2005年05月22日

奇跡のピアニスト

キリンカップが停滞していたこともあって、2時からは迷わず奇跡のピアニストにチャンネルを合わせました。
舘野泉が脳いっ血で右半身不随になりながらも左手1本で復活するまでのドキュメンタリー。
と思ったら、それを中心にしながらも左手のための作品を求めてなぜかヨーロッパ各国を西田ひかるが行く(笑)
結果的に彼女はナレーションだけでよかった気もしましたが(^^;)

やはりすごいのは、60才を過ぎて倒れても右手のリハビリを行いながら左手だけで演奏活動を再開する舘野泉の努力と精神力。
「音楽をするのに、手が1本も2本も関係ない」
という言葉は、それを成し遂げた彼だからこそ言えるし説得力も出てくるのでしょうね。
そして、舘野泉にそのきっかけを与えたのが息子さんから渡された左手のための作品の楽譜だったというのもまたいいですね。

左手のための作品と言えば、やはり最初に頭に浮かぶのがラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」。
これをラヴェルに委嘱したのがオーストリアのピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタイン。
彼自身、第1次世界大戦にて右手を負傷・切断することとなり左手だけのピアニストとなりました。
彼はあり余る財産をつぎ込んでたくさんの作曲家に左手のための作品を依頼しました。
これでヒンデミットは家具一式を丸々揃えたそうですし、フランツ・シュミットは家を買ったそうです。
ラヴェルの初演はもちろん彼が行ったのですが、あまりに難しかったため勝手に音を変えて演奏してしまったのは有名なお話し。
もちろんラヴェルも失望です。

 ラヴェル「今のは全く別の作品でしたね。」
 ヴィト「演奏家は作曲家の奴隷であってはならない」
 ラヴェル「いいや、演奏家は奴隷です

作曲家は一音一音に意味を込めて曲を作ります。
左手だけの作品であれば、クラスターとか隣り合った2つの白鍵を親指でとかやらない限り最大でも同時に5音しか出ない訳で、その分1つの音が持つ意味の大きさは増します。
ラヴェルの気持ちも分かりますが、それにしても「奴隷です」と言い切るのはすごい(苦笑)。売り言葉に買い言葉というのもあったのでしょうけど。
結局、この曲は別のソリストを迎えてパリで再演されて、初めてラヴェルの書いた通りの楽譜で演奏されたということです。

番組では、吉松隆が作った左手のための作品「タピオラ幻景」の初演の模様もちょっとだけ放送されました。
フィンランドを題材にしただけあって、澄んだ幻想的な色合いが印象的な曲♪
「プレイアデス舞曲集」に通じるものがあるなぁと感じました。
もっと聴きたかったですね。さすがにまだCD化もされてないようですし。

「右手のための〜」という曲って聞かないなぁと思ったら、ピアノという楽器の特性上左手だけの方が音楽になりやすいということなんですね。
つまり、親指・人差し指という力を入れやすく動かしやすい指でメロディを弾き、残りの3本で伴奏を行う。という風に形が作りやすいのです。
逆に右手だけだと、メロディを薬指・小指中心に行うことになり、非常にやりにくいのが容易に想像できます。この2本の指じゃくぐれませんし。
「何で利き腕じゃない左手のための曲が多いの?」というのはこういうことなのですね。
うん、勉強になりました。 φ(.. )めもめも…

番組によれば、あと2年くらいで両手での演奏活動が再開できるかも??とのこと。
すげー。
もう70才になろうというのに、音楽に、そしてピアノに対する前向きな姿勢。頭が下がりますホント。
奇跡は起きるものではなく「起こす」もの、というのをあらためて見せつけられた1時間でした。


…これが終わってからキリンカップに戻したら、ロスタイムで点取られて負けました。
おいおい…(ーー;)
posted by ぽぽろんろん at 16:36 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | classical musics

2005年05月20日

ドビュッシーとの出会い♪「ベルガマスク組曲」

私が中学の時にサティに脳みそをガツンとやられたのは、以前に書いたんですけれども、もう1つ強烈にやられたのが、ドビュッシー。

ベルガマスク.jpg


その頃はまだ「月の光」しか知らなくて、「ベルガマスク組曲」も「月の光」の副産物としてしか知りませんでした。
しかし、興味本位で聴いてみたら「前奏曲」最初の5音でいきなり撃沈(笑)
F durの第五音、Cの上にGmの和音が乗っかるなんてこれまで経験がありませんでした。
これがもうカッコイイ!
「クラシックでこんな始まり方があっていいの!?」っていう驚きが頭の中を駆けめぐりました。

