができます。
特に原曲がオルガンであるものについては、オルガンの持続音とピアノの減衰音との違いが面白いですね。
「小フーガト短調」なんかは、最初は主題提示部でのアタックの強さに多少の違和感があったんですけど、曲が進むうちに「原曲よりいいかも」と思うように。
音が厚くなった部分での響きが、オルガンのようにぎっちり埋め尽くされてるよりピアノの減衰音の方がメロディが浮いて気持ちよく聴けるんですよね。これはいい編曲だなぁと思いました。高橋悠治本人の編曲ということですが、特にオススメの1曲です。
「トッカータとフーガニ短調」ですが、音を長く伸ばす場面では音量の落ちないオルガンでの音圧がどうしても恋しくなります(冒頭とか)。
だけど聴いているとそれも気にならなくなりますね。やはり強弱を自在に操れるので音楽にメリハリがありますし、音楽の流れがスムーズになりますね。あとはペダルの効果もいいです。

「シャコンヌ」は当然、元がヴァイオリン。
和音を弾く時の装飾音符的な奏法はヴァイオリン独奏曲の味だと思っているので(つってもオケやるまではかなり違和感を覚えていた私ですが^^;)そういう醍醐味は無いのですが、ピアノの減衰音のおかげで原曲より透明感がありますね。あと、やはり和音を出すのが楽なので聴いていて余裕があります。そういう意味では原曲よりちょっと大人しいかもしれません。原曲は興奮するもんなぁ(私だけ?^^;
しかし、これをソロヴァイオリンにやらせたバッハって天才だし鬼畜ですね(^^;)

あとね、「目覚めよと呼ぶ声あり」は短いながらやっぱり良曲、名曲。聴いてて気持ちいいし、聴いた後もしば〜らくメロディが頭の中でループしちゃう。強烈な◇ディラン効果誘発力を持ってるよな〜、この曲。このパワーだけなら「主よ、〜」にも勝てる(笑)

ということで。
お手頃価格だし、興味を持ったらぜひ買っていただきたい1枚です。


あと、最近ミーハーにこちらも買ってみました(笑)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「熱情」
小林愛実


◇このアイテムの詳細を見る


◇小林愛実の弾く「悲愴」と「熱情」。
こちらも非常にいい演奏。聴きやすいです。って言っても私が愛聴している「悲愴」「熱情」がホロヴィッツだからかもしれないですが(笑)
どちらの曲も聴き応えがありますね〜。「熱情」はもうひと息テンションが欲しいかなと思う部分もありましたが、だからといってクールな演奏というわけでもなくしっかり感情を感じ取れるのがいいです。
1つ1つの音がクリアに聴こえるので、曲を知らない人に「最初の1枚」としてもオススメかも。
彼女の場合どうしても年齢が取りざたされますが、そんなの関係無しにいいCDですね〜。
しっかしねぇ。15歳ですよ、高1ですよ(←直後に年齢の話かい^^;)。自分が同じ年齢の頃のことを思い返すとため息しか出ませんね。ドラクエとかイースとかそんなんばかり弾いてましたよ(爆)
てことで、前述の高橋悠治ほどでは無いもののこちらもちょこちょこ聴いております。やっぱり「熱情」は名曲。最後の盛り上がりとかたまらん(*´Д`)ハァハァ
小林愛実の演奏はYouTubeにもいろいろ上がっているので、興味を持った方はそちらも聴いてみてはいかがでしょうかー。
posted by ぽぽろんろん at 23:47 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2011年02月23日

積みCD消化中。

先週くらいから職場事務所での仕事がすっかすかになり、さらに夜間の客先作業明けの日も半日は自由に使えたのでヒマな時間がかなり発生してきました。
そこで何をやっているかというと主に次の2つ。

1.積んである未開封CD群(クラシック・吹奏楽)の消化
2.AKBの顔と名前を覚えてみる

…ほら、ヒマでしょ?(^^;)
こないだのエントリーでなぜかAKBの話題が他より少し長めだったのはこの2.も多少影響してたり。
まぁそっちはあとでまた書くか書かないか分からないけど、今日はタイトルどおり1.について書きますです。


