2005年09月20日

パーカッショニストならこれを聴け♪ベートーヴェン交響曲第5番ハ短調

超有名曲だから「んなもん今さら聴かんでも知っとるわい!」という方も多いでしょうけど書かせて下さいな。
これを書いておかないと「パーカッショニストならこれを聴け♪」シリーズを先に進めることが出来ないのです(笑)

本当は、5番に限らず「ベートーヴェンのティンパニはどれも面白い!」と思います。
さすがに6番は面白度が下がりますが(笑)、「主音とその第4音、第5音だけで音楽を支える面白さ」がイヤと言うほど分かります。
そして、合奏におけるティンパニの重要さをここまで前面に押し出してくれたのはおそらくベートーヴェンが初めてではないかとも思います。
この頃のティンパニの使われ方としてはやはり「トランペットとペアで打ち込みオーケストラの縦の柱を作る」というのが主なものですが、ベートーヴェンの場合はそれだけに終わらない「何か」があります。
私の貧しい語い力では伝えきれないのが残念(ってその伝えきれない部分が重要な気が…)。
極論な例えを言いますと、「他の古典派の交響曲にティンパニがなくても寂しくないけど、ベートーヴェンにないと寂しい」(ホント極端だ)。
ちょっとティンパニに注目しながら聴いて頂けるとそこが分かってもらえるのでは…、と思っています。
もちろん演奏すればさらにその面白さを実感できますよ〜。

そしてその中でもいちばん分かり易くそれを伝えてくれるのは5番なのです!という勝手な主観をもとにこのエントリーを書きたいと思います。

まず第1楽章ですが、ここは例の「ジャジャジャジャーン」の主題・リズムが全体に渡って使われています。メロディアスな第2主題でも合いの手はこのリズムですし。
リズムのパズルを組み立てて作られている楽章とも言えるため、ティンパニがリズムを締める締めないでは演奏が大きく違ってきます。
特にこのリズムは1拍目裏から入るので(|ンタタタ|タン というリズム。”|”は小節の区切り。)、そこをティンパニが分かり易くしてあげると曲にリズム感・メリハリが生まれます。
特に再現部・コーダ各所での8分音符連打はティンパニの醍醐味充分!
「ティンパニが音楽を作っている」感をヒシヒシと感じることができますぞ♪
連打だけではなく、あたま打ち・後打ちなどの単音でも曲の雰囲気を決めているのはやっぱりティンパニです(と私は思っています。他の楽器の方は異論があるかもしれませんが)。
ティンパニの出す1音たりともおろそかにすることができません。こういう楽しみ方(笑)が出来るのはやはりベートーヴェンが筆頭でしょう。特に5番は曲の密度が濃いのでなおさらですね。

そして、最も緊張するのはやはり第3楽章最後から第4楽章へのブリッジ部分
ここの緊迫感もティンパニが全てを握ります。いくら後から弦がいい雰囲気で入ろうともその下を流れるティンパニの集中力がちょっとでも途切れるともう台無し。
ティンパニが抑圧されたように始まり、だんだん音が細かくなりながら最後一気にクレッシェンドすることで第4楽章、あの開放的で感動的なフィナーレへと繋がるのです。
ちょっとでも音の粒が乱れたら「はい、お終い」。この部分は今の私じゃおしっこチビっちゃって出来ないでしょう(笑)

第4楽章のかっこよさ、素晴らしさは今さら言うことも無し。
中学の音楽の授業で最初にこの曲をフルで聴いた時、この終楽章の奥行きの深さと一気に開けた視界の広がりには度肝を抜かれました。
教科書には第1主題の主旋律だけ単音で「ド ミ ソーーファミレドレドーー」とだけ(もちろん五線譜で)書いてあって「何が楽しいんじゃ?」と思っていたら、堂々と鳴り響くこの主題に何だよこれすげーよと一気に虜(笑)
その壮大さには思わず「宇宙」を感じてしまったほどです(^^;)
ティンパニもここに入ればもう窮屈な思いなどせずに「どこまでも飛んでけ〜」とばかり伸び伸びと叩けます。もちろん、どこかへ飛んで行っちゃうような軽い音じゃ話になりませんが(笑)
そして終楽章の主題は単純なドミソ・ドファラ・シレソの和音が主なので、上に広がる壮大な景色をティンパニがしっかり支える役目を持ちます。
これが本当に楽しい♪3つ・4つのティンパニをあちこちドンドコ派手に叩くだけがティンパニの楽しさではないのです!
ぜひ吹奏楽なパーカッションの方々にも聴いてもらいたいなぁ。

実は私、古典派や初期ロマン派のあたりというのは苦手でなおかつドイツものもあまり得意ではないんです(おそらくこのブログでの曲の取り上げ方を見れば一目瞭然かと)。
でも、「ベートーヴェンのティンパニは面白い!」ことだけは断言できます♪
「第九」第2楽章のあのオクターヴのティンパニ以上にシンプルかつセンセーショナルなティンパニなんて無いですよ。


さて、うちにある数少ないベートーヴェン(爆)のうちの1つがこちら。

ベートーヴェン:交響曲第5番
ジュリーニ/ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調
シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」

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非常に丁寧に演奏されていると思います。全体的に聴きやすいですね。
ただ、これ聴いて「あれっ?」と思ったのは第4楽章繰り返し直前部分。
ここの弦ってトレモロで伸ばさないんでしたっけ?このCDだと1発で切っちゃうんですよね。伸ばす記憶があったのでここで「プツッ」と切れる度にドキッ!としてます(笑)
posted by ぽぽろんろん at 22:17 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