ベルガマスク出だし.jpg
↑↑これっす、これ↑↑

これ以来、私の中では「『ベルガマスク』と言えば『前奏曲』」という図式がインプットされています(笑)

でも、ベルガマスクって「前奏曲」「月の光」もいいですが、「メヌエット」もこれまたいい!
堅く、跳ねるようなメロディで始まる「メヌエット」。その暗めの色合いからだんだんと流れるように透明な色合いに変わっていく様がそれはもう美しいのです。
これも楽譜見て「最初のメロディって左と右で交互に弾くのね」とこれまたちょっとした驚きでした。
何せそれまでは、ベートーヴェンとかモーツァルト、あるいは「ソナチネアルバム」のクレメンティやクーラウ(懐かしすぎ)といった古典の曲しかほとんど知りませんでしたから(^^;)、「右手がメロディ、左手が伴奏」っていう頭しかなかったんです。
この私の中の固定概念を突き崩してくれたドビュッシー、ありがとうございます♪(笑)

「パスピエ」も16分音符の中で横に流れていくメロディや最後の鐘の音のような部分などいいのですが、他の3曲と比べるとちょっと私の中では一歩劣ってしまいます。

これと「ピアノのために」で完全にドビュッシーにKOされた中学時代でした(笑)

画像のCDジャケは「私が中学の時に聴いたのはこれだったはず」というモニク・アース(アバウトな…)
当時はカセットテープだったので、もうその音源が残っていないんです(苦笑)
今聴くと、結構「パスピエ」が遅めなんですね、これ。でも「前奏曲」はやっぱいいっ♪
posted by ぽぽろんろん at 23:16 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | classical musics

2005年05月15日

Sオケ聴いてきました♪

今日はya-ya-maさんとそのお仲間のYANYANさんが所属するオケ「Sオケ」の演奏会を聴きに座間まで行ってきました♪
ya-ya-maさんのブログでもなぜか(?)「Sオケ」なのでここでもそう呼ばせて頂きます(^^ゞ
曲目はこちら。

 シベリウス:カレリア組曲
 グリーグ:ピアノ協奏曲
 ドヴォルザーク:交響曲第8番

 アンコール
  マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
  J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

実はカレリアとドヴォルザークは大学オケでやったことがあります(どちらもTimp)。
カヴァレリアもやりましたが、Percは無い(^^;)
懐かしさもあってドキドキワクワクでした。

会場は1300人入るホールでしたが、1階席は満席でしたねぇ。2階は見えなかったので分かりませんが、結構埋まってたのではと勝手に予想。
すげー。甘く見てましたよ(^^ゞ
私は何とか1階席中ほどまぁまぁの場所をゲットできました♪

開演になって奏者が入ってきたので、ya-ya-maさんを探します。何せ顔知らないですからブログでの会話だけが頼り(苦笑)
確かVcトップだよな〜、するとあの人かぁ(って違ってたりして)
う〜ん、細くて羨ましい(感想それかい)
YANYANさんは2nd Vnの…、しまった情報ど忘れ。分かりませんでしたすみません

さて、演奏の方でしたが、予想よりよかったところと悪かったところがありました。
よかったのは、グリーグPコン。
ソリストの方もおそらく弾き慣れているのでしょうね。
オケとソリストとの間にそれ程違和感も無く安心して聴けました。
特に第2楽章がよかったかな。やっぱり透明で美しい。
第3楽章はソリストが速め(オケが遅めというよりはそんな感じ)でしたが、特に全体の雰囲気を壊すものではありませんでした。
Timpは第1楽章出だしも含めてなかなか。「ほぉ〜」って感じでした。

ドヴォルザーク(やっぱり「コガネムシ」は全国共通なのね。笑)も結構よかったです。
カレリアは弦・木管・金管・打とかなりバラバラだったので(ya-ya-maさんゴメンなさい、正直な感想です)どうしようかと思ってましたが、さすがにメインはそこそこにまとめてきましたね。
VcのSoliもよかったですよ♪ya-ya-maさん。お世辞じゃなく。「ほほぉ〜」って感じでした(笑)
というか、弦は全体的に安定してましたね♪

悪かったのはPコン以外のTimp(両方同じ人…)。
これはさすがにマズイですよ。だって曲の理解うんぬん以前に楽譜どおりに叩けてないっすもん(ーー;
音もアクションばかり大きくてバチがヘッドをかすってるだけ。だからヘッドのプラスチック音しかしてこない。
特にドヴォルザークは一人でぶち壊しっす。
何でPコン叩いた人がやってくれなかったのかなぁ?実力的にこっちの人が叩くとばかり思ってました。
この人事にかな〜り疑問です。
多分PコンとドヴォルザークがTimpのみだから分けあったのでしょうね(Percは団員が2名だったので)。
で、Pコンは頭のTimp Soloがあるので上手な方の人がやったと。
でもやはりメインはベストの布陣で臨んで欲しかった…
ぶっちゃけ、私が飛び入りで叩いた方がう(ry