てことで積みCD。
昨年末からの客先作業が渋谷だったので、タワレコに寄って6Fをうろうろしてはちょこちょこと気になったものを買い足してました。
これが20枚以上はたまっちゃったんで消化にかなり時間がかかってます。徹夜明けの日だと、一応睡眠は取っていても聴いてるうちに意識が飛んじゃうこともあるし、そうなるとまた聴き直しですからねぇ(苦笑)

てことで、ここまで聴いてきた中から印象に残ったものをいくつかご紹介します。

■シベリウス 交響曲第1番 ハチャトゥリアン 交響曲第3番「交響詩曲」

シベ1&シンフォニーポエム.jpg

「チェクナヴォリアンのシベリウス」というのが謎だったのと、カップリングがストコフスキー/シカゴ響のシンフォニー・ポエムということで興味本位で買った1枚。
お店で手にした時の第一印象は「これ、曲と指揮者の組合せ逆の方がいいんじゃね?」でした(^^;)
シベ1の方はなるほどというか、北欧の澄んだ空気がロシアの土臭さに変換されているところが多々あり、曲に合ってる合ってないは別として、「こうなるのね〜」と半ば感心しながら聴いてました。
けど、曲が曲だからか予想よりぶっ飛んではいなかったですね。そこがちょっと物足りなかったかも(ってガイーヌばりのぶっ飛び方はさすがに無理だよねそりゃ^^;)。
そしてシンフォニー・ポエムですが、これがよかった!さすがはシカゴですわ〜。
自分が持っていたチェクナヴォリアン/アルメニアフィル版と比べて音符やリズムがすっきり整頓されていて、各楽器が何をやっているかがとっても聴き取りやすい!そしてファンファーレ等がちゃんとシンフォニックに響いてる。うむ、これはいいものだ。
その分爆発力はちょっとおとなしめだけど、この曲を最初に聴くならこれはオススメできますね。で、曲を知った後でもっと爆裂しているのを聴けばより楽しめるかと。

■ブライアーズ:タイタニック号の沈没

タイタニック号の沈没.jpg

タイタニック号の音楽隊が沈み行く船上に残ったまま最後まで音楽を演奏し続けていた、という美しくも悲しいエピソードを元にした現代音楽。
弦楽合奏がくり返し奏で続ける賛美歌に、きしむ船の効果音や児童合唱等が重ね合わされます。
一応11の部分に分けられてはいるものの切れ目無く演奏されるため、1時間近く賛美歌がひたすら繰り返されることになります。
死ぬ間際まで演奏していた曲が繰り返されることで、肉体は滅んでもその魂が永遠に自らの役目(=演奏)を務め続ける、そういう悲しい崇高さを表現しているのかなと感じました。
だけどこれを聴き続けるのはちょっと辛くもありますね…。ある意味酔いそうになります(^^;)
実はこの曲、完結しておらず、タイタニックについて新たな発見・証言等があるたびにその内容を曲に反映させ続けるらしく(このCD自体も3度目の録音)。これはもうこの作曲家のライフワークですよね。あるいは後継者に引き継ぐことも可能だし、この曲は永遠に完成形が無いと言ってもいいのかも。
あと、ライナーノートに書いてあったのですが、細野晴臣の祖父ってタイタニックで唯一生還した日本人なんですね。
ただ、当時は「なぜ生きて帰ってきたんだ!」というバッシングを浴びたらしいです。だからって死んで(他の人の代わりに犠牲になったと)美談になった方がよかったとも思えないですよね…。胸にもやもやが残ってしまうエピソードです。

■ジョリヴェ:フルートと打楽器のための協奏組曲(フルート協奏曲第2番)