2005年09月11日

パーカッショニストならこれを聴け♪ハーティ版「水上の音楽」

今回はちょっと趣向を変えてバロックなヘンデルの「水上の音楽」をご紹介です。
実はこの曲、いろいろな版がありまして編成や構成がまちまちです。
今普通に売られているのは「レートリッヒ版(ハレ版)」が主体と思われますが、パーカッションを重視するならばやっぱ「ハーティ版」でしょう♪
その中でも私がオススメするのはこちら、プレヴィン/ピッツバーグ交響楽団
ハーティ版のCDって現在あまり出回っていないようなのですが、少なくともこの演奏はパーカッション(ティンパニ)のインパクト大!です。
中学生だった私がプレヴィンという指揮者を最初に意識したのはこの曲でした。「こんなティンパニやらせてる指揮者は誰だ?」という(笑)

ヘンデル:序曲 ニ短調
プレヴィン/ピッツバーグ交響楽団
ヘンデル/エルガー:序曲ニ短調
ヘンデル/ハーティ:組曲「水上の音楽」、組曲「王宮の花火の音楽」
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このエントリーについても、この演奏を基準として書いていきます。
また、うちにはまだレートリッヒ版のCDはありませんので(爆)、そことの比較は言及できませんのでご了承下さい。
(買ったら書き直したいですね)

ハーティ版は全6曲と他の版(20曲前後)よりも少ないです。
全体の長さが20分以内ということから、室内楽オーケストラが演奏会の曲目として採り上げやすいように考慮したのかもしれませんね。
そしてティンパニは最初と最後にしか出てきません。あ、トランペットは最後だけか?(笑)

第1曲 Allegro
ホルンの出だしが明朗かつ勇ましいです。そしてそれに負けじと合いの手のティンパニも勇ましい(笑)
とにかくティンパニの音がお腹にズシンと来ます。知らずに聴くとビビリます(笑)
そしてラストにかけても大活躍です!(^^)v
曲自体も短い中に場面転換がいくつもあり非常に面白いですね。

第2曲 Air
優雅なアリアです。ゆったりとしたメロディは心が落ち着きます。
中間部、3拍子に変化してオーボエの寂しげなメロディは秀逸です。
また、第1主題が戻ってきてのホルンはハイトーンでの延ばしもその後のSoliも気持ちいい♪アマチュアオケでここが美しくできればなかなかのホルンパートかと(笑)

第3曲 Bourree 〜 第4曲 Hornpipe
跳ねるように楽しいブーレはすぐに第4曲へ続きます。
「ホーンパイプ」というのは楽器の名前で、角製のリード楽器だったようです。そこからこの楽器で伴奏を行った踊り自体も「ホーンパイプ」と呼ばれるようになったとか。
ここでは同じくリード楽器であるオーボエが先導役となってかわいらしい主題を演奏します。本物のホーンパイプもこんな音なのでしょうか?もっと低い倍音が多いかもと勝手に想像してます…

第5曲 Andante
フルートの悲しげな主題が中心の曲。低弦のピチカートも空虚な感じを倍増させますね。
この曲からattaccaで第6曲へ。

第6曲 Allegro deciso
第5曲からの「繋ぎ」的な短い序奏の後、3拍子で躍動的な主題に移ります。「水上の音楽」としてはこの曲がいちばん有名でしょうか?
そしてティンパニ的にもやっぱりこの曲!いったん第1主題が弦中心に演奏され、続いて金管中心で繰り返される時にティンパニが加わるんですけど、ここがカッコイイ
「作られたのがバロック時代」ということを考慮してD−Aという2音しか使わないのが普通と思いがちですが、ハーティ版はここにFis(F#。しかも低い方)という「第3音」を加えてきます。これによりティンパニの動きに重厚さがありながらも躍動感が増して曲全体もノリがよくなるのです!
そして終曲にふさわしい堂々としたこの曲にはやっぱりトランペットもが欠かせません♪
ここまでトランペットを温存しておいたことで最後の輝きが非常に増します。やっぱり楽器の種類が少ないだけにオーケストレーションのメリハリは非常に大事ですね。


今回プッシュしているハーティ版ですが、「水上の音楽」という曲の本来持つ意味からすると賛否両論あるのではとも思っています。
元々はイギリス王室がテムズ川で舟遊びする時のための優雅な音楽。やはり「風情」を楽しむイベントだったと思うのですよ。
が、ハーティ版(中でもこの演奏)では「優雅さ」よりも軍艦の進水式のような威厳を感じてしまいます(笑)
本来の音楽目的からは外れているように思えなくもありません。
また、オリジナルに近い構成での演奏が多くなり古楽器での演奏も増えてきた現在としては「原曲から遠い」ハーティ版は好まれなくなったのかもしれません。

しかし頭をそこから切り離して独立した演奏会用組曲として考えた場合、このドラマティックな編曲は普通に「あり」だと思います。
ヘンデルの時代には考えられなかったティンパニの用法でこの曲の新たな切り口を見せてくれるこの編曲は個人的にかなり好きです。オーケストレーションに厚みがあるのも安心感があります。

他の版は聴き慣れてしまってひと味違った刺激が欲しい方、ぜひぜひプレヴィン盤を聴いてみて下さいませ。


うちにある他の演奏も軽くご紹介しておきます。

ヘンデル:水上の音楽
セル/ロンドン交響楽団
ヘンデル/ハーティ/セル:組曲「水上の音楽」
ヘンデル/ビーチャム:メヌエット(歌劇「忠実な羊飼い」より)
ヘンデル/ハーティ:組曲「王宮の花火の音楽」
ヘンデル/ラインハルト:ラルゴ(歌劇「セルセ[クセルクセス]」より)
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これはハーティ版をさらにセル自身が編曲したもの。プレヴィン盤より弦の厚みがあります。ティンパニと木管がかなり控えめなのでそこに重点を置いている人にはちょっと消化不良かもしれません(私が今回こちらをプッシュしなかったのもそのため)。
しかし、緩徐曲を中心にかなりゆったりとしたテンポで聴きごたえたっぷり。第6曲の威厳も20%アップ[当社比](笑)