でもこの人、ラデツキーのS.D.では別人のように生き生きしてました(苦笑)
この人は今後小物専門でお願いします、マジで。

などとボロクソに言っておいて、私の方の退化がものすごかったりして…(ーー;


やはり、聴いてていちばん思ったのは「羨ましい〜」ってことですね。
いくらあの人のTimpがダメダメだったとしても(まだ言うか)、ステージに立っている時点で私より勝ち組な訳ですからね。
練習日が休日だけの団体なんて、探せばいくらでもあるはずなのに。

うわ〜マジでやりたくなってきました。
ya-ya-maさんに頼もうかな〜。
東京都民でも大丈夫なのかなぁ。一応川崎に住んでいた時期もありますが。


というわけで、ya-ya-maさん、YANYANさんはじめSオケの皆さん、お疲れさまでした〜♪
タグ:Sフィル
posted by ぽぽろんろん at 21:41 | 東京 ☀ | Comment(5) | TrackBack(0) | classical musics

2005年05月08日

GWの終わりに祝日のためのシンフォニー♪

今週のトラックバック練習板がGWはどのように過ごされていますか?とはどういうこと?
このお題が出された時点(5/6)で、私のGWは既に終わっているんです。
しかも、GW中の行動も主なものは過去の記事に書いちゃってるんです…(というか、普通のブロガーさんはそうじゃないですかぁ?)
てなわけで、今回は不参加。( ´・ω・`)しょぼーん

代わりに(?)、アイヴズの交響曲「ニューイングランドの休日」(ホリデー・シンフォニー)をご紹介です。

ホリデー交響曲.jpg


第1楽章:ワシントン誕生日(2月第3月曜日。ワシントンの誕生日は1732年2月22日)
第2楽章:戦没者追悼記念日(5月最終月曜日)
第3楽章:7月4日
第4楽章:感謝祭と祖先の日(11月第4木曜日)

見てのとおり、上記の祝日は春夏秋冬から1つずつピックアップされています。
アイヴズはまだあまり聴いていないのですが、CDは唯一これだけ持ってたりします。
なんでかと言えば、黛時代の「題名のない音楽会」でこの曲が常連だったから。
第3楽章のいくつもメロディが重なる部分で「さて、何の曲が聞こえますか?」とかやってましたね〜。
なんだかんだで、この楽章を、同番組で3回くらいは聴いたような気がします(苦笑)
現代音楽の入り口としては「分かりやすく(?)面白い素材」と黛氏が考えていたのでしょうか。

各楽章、聴きやすい部分はあるものの全体的には無調性でとらえどころのないメロディが続きます。
その中で第1楽章のジューズハープの「ビョ〜ンビョ〜ン♪」音や第2楽章のマーチング(スネアのリムショットがたまらない!)は楽しい♪
祭りのざわめきの中からポンと目に入ってきた風景のように浮き立ちます。
そして、終楽章最後の壮大な合唱は感動もの!
これを聴くために40分以上無調の霧の中を頑張ってきたと言っても過言ではありません(笑)
不協和音の旅の末にドミソ・ドファラ・シレソの健全な和音が来ると、素直に聴き入り感動してしまいます。
そしてやがてこれもざわめきの中に消えていき終わります。

プロではない、いわゆる「日曜作曲家」だからこそこういう思いっきり実験的・前衛的なことができたのかなと思ったりもします。
しかし、現代音楽的なポリフォニー・ポリリズム等の先駆者として独自の地位を得、その演奏がCD屋にいくつも並んでいる現状を考えると「日曜〜」のような言葉でくくるのはかなり失礼な気もします。
保険屋さんでしたが、音楽に対しては保険をかけず挑戦的(笑)

マイクロトーンのピアノアンサンブルとかも聴いてみたいなぁ。
posted by ぽぽろんろん at 21:00 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2005年05月02日

おおっ!「カルミナ・ブラーナ」放送してる♪

今日(もう昨日ですね)の芸術劇場は「カルミナ・ブラーナ」でした。ラトル指揮のベルリン・フィル。
久しぶりにこの曲聴きました。
感想として真っ先に浮かんだのは、「ティンパニすげぇ!」
腹の底までズンズン響きました。
うちのテレビでこんなんだったら、ちゃんとしたアンプとスピーカーで聴いたらたまんないだろーなーこれ。

「バカ」大合唱ソング(笑)「われはこれクカニアの僧」でのバリトンが特徴的でしたねぇ(^^;)
というか、あちこち芝居がかってましたね、バリトンもテノールも。
面白かったです(笑)

ソプラノはもうちょっと柔らかい声質の方が好きです。特に第3部であんなにきつーく来ない方がいいなぁ。

「ブランジフロとヘレナ」ではグロッケン3台映してよ〜、って思ってたら何かベルの塊が映りましたね。
あんなのあったっけ?やばい、編成忘れかけてる…(滝汗
グロッケンは本来あのベルの代役なんでしたっけか?