ジョリヴェフルート協奏曲.jpg

フランスもの好きとか言ってる割りにはあまり手を付けていないジョリヴェです(最近じゃフランスもの好きっていうことも言ってないか。だってSフィルじゃ希望が持てないから^^;)。
フルート協奏曲と書いてはいますが、ソロフルート以外の編成はパーカッション4人のみ。そしてこの4人が、◇岡田知之◇百瀬和紀、今村三明(元N響ティンパニ・打楽器奏者。いいプロフィールページが無かった…)、◇有賀誠門というメンツ。…濃ゆい(笑)
しかも今から40年くらい昔の録音ですからねぇ。みんな若いしエネルギーも有り余ってたことでしょう。
曲の方ですが、パーカッションの様々な音響(皮・木・金属)の中をフルートのメロディが自由自在に飛び回る印象。また、音階があるのはフルートだけでパーカッションに鍵盤楽器やティンパニが含まれないのも特徴と言っていいとおもいます。
パーカッションはあくまでフルートの伴奏ということで比較的おとなしめ。4楽章で15分程度と短い曲なので、現代曲が苦手な人でもとっつきやすいかもしれません。
カップリングは「7つの楽器のためのラプソディ」。ストラヴィンスキーの「兵士の物語」がプログラムに含まれる演奏会のために委嘱された曲で、そのため楽器編成は「兵士の物語」と一緒です(声は無いけどね)。
そう思って聴くと、ストラヴィンスキーの偉大さを思い知ってしまいます(ぇ
しゃーない、相手が悪いよ(^^;)

■ホルスト:「惑星」
■プロコフィエフ:金管バンドによる「ロメオとジュリエット」(抜粋)

惑星金管版.jpg プロコロメジュリ金管版.jpg

金管バンド版の「惑星」とプロコ「ロメジュリ」。金管(と打楽器)だけでもこんなに多彩な音色が出るのねというのを気付かせてくれます。
それにしても細かいパッセージとかようやるわ、って感じです。「木星」冒頭で本来弦楽器がチャカチャカやってるところもトランペットでやってたりね。想像しただけで唇が疲れる(笑)
どっちの曲でもいいから自分のオケでやってみたいなぁ。
「惑星」の方はカップリングに「ムーアサイド組曲」(様々な編成用に編曲されてますが原曲は金管バンド用です)も入ってておいしい1枚ですね。


つーことで、積みCDはまだもうちょっと残ってます。マリンバ版の無伴奏チェロ全曲とかワーグナーの交響曲とかホルスト1組の原典版とか。
時間はゆっくりあるし、ゆるゆると聴いていきましょ。
posted by ぽぽろんろん at 23:22 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2010年04月25日

坂本龍一の「スコラ」第4回は対位法。

バッハについての放送は今回が最後、ということで今日のテーマは対位法でした。
ワークショップではインヴェンション第1番やカノン、フーガ等を例に取り、そして最終的には坂本龍一が提示した簡単なテーマにもう1つメロディを付けてみよう、という内容。
ここではほとんどの子がそのテーマに合いそうなフレーズを単純に乗っけただけだったのに対して、エレクトーンの子だけはテーマを変形しちょっとしたカノンを作って頑張っていて「おー」という感じ。
ここでフルートの子のが悪い例として出されちゃいましたね。元のテーマと同じような動きでくっついていってしまったため、対位法というより単に伴奏になってしまいました。くっつけたメロディにドソドソという伴奏形にありがちな要素があったのも影響してましたかね〜。
ということで、性格の違うテーマをいくつも絡み合わせ音楽として成り立たせていくというのは当然ですが生半可なことじゃないんですよね。そういう意味でもバッハって凄い。
しかも、彼が晩年で生み出したのが対位法を高度に駆使した「音楽の捧げもの」や「フーガの技法」ですからねぇ。ホント凄い…。

ゲストの先生との対談で印象に残ったのは、

  • モーツァルトやベートーヴェンが、晩年になってそれまで積極的に使ってこなかった対位法を用いて作品を作っているということ。

  • 一時期バッハの作品が忘れ去られていたのを再発掘したのは、“古楽マニア”の登場で楽譜等が集められたことも大きな要因だったということ。


っていうことかな。
あと、バッハの普遍性ということで「バッハの音楽はジャズ等の他ジャンルで使われても違和感が無い。ベートーヴェンとかだと彼らの個性が出すぎちゃってて自由度が低い」というような話が。
う〜ん、そういう傾向はあるかもしれませんが、ベートーヴェンだって「悲愴」の第2楽章とか他ジャンルで使われてる曲はいろいろあると思いますが…。
まぁ、バッハの曲に個性があまり無いというのは否定出来ませんけど(^^;)