ヘンデル:水上の音楽&合奏協奏曲集
アーノンクール/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
水上の音楽、合奏協奏曲イ短調 作品6−4、合奏協奏曲ニ長調 作品6−5
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こちらはクリュザンダー版。
全体的に早めのテンポで軽妙な印象。そしてスリリング
第3曲Allegro(ハーティ版第1曲に相当)でのホルンのフラッター(トゥルルル…と舌を振動させて音を出す奏法)にはびっくり仰天(笑)
こちらもあちこちで「名盤」と言われていますが、いわゆる標準的な演奏とは違うため「1枚目」のCDとしてはオススメはできないかも(^^;)
しかし、「異端」でありながら「名演」というのはやはり凄いことです。
今聴き直したらこっちのティンパニも結構派手にやってますね。パーカッショニストならこれも聴け♪ということで(笑)
posted by ぽぽろんろん at 01:05 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2005年09月05日

ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第1番」〜ブラジルW杯出場おめでとう記念♪

4日のチリ戦で大勝したブラジルがW杯出場を決めました♪
相変わらずの全体会出場ということです。やっぱりすごいね。

ブラジル、18大会連続出場=サッカーW杯予選 スポーツナビ

そんな「ブラジル出場おめでとう」を記念して、ブラジル人作曲家ヴィラ=ロボスの代表作「ブラジル風バッハ」シリーズの第1番をお届けします。

ヴィラ=ロボスはこの「ブラジル風バッハ」シリーズを全部で9作作っています。
「ブラジル風」と銘打ってはあるものの、残念なことに(?)リオや浅草で有名な明るく激しいサンバではありません(^^;)
そして特にバッハの何かしらの曲をアレンジした音楽でもありません。
バッハが確立したフーガなどの形式をリスペクトしつつ自らの国の音楽と融合させようとしたものと言えると思います。
編成はフルートとファゴットのデュエットという小さなものからフルオーケストラのものまでいろいろありますが、この第1番は「チェロ・オーケストラ」というなかなか思い切った編成です。これがゴーゴーと鳴り響きます(笑)

曲の方は3曲からなります。「序奏、前奏曲とフーガ」という構成ですね。
うちのCDは輸入盤で解説を読む気もしないので(苦笑)、全て想像で曲紹介させて頂きます(^^;)
間違いは随時ツッコむべし。

第1曲:Introduction(Embolada)
エンボラーダ」とはサンバのようなリズムに乗せて歌うラップのようなものだそうです。
「どこがバッハやねん」という不協和音も含むリズムセクションの上で弾かれる第1主題。
荒々しいながらも切なさを感じさせるこの主題はなかなかかっこいいです。そして伴奏のリズムはパンデイロ(ブラジルのタンバリン)でしょうか。
そこからソロが「ラップ」のように出てきます。これが早口言葉のようにクルクルと回りそして次々に落ちて行きます。
曲が進むと明るく楽天的な雰囲気の主題へと移っていきます。ここでもラップは裏でペラペラと回ってます。
さらに少しテンポが落とされ、かなりのどかな雰囲気に包まれます。ますます「バッハっぽさ」からは離れます(笑)
この明るい部分で出てくるオクターヴのリズムや半音階で下がっていくフレーズも、パンデイロのリズムかはたまたラップなのか。とにかくこの曲ではほとんどの場所で16分音符がバックに貼り付いています。
ここの主題が何度かくり返された後、テンポが戻りラップのモチーフを使った16分音符の伴奏とともに息の長いフレーズが弾かれます。
ここがこの第1曲でいちばん気持ちいい♪
レガートで跳躍するメロディやラップをバックに駆け上る2拍3連が特に歌いがいがあっていいですぞ〜。そしてラップの伴奏も気持ちいい♪
そして冒頭の主題が勢いよく戻ってきて終わります。

しかしこの曲、難しいです…。
実は私もマリンバアンサンブル(3重奏)でやったことがあるのですが(Introductionのみ)、音符をただ単に当てはめただけだと全然しっくり来ないんです。
結局その時はしっくり来ないまんま本番を終えてしまったのですが(爆)、今になって考えてみるとおそらくはもっと楽譜で表現しきれないリズムを指示したかったのでは?と思っています。
3連符→16分音符へのもっとアナログな移行とか微妙なニュアンスとかが必要なのでしょう。
また、当然のことながら「エンボラーダ」についてもちゃんと知っておく必要があったのでしょう。というか今でも知りませんから(爆)
本物の「エンボラーダ」、1回聴いてみたいですね。

第2曲:Preludio(Modinha)
モディーニャ」とは、ブラジルで流行した哀愁に満ちた愛の歌のことです。
全体的には不安を感じさせる色合いなのですがたまに顔を覗かせる長調のコードの瑞々しさが非常に印象的です。
安定した低音域の上での中高音域の色気というのはチェロならではと言ってもいいのかもしれませんね。
この曲の次第に下降していく第1主題は本当に切ないです。
ブラジル風バッハ」でいちばん有名な第5番の「アリア」よりも私はこちらの方が好きかも♪この心がちぎれそうなメロディはたまりませんよ〜。

第3曲:Fugue(Conversa)
Conversa」とはどうやら「会話」という意味らしいです。英語の「Conversation」ってことでしょう(違ってたらすんません)。
この中ではいちばん(というか唯一?)バッハのかけらを感じさせるフーガ。
とはいえ、この曲全体を包んでいる雰囲気(説明は難しいのですが、質感・固さ・重さなどなど)はしっかりと受け継がれています。
曲は快活なスタッカート主体のテーマで始まります。
フーガですからこの主題を各パートで追いかけっこするわけですが、このかけ合いの光景を「会話」と表現したのでしょうね。
中盤で曲はいったんしっとりとするものの、また勢いを取り戻してラストに向かってひたすら上り詰めて終わります。
ただこの曲、終曲としてはちょっと物足りなくて曲を締める力が足りないようにも感じてしまいます。そこが残念。

なお、うちにある演奏は第1曲や第3曲でチェロの音が団子になっちゃって、曲を知らない人にはメロディーを拾うのがかなり辛い部分があると思われます。
でもチェロ合奏ってどうしてもこうなりがちなのでしょうか?
そして1番ってあまり録音が無いんですよね…

参考までに私の持っているCDを載せておきます。

ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番、第1番、第7番
バティス/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ヘンドリクス(Sop)(*1)、フォックス(Vc.Solo)(*1)
ブラジル風バッハ第5番〜ソプラノと8本のチェロのための(*1)
ブラジル風バッハ第1番〜チェロ・オーケストラのための
ブラジル風バッハ第7番〜オーケストラのための
posted by ぽぽろんろん at 23:37 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

2005年09月01日

音楽のおもちゃ箱♪イベール「喜遊曲」

今夜は帰るのが遅かった上に長文書いちゃったから日付またいじゃいましたね。
疲れた。仕事もこれ書くのも(苦笑)

というわけでイベール:喜遊曲をご紹介だい♪
イベールって言ったらやっぱりどうしても「寄港地」な訳ですが、私はこの曲の方が好きなんです。
明るく華やか、そして軽やか〜な音色に「これがエスプリってヤツなのね〜♪」と心も体もHappy!になっちゃいます。
この曲、10分ちょっとと短い組曲ながらエントリータイトルにあるように楽しくかわいらしいおもちゃがいっぱい詰まった箱のよう。
取り出しても取り出しても中から次々と面白い曲が飛び出してくるんです。楽しい小曲の詰め合わせセットとなっております。

私がこの曲で好きなのはピアノの使い方!
特に華やかな曲の中で光がキラキラと反射するような高音の使い方がとてつもなく好きなんですよ♪
また、パーカッションの使い方もとっても楽しい!
ウッドブロックやホイッスルをこんなに効果的に使った人はこれ以前にはいないでしょう(ってもともと使用機会の少ない楽器ですが…)。
シンコペーションを上手く使ってもうノリノリです(笑)。スネアも楽しいよこれ。う〜ん、やりたい(笑)
あとはトロンボーンのグリッサンドかな。これも楽しいなぁ。やりたいねぇ。

喜遊曲は次の6曲からなっています。

第1曲 前奏曲 Introduction
のっけから楽しさ満開です。弦のメロディーの後ろでちょこまか16分音符で動き回るトランペットの喧噪とウッドブロックの裏打ちがポイント高いです。
これからおもちゃ箱の中からどんなものが出てくるのかワクワクさせてくれる曲ですね。
第2曲 行列 Cortege
ドビュッシー「小組曲」のようなかわいらしさやワーグナーの「エルザの大聖堂への行列」のようなおごそかさは無く、クルクルと場面が切り替わって落ち着いて聴いてられない曲(笑)
やっぱりどうしてもメンデルスゾーンの有名な「結婚行進曲」の引用に耳がいってしまいます。引用自体は短いですがインパクト充分。
その後トランペットとトロンボーンが絡み合うのですが、ここの背景で上下動しているピアノが先に言った「キラキラ」をすごく感じさせてくれます。
その場面だけだったら「おもちゃ箱」というより「宝石箱」と言ってもいいかも♪
大好きですねぇこの曲。
第3曲 夜想曲 Nocturne
6曲の中でこの曲だけはガラッと雰囲気を変えて無気味さも感じさせます。
「夜想曲」というと詩的な雰囲気なものが多い気がする中でこういうのは少し異質と言ってもいいかも?
第4曲 ワルツ/円舞曲 Valse
イベールはワルツが上手い。少なくとも私好み♪
バレエ音楽「ジャンヌの扇」でイベールが書いたワルツも面白いです。
この曲では、うねるような前奏に続いて親しみやすいメロディが次々と続きます。
ここでも最後の盛り上がりでは、トロンボーンのおどけたグリッサンドにまたもや高音でキラキラと輝くピアノ♪
もちろん、「2小節を3等分する」ワルツには欠かせないリズムもふんだんに使われています。
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」に敷居が高かった人にはこちらで慣れて頂くといいでしょう(笑)
第5曲 パレード Parade
こちらは「行列」とは違って軍隊的な規則正しく刻まれる行進。……と思ったらあっという間におどけたメロディに。
軍隊というより小学生が運動会で親に手を振りながら入場行進してるようなほほえましさがあります。
第6曲 終曲 Finale
不協和音のピアノソロから始まって、メインの主題はもうこのおもちゃ箱を締めくくるにふさわしいお祭り騒ぎ♪
吹き鳴らすホイッスル、リズムが小気味よいスネア、そしてホワホワとマヌケなトランペットのミュート(笑)、全部ステキです。
ここも背後でピアノがいいスパイスになってるんですよね〜。
なんかピアノばっかり聴いてるかも(^^;)

というわけで、「クラシックは堅苦しくて…」という人にも自信を持ってオススメできるイベール:喜遊曲、ぜひ聴いちゃって♪

うちにあるのはこちら。
「魔法使いの弟子」や「サムソンとダリラ」の「バッカナール」なども入っていてお買い得です。
喜遊曲」は出だしのトランペットがガタガタだけど気にするな!(笑)

魔法使いの弟子 : フレンチ・コンサート
デュトワ/モントリオール交響楽団
シャブリエ:楽しい行進曲、
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
サティ/ドビュッシー:2つのジムノペディ
サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」Op.47より「バッカナール」
ビゼー:小組曲「子供の遊び」
トーマ:歌劇「レーモン」序曲
イベール:喜遊曲
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posted by ぽぽろんろん at 00:31 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | classical musics

2005年08月28日

超基本ミニマル入門♪ピアノフェーズ

今回は私の大好きなミニマル・オブ・ミニマル、ライヒの「ピアノフェーズ」(又は「マリンバフェーズ」)をご紹介します。
超有名なため「解説なんて要るか!」「何を今さら」って人もいるでしょうが、やっぱり一度はやっときたいのでお付き合い下さい♪