あとはグールドが演奏している映像が2つ流されましたが、やっぱかっこいいわ。
普通の人が足組んでピアノ弾いてたらドン引きしちゃうんだけどねぇ。ひいき目もあるでしょうけど、似合ってしまうのが怖い。


次回からはテーマがジャズになるそうです。これまた4回シリーズ。
ゲストは山下洋輔でしたねぇ。これまた楽しみです。



■「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」関連エントリーです♪
◇坂本龍一の「スコラ」見た。(第1回)
◇坂本龍一の「スコラ」第2回は充実の内容♪
◇坂本龍一の「スコラ」第3回やっと見た〜。
posted by ぽぽろんろん at 11:14 | ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2010年04月23日

坂本龍一の「スコラ」第3回やっと見た〜。

またギリギリになってしまった。
今回はバッハ編第3回、テーマは「通奏低音」。

今回の内容は、バッハが弟子たちに語ったというこの言葉に尽きますな。

「通奏低音は音楽の最も完全な基礎」
「通奏低音の究極の目的は あらゆる音楽と同様 神の栄光と魂の再生である」


2つ目の方は、教会のオルガン奏者でもあったバッハらしい表現になっていますが、言いたいことは分かりますよね。というか、通奏低音だけであらゆる音楽と同じものを目指すべきというのは、バッハがどれだけこれを重要視していたかが分かるというものですね。
また、グレン・グールドも「オルガン奏者は足で音楽を組み立てる」ということを言っていたそうです。彼の頭の中にはピアノ以外にオルガンも鳴り響いていたのかもしれません。そしてピアノで足りない音を歌ってしまうんでしょう(笑)

ワークショップでは、「G線上のアリア」を題材に通奏低音を勉強していました。
ここで、この曲の通奏低音のみの演奏を聴いた時の中高生の反応で坂本龍一が「我が意を得たり」という表情になった発言が2つほどありました。
エレクトーン(だと思う、NHKじゃメーカー名出さないから分からないけど)の子が言っていた

ベースでリズムを取ることによって全体のグルーブみたいのを出せるんで、ベースを意識するようにしている」

というのと、フルートの子の

「低音が積極的に動いていると、そこだけを聴いても何だか違うメロディがたくさん思い浮かんでくる気がして、凄く楽しかった」

という言葉。
どちらも「そうそう、そうだよね〜」と私も同感。
前者はいろんな音楽のジャンルで言えることだし、後者はまさに変奏曲の原点ですよね。

ワークショップは後者の言葉の流れに乗ったような形で、「通奏低音に新しいフレーズ・和音を乗せてみよう」と中高生が挑戦。
この中でちょっと面白かったのが三線の子の演奏。単音・四分音符でのシンプルな和音が思いの外マッチして、特に最初の方はバッハと沖縄が確かに共存していたように聞こえました。何か凄い世界。
そして、最後に坂本龍一も挑戦してましたが、これは…(^^;)
現代音楽的な不協和音、しかも音をぶつけるのではなく離れた音での不協和音を使うことでもの凄く不安で空虚な空気を作り出してました。本人は「普通のことも出来るけど敢えて奇抜なもので」と言ってましたが、中高生相手にこれは…いいのか?(笑)

あと、ゲストの先生たちとの対談でゴールドベルク変奏曲のエピソード(不眠症のパトロンのために云々)になり、「これで眠れるのか」というよくあるツッコミがされてましたね。
私の勝手な見解としては、この曲は「眠れない時間を楽しんでもらうための音楽」と思ってます。どうせ寝られないなら上質の音楽で上質の時間を過ごしてもらおうと。さて、実際はどうだったんでしょう?

次回はバッハの第4回(バッハだけで長いなぁ〜。これ全部で何回シリーズなんだろ?)。テーマは「対位法」だそうです。
明日はオンタイムで見たいなぁ〜。



■「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」関連エントリーです♪
◇坂本龍一の「スコラ」見た。(第1回)
◇坂本龍一の「スコラ」第2回は充実の内容♪
posted by ぽぽろんろん at 22:01 | 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

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