この曲と同じくライヒの「木片のための音楽」は、ミニマル音楽の基本中の基本と言っていいでしょう。
単純なメロディを繰り返しながら少しずつ変化を加えるだけで、全く違った音響が聞こえてくる。さすがです♪
そして、こんな単純なパターンで美しい曲をやられちゃったら他の人はもう「やられた」とのたうち回るしかないです。
この手の現代音楽は「やったもん勝ち」(笑)

この曲は2人の奏者がピアノ2台かマリンバ2台で演奏します。演奏する楽器で曲名が変わりますが、内容は変わりません。
2台の楽器は向かい合って演奏します。こんな感じ。

ピアノフェーズ配置.jpg

そして、第1奏者がまず最初の主題を演奏します。こんな感じです。
 ♪midiファイル

midiファイルのリンクをクリックすれば、たいがいの人はメディアプレーヤーが起動して聞くことが出来ます。
midiファイルはボリュームが小さいかもしれませんのでご注意下さい。が、最初からデカくするのも危険です(どっちだっつーの)

第1奏者はこの主題をひたすらくり返します。
上の譜面ではこの主題を1つおきに色分けしてあります。
これを見ると分かりますが、この主題は「E(ミ)−H(シ)−D(レ)」という白鍵のグループと「Fis(ファ#)−Cis(ド#)」という黒鍵のグループの2つが組み合わさっていることが分かります。
マリンバでやる時は右手で黒玉、左手で赤玉を演奏することになります(逆でもいいですが、おそらくこの方がやりやすいです)。

第2奏者はしばらくすると同じ主題を演奏しながら加わります。そしてここからがピアノフェーズの醍醐味!
第2奏者は少〜し速度を速めて第1奏者の演奏からズレを生じさせます。
こんな感じ。左スピーカーが第1奏者、右が第2奏者です(以降同様)。

パターン1前半(midiファイル)

2つ目のmidiファイルが終わった時点でちょうど第2奏者と第1奏者のズレが音符半分になります。2人が互い違いに演奏している状態ですね。
ここの状態が大好きなんです♪音のズレにより微妙に反響しているような状態になります。気持ちいい〜〜っ♪(笑)

ここからさらに進むと、2人のズレは音符1つ分になります。こんな感じです。

パターン1後半(midiファイル)

これを第2奏者がひとまわりしてまた第1奏者の音符と重なるまで続けます。
こうやって2人の演奏の「位相(フェーズ)」が少しずつ回転していくので、「ピアノフェーズ」という曲名が付けられています。
また、2つの音をこうやって極端に左右に分けると、音の重なり方によって聞こえてくる位置(位相)も変わりますよね。
個人的な好みとしては、2人のタイミングがズレている期間が長ければ長いほど気持ちよくなります(笑)
あとはある程度のテンポが必要ですね。あまりテンポが遅いとトリップできません(笑)
そして、意識してテンポを数えるのではなく響きに身を任せてなぁ〜〜んも考えずに聞くのがポイントですね
それがライヒのミニマル音楽の基本です!

では上の演奏の続きを最短コースでお聞き下さい。
人によっては「音に酔う(気分が悪くなる)」ことがあるかも?

パターン1残り連続(midiファイル)

こうやってひと回りすると、次は主題が変わります。今度は4拍子です。
 ♪midiファイル

2つの音のグループの組み合わせは変わりませんが、黒玉グループは音を出す順番がちょっと変わります。

これも1周したら次は2拍子。これが最後のパターンです。
 ♪midiファイル

最後だけ音の組み合わせが変わります。これは特に2グループには分かれないので色分けはしてません。
これも同じように1周したら曲は終わります。
パターンが変わるごとに変化の周期も短くなるので、だんだんアッチェレランドしているような効果もあります。

ほぉら分かりやすかったでしょ?(そう? (゜_゜;)
興味出てきちゃったでしょ??(そ、そう? (゜_゜;;)
実際は上のサンプルよりもっと長い時間をかけて変化していくので、もっと長い時間気持ちよ〜くなることが出来ますよ♪

そんな訳で、気になった方はこちらをどうぞ。
かなりハイテンポで気が狂いそうな(苦笑)ピアノ・フェーズです。

ライヒ:振り子の音楽
アンサンブル・アバンギャルド
フェーズ・パターン〜4台の電子オルガンのための
振り子の音楽1〜4つのマイクロフォンのための
ピアノ・フェーズ〜2台のピアノのための
振り子の音楽2〜4つのマイクロフォンのための
4台のオルガン〜4台の電子オルガンとマラカスのための
振り子の音楽3〜マイクロフォン,アンプ,スピーカーと奏者のための
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マリンバフェーズが聴きたい方はこちらを。
実は音響的にはマリンバの方が不思議な空間を作り出すので好きなのですが、これはちょっとテンポが遅めなので…。

エクローグ/打楽器の世界
吉原すみれ(Perc)、中川昌三(Fl)、沢井一恵(十七絃筝)、山口恭範(Mar)
野田暉行:フルートと打楽器のための「エクローグ」
石井眞木:十七絃筝と打楽器のための「漂う島」
ライヒ:2台のマリンバのための「ピアノ・フェーズ」
加古隆:ホロスコープ
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というわけで、ピアノフェーズの気持ちよさが少しでも伝わったでしょうか?
自己満足に終わってたりして(苦笑)。まぁいいや(ぇ
次は「木片のための音楽」もやろうかなぁ。
でもあれ、クラベスに音程付けなきゃなんないから面倒だね。期待せずにお待ち下さい(笑)
追記:gooからの引っ越し時に、バックアップファイルで半角ハイフンが消されていたため    midiファイル名が変わってしまっていた不具合を直しました。    ('06/07/24)
posted by ぽぽろんろん at 23:37 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

2005年08月26日

豪華絢爛☆ドビュッシー/ストコフスキー「沈める寺」♪

ドビュッシーの「前奏曲集 第1巻」の中で、「亜麻色の髪の乙女」と並んで有名なのが「沈める寺」。
民衆の不信心のために街ごと海の中に沈んでしまった寺院が再び浮かび上がる。寺院の中からはミサの声。そしてまた寺院は沈んでいく…。
この壮大で幻想的な風景を描写した曲の中でも、寺院が海中から浮かび上がってくる場面はこの曲の醍醐味と言ってもいいでしょう。
深い海の底から現れる巨大な中世の建造物を連想させる重量感と存在感のある低音、寺院の豪華な装飾と光に反射する水滴を感じさせる高音。その中を流れる聖歌の大合唱。
その重厚な和音にはもう圧倒されるしかありません。
もうかっこいいのですよ〜〜っ!!o(>_<)oくぅ〜〜っ!
そして低音がだんだんと低く弱くなり寺院はまた水の中に沈んでいきます。
その上で歌われる聖歌も一緒に小さくなり、最後は小さな水泡がいくつかあがるようにして終わります。
全体的に教会旋法が用いられ、非常に印象的な作品です。まさに印象派ですね♪

うちにある演奏の中では、ペダルでの濁りがないウェルナー・ハースをオススメします。

亜麻色の髪の乙女 〜ドビュッシー / ピアノ名曲集
ハース(Pf)
月の光、雨の庭、レントより遅く、夜想曲、グラドゥス・アド・パルナッスム博士、
ゴリウォーグのケークウォーク、亜麻色の髪の乙女、沈める寺、花火、
水の反映、金色の魚、喜びの島、水の精、グラナダの夕べ、夢、2つのアラベスク
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この一大スペクタクル、「沈める寺」はオーケストラに編曲してもいけるんじゃないか?ということで巨匠ストコフスキーが管弦楽に編曲しています。
この曲、ストコフスキーの大胆なオーケストレーションが非常にうまくマッチしていて、タイトルどおり豪華絢爛な世界を作り出していますよ♪
まず、水深が深い(何じゃそりゃ)。原曲よりも重低音で、本当に深〜〜い海底から寺院が浮かび上がってくることを連想させます。
そして寺院が海上に姿を見せるクライマックスでは、レスピーギ「ローマの祭り」五十年祭のそれを彷彿とさせます。
「沈める寺」でその巨大な建造物が見せる神々しさ・感動が、「五十年祭」で巡礼者がモンテ・マリオの山の頂上に立ちやっと目にするローマの町のそれと似ているのです。
チャイムなどのパーカッションも効果的(オルガンも使ってますかね?)、これが音の厚みをより豊かなものにしています。いいですね♪
しかしそうなるとストコフスキー版「1812」は何であんなことになったのか(苦笑)

ピアノ版の原曲に慣れ親しんだ方はストコフスキー版も聴いてみてはいかがでしょう?
うちにある演奏はニュー・フィルハーモニック管弦楽団のもので、こちらと同じ演奏です。カップリングはうちのと全然違いますが。というかこちらのカップリングも結構気になります(笑)
(あ゛〜、アフィリエイト始めたとたん口調が商売人ぽく感じてヤだね)

ドビュッシー:交響詩「海」
ストコフスキー/ロンドン交響楽団(*1)、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(*2)、
ヒルベルスム放送管弦楽団(*3)、ロンドン交響合唱団(*4)
ドビュッシー:交響詩「海」〜3つの交響的スケッチ(*1)、
 牧神の午後への前奏曲(*1)、
 沈める寺(ストコフスキー編)(*2)、
ラヴェル:「ジャンヌの扇」〜ファンファーレ(*3)、
 「ダフニスとクロエ」組曲第2番(*1)(*4)
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posted by ぽぽろんろん at 23:46 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(1) | classical musics

2005年08月22日

ハイティンクのショスタコーヴィチ8番、さいこー♪

こちら、本当は先週末に書きたかったエントリーでした。
やっと書けます(^^;)

先日、yurikamome122さんのブログで紹介されていたショスタコーヴィチ:交響曲第8番
ハイティンク/コンセルトヘボウがオススメ!ということでしたので先日手に入れてきました。

何せタコ8大好きですから(^^)v
どこがって言ったら、全体的に暗く寂しく短調が続く中、やっと終楽章で訪れた幸せ(長調)を金管と太鼓がぶち壊してあっという間に悲痛な叫びに変えてしまうところが(ぇ
その後も救われないまんま消えていくし…
いわゆる「勝利」を想像させる終わり方でなく、「平穏な中にある不安」というような印象を残して消えていくところが気になるのかもしれません。
あとはやはり怒濤の第3楽章の存在が大きいかなぁ。

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
ハイティンク/コンセルトヘボウ管弦楽団

さて、結論から言うとこれは確かに名演!
特に強奏部分での圧倒的迫力にはビックリ。まず第1楽章でそれは発揮されています。
ショスタコーヴィチの短調のオーケストレーションって、肋骨の隙間を風が吹き抜けていくような喪失感や虚無感を感じるのですが、そのために強奏部分で全身を襲う音の塊の迫力がもうただ事ではありません。
クライマックスへのクレッシェンドを「そこまでデカくしますか!」ってくらいやってくれます。
最初に聴いた時は、あまりのデカさにコンポのボリューム下げちゃったくらい(笑)

そしてこの迫力は第3楽章でも遺憾なく発揮されています。
オクターヴが落下する単純かつインパクト大な動機とそれを支える超硬質で無窮動的に突き進む伴奏。この組み合わせが非常に緊迫感ある世界を作り上げています。
そしてこの演奏の場合、ここにさらに強烈な圧迫感がプラスされます。
曲が進むごとに伴奏が弦→トロンボーン→ティンパニと変化し、そのたびにオーケストラのダイナミクスも大きくなってくるのですが、それに伴って音の圧迫感がドンドンと大きくなります。
まるで音の塊に体全体を押し付けられる感じ。
そしてataccaで第4楽章になだれ込む時には、圧倒的な音の壁がまさに大雪崩か大津波かというくらいの高さと勢いでもってドドドドと突進してきます。いや〜ぶったまげました。
あと、バルトークピチカートもとんでもないね(笑)

この曲、今までうちにあったのはインバル/ウィーン交響楽団とムラヴィンスキー/レニングラードフィルの2枚。
前者はキレイすぎて(というか大人しすぎて)何の印象の残らなくてどうも好きになれませんでした(このエントリー書くのにまた聴いてみたけどやっぱり…)。
後者は荒々しくて好きなのですが演奏が当時の録音技術を超えているのか(笑)第1楽章クライマックスでコンポのボリュームを絞ったように音が小さくなる。これはどう聴いてもオケはそんなことしていない(苦笑)
録音の悪さで減点したとしてもムラヴィン/レニングラードって大好きなのですが、この曲についてはその場所で「あらら…」と失笑してしまいました。
その2枚と比べてということを抜きにしても、息もさせてくれないくらいの迫力で聴かせてくれるこの演奏は必聴と呼ぶにふさわしいものと言えるでしょう。
まだ聴いていないお方はぜひぜひどーぞ♪

また、上記リンクでyurikamome122さんが紹介されているムラヴィンスキー&レニングラードフィルも、先に挙げた点を除けばやっぱりすごいです。
実際、ハイティンクのを聴くまでは「これがあればタコ8は充分!」と思っていたくらいですから。
録音技術の拙さが気にならない方はこちらもよいですよ♪

ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団


ところで、ショスタコーヴィチの交響曲を「タコ○」と略すのは私のいた大学だけの風習でしょうか?(ここでも数回使ってしまった)
「ショス○」と略すところもあるので気になっています。
「ショスタコ○番」って呼ぶのが普通、なのかなぁ?
求ム、「タコ○」仲間(笑)
posted by ぽぽろんろん at 22:48 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | classical musics

2005年08月17日

トリプティークかっこよすぎ〜♪

今回もまたお祭り的情緒もある曲をご紹介。
芥川也寸志の「絃楽のための三楽章−トリプティーク」です。
私が聴いたことのある芥川作品の中で、最も惚れ込んでしまったものです。
とても弦楽器だけとは思えない表現力の幅。日本的な節回し・和音の中にあるかっこよさ。
20代の頃の作品らしい勢いもいいですね♪

第1楽章:アレグロ
tuttiでの強奏による出だしから引きつけられてしまうのですが、このユニゾン主題を提示したあとの4分音符4発がさらにかっこいい!
そして、曲全体での音のぶつかり方がいかにも日本的でいいんですよねぇ。特にユニゾン主題が戻ってくる直前の部分は、何か「江戸」の威勢のよさを感じてしまいます。
全体的に半音階的な部分が多いので、出だしのユニゾン主題が挟まれるとそこがしっかりと引き締まってかっこよさが増します。
そして何より、リズムパターンの豊富さがこの曲を飽きさせないものにしています。
この楽章の4分なんてあっという間ですよ♪「もっと聴かせて〜!」って思っちゃうくらい(笑)

第2楽章:子守歌
子守歌的な優しさもありますが、どちらかというと寂しさをより多く感じてしまう楽章。
やはりこの楽章というと、誰もが思い出すのはこぶしで楽器の胴を「コンコンコン」と叩く場面でしょうか。
繰り返し叩かれるリズムは、母親が子供を寝かしつけるのに優しくリズムを取ってポン・ポンと布団の上から叩くようにも感じます。
この曲の5年前に作られた「交響三章」の「子守歌」とも非常に共通性を感じますね。

第3楽章:プレスト
お祭りの風景ですが、先日書いた大栗裕ほどの土臭さは感じません。どちらかというと、祭のいろいろな光景がサァーッと走馬灯のように走り抜けていくよう。
大栗裕は「祭のど真ん中にいる」感じがするのに対して、こちらのは「祭を外から見ている」感じもします。
まぁ、大栗裕がベタすぎという話もありますが(笑)
中間に出てくる緩徐部も非常に美しいですね。

日本人の作った曲って、最近特に惹かれるようになってきました。こういう情緒のある音楽の中にいると何か安心するのです。
こういう風に感じるようになってきたのって、やっぱり年を取ってきたのでしょうかねぇ(笑)

うちにあるCDはこちら。
芥川也寸志:forever
山田一雄(*1)、飯守泰次郎/新交響楽団
DISC1:
交響管絃楽のための前奏曲(*1)、交響三章−トリニタ・シンフォニカ、
交響管絃楽のための音楽、絃楽のための三楽章
DISC2:
交響曲第1番、エローラ交響曲、えり子とともに(*2)、煙突の見える場所、
ネコと庄造と二人のをんな(*2)、赤穂浪士、八甲田山
(*2)編曲:毛利蔵人


赤穂浪士とかは映画サントラが刷り込まれすぎてて、別演奏が消化しきれず今イチ耳にしっくり来ないでいる自分がちょっと悲しい(苦笑)
posted by ぽぽろんろん at 19:16 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(1) | classical musics

2005年08月16日

海老原大作さんと付き合ってみました♪(笑)

昨日、実家からの帰りに本屋さんに寄ったら見つけちゃったんです、のだめカンタービレSelection CD Book
とは言え買う気なんてさらさら無かったのですが、収録曲にこんな文字が!

海老原大作:ロンド・トッカータ

何せあのハリセン江藤先生が「ええ人やで」と太鼓判押すくらいですから、一回聴いてみるしかないじゃないですか!
というわけで即購入致しましたよ。

のだめCDブック.jpg

そして早速感想です。
何かドビュッシー(特に「沈める寺」)を彷彿とさせる曲ですね。
中間部のコラール部分の暗く沈んだ雰囲気の印象が強くて、私の最初の感想はこれでした。
つまり、逆に言うと「トッカータ」部分はあまり印象にない…(^^;)
今マンガを読み返したらトッカータ部分は「ピアノのために」と似て非なるものをイメージしているみたいですが、どうでしょう?
多少のドビュッシーっぽさはあるとは思いますが、「ピアノのために」と並べられちゃうと個人的にはちょっと違うかなぁ(笑)

コラール部分とそこから再び浮かび上がってくるトッカータ、そしてコーダへの繋がりは多少面白さを感じますが、総合的には「ちょっと退屈な人」でした(こらこら
この曲は「のだめ(Nodame)」からD・A・Eの音と口グセの「〜デス」からDes、「千秋真一(Shinichi Chiaki)」からEs(S)・H・C・AとそのアナグラムのAis・Cisの各音を取って各主題の成分としているのですが、これが今イチ消化し切れていない感があって色彩の変化がちょっと足りない「退屈感」の原因になっているのかなと思いました。
アナグラムまで使っちゃっているならもうちょっと頑張れ、大作さん(笑)
以上、大作さんへの辛口コメントでした(^^;)

このCDブックは他にリヒャルト・シュトラウス自演(ウィーン・フィル)の「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」やブロムシュテット/シュターツカペレ・ドレスデンのベト7第1楽章とかおいしいものも入っているのですが、やっぱり切り過ぎだよぉ〜(泣)
買う前から覚悟はしてたけどさ。
収録時間を見たら65分くらいだったので、「メフィスト・ワルツ」か「ティル」をノーカットで入れる余裕がまだ空いてますよ〜(笑)
大作さんはさすがにフルで入ってましたけどね(ってこれが抜粋だったら誰にも全貌が分からないってば)。

なお、のだめ関連情報としては来月13日にとうとう13巻が発売、そして22日にR☆Sオケ(ライジング☆スターオーケストラ)の1stアルバムが出るらしいです(曲はブラームス1番)。
アルバムの方はちょっと意味がワカリマセン…。マンガであそこまで持ち上げちゃってるわけですから、少なくとも日本の音楽業界に衝撃を与える出来じゃないと納得しませんよ?
R☆Sオケがどういう音を出しているのかは「読み手の想像」に任せておくのがいちばんいいと思うんですよね。
ボーナス・トラックの「ドボ8間違い探し」は面白そうですけどね♪まぁ私には分からんでしょうが…(苦笑)
なのでさすがにこれは「買わない」と思います。

さて、話をCDブックに戻すと、オマケのしおりが付いてきたんですけどこれが笑いました。

真澄ちゃんしおり.jpg

ここでも真澄ちゃんですか…(笑)
posted by ぽぽろんろん at 19:14 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

2005年08月09日

今月・来月のユニバーサル・クラシック

この春、東芝EMIから「ベスト・クラシック100」というクラシックおいしいとこ取りCDが出て異例のヒットを飛ばしました。
私も聴きましたが、入門用としてはこういう手もありかなと思いました。
クラシックは間口が広いですからねぇ。いっぺんにあれこれ聴ければ好みのものが見つかる可能性も上がりますから、その手助けの1つにはなると思いました。
このCDで終わられちゃうと悲しいですけど(苦笑)

さて、今度はユニバーサル・クラシックが「どこかで聴いたクラシック ベスト101」を出すそうです。やっぱり6枚組。

“2匹目”の勝負「どこかで聴いたクラシック−」(ZAKZAK) gooニュース

ホントにあからさまな「2匹目」です(汗
「グラモフォン」「デッカ」「フィリップス」を抱えているユニバーサルとしては東芝に負けられないのか「101曲」と大盤振る舞い(笑)
ただ、EMIよりは趣旨がハッキリしているので買いやすくなった人もいるかもしれませんね。
曲目はまだ未定(?)。ユニバーサルのページ(真ん中ちょっと下にあります)にもAmazonにも詳細の曲目はありませんでした。
なのでこれ以上はまだご紹介できません。
ちなみに8/24(水)発売らしいです。気になる方は気にしてみて下さい(投げやりな…

それより、私としてはユニバーサルの来月発売CDの方に目が釘付け!

「20世紀の巨匠シリーズ 第1回発売
  カルロ・マリア・ジュリーニ(19142005)の芸術」


来ましたよっ!
しかも1枚1,200円!(n枚組なら 1,200×n円)
10タイトル発売されますが、私が気になるのはマーラー9番・フランク交響曲・ブラームス交響曲全集あたり。
あるいはここらで「運命」を1枚くらい持っておくのも悪くないかな(爆)
こちらは9/7(水)発売。

そして、その2週間後(9/21)には

「20世紀の巨匠シリーズ 第2回発売
  ラファエル・クーベリック(19141996)の芸術」


またまた来ましたよっ!!
こちらは32タイトル。多すぎ。
ベートーヴェン・マーラー等がズラッと並んでいる最後の方にある、「バルトーク:管弦楽のための協奏曲、マルティヌー:協奏的幻想曲(ピアノ協奏曲第5番)、ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ、幻想的スケルツォ」が気になります。
あと、その後ろには何か知らない作曲家のもあるし。これもギャンブル行っちゃいますか?(笑)
マーラー1番とディースカウの「さすらう若人の歌」の組み合わせはちょっとおいしそう。

というわけで、来月は1,200円CDを漁りに行くことでしょう(笑)

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おまけ、というわけでもないですが、私の「ベスト・クラシック100」関連エントリーはこちら。

激安クラシックCDが売れてます。
ベスト・クラシック100、こいつはビミョーだぞ
ベスト・クラシック100聴き終わった〜♪
posted by ぽぽろんろん at 19:33 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

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