写真は、うちにあるカルミナのCDジャケ。一応ベルリンつながりということで。

カルミナ.jpg


この合唱をしている晋友会の関屋晋さんは先日亡くなられたんですね。
うちにはあと、ヨッフム/バイエルン放送響がやってる3部作と、2台ピアノ+パーカッション+合唱版という色もの(笑)があります。
2台ピアノのはダイナミックレンジが狭くて論外(というかこの企画立てる時点で分かることなんですけどね)。
ヨッフムのは録音状態は悪いのですが、低弦がゴーゴー言っているのがよく聴き取れて面白いです。
でも、ソリストにマイク近すぎ(笑)

カルミナは、北国生活時代に第2ピアノをやったことがあります。
第1ピアノと反対側のステージ端に配置されたので、第1ピアノなんて全然聞こえず
しかも本番では、tacet1つ飛ばしました(爆)
間違えて音出してしまった曲と和音的にそれほど変じゃなかったので助かりました(と勝手に思い込んでいます)が(;^_^A
いい思い出です(笑)
posted by ぽぽろんろん at 00:30 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(1) | classical musics

2005年04月28日

夏日の夕べ

なんだったのでしょうか?今日の暑さは。
場所によっては真夏日だったのではないでしょうか。
そして明日もすごそうです…

さて、そんな訳で「夏日」に無理矢理引っかけてこちらのCDを。

コダーイ.jpg


「管弦楽のための協奏曲」「夏の夕べ」という渋い2曲の後に「ハーリ・ヤーノシュ」がトリを務めています。

実はこのCD、「コダーイ自作自演」と書いてあるのを見て「おおっ!『ハーリ・ヤーノシュ』の自作自演が聴ける!」と思って衝動買い、家でよくよく見たらそこだけフリッチャイの指揮でした(笑)
もう10年以上前のことです。あの頃、まだ私は若かったんだねぇ(^^;

でもこのCD、結構おいしいです。
カップリングに「管弦楽のための協奏曲」が入っているのがまずいいです。
バルトークのそれのように派手なオーケストレーションではありませんが、コダーイらしい土のにおいのする作品です。
最初の部分では、弦楽器や金管のシンコペーションの後ろで第1主題のリズムをここぞと叩くティンパニがかっこいい♪
続く緩徐部は、特に前半が美しく儚さも感じさせる繊細なメロディ。盛り上がりでの弦楽器と木管の絡みがとてつもなく美しい!やっぱりこの曲でいちばん好きなのはここだなぁ。
コーダ前の小休止的な緩徐部分では、「ガランタ舞曲」の出だしにも使われた上下するフレーズが出現しますね。

今日のタイトル曲(笑)、「夏の夕べ」はコール・アングレの物憂げで牧歌的とも言えるソロから始まり、静かにゆっくりと進行していきます。タイトルそのままに草原での静かな夕暮れ時を思わせます。
後半部分で提示されるドとソの反復を軸とした動機は、先の「管弦楽のための協奏曲」の第1主題との類似性を感じさせます。
似たような動機を持つ2作品、初期の「夏の夕べ」と晩年に近い「管弦楽のための協奏曲」を(おそらくコダーイ自身が)選んで録音したというのは、とても興味深いところですね♪

そして「ハーリ・ヤーノシュ」なのですが、この演奏ではサックスに尽きます(^^;
何せ音色がメチャメチャいやらしい!録音の音質のせいもあってか下品さ満開(笑)、ナポレオンの進軍中も敗北後もいやらしいったらありゃしない(^^;)
しかし何回か聴くとこれがクセになります。他の演奏を聴いてもなぁんか物足りない(苦笑)
それも含めて(?)なかなかいい演奏です。録音は古いのであまりいいとは言えませんけど。
「ハーリ・ヤーノシュ」はうちにドラティのもありますが、サックスがあっさりで物足りないのと「間奏曲」が慌て気味、パーカッションのダイナミックさが足りないのでフリッチャイの方がお気に入り♪

ツィンバロンて1回弾いて(叩いて?)みたいなぁ。残響がものすごく気持ちよさそうです♪
posted by ぽぽろんろん at 21:10 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2005年04月22日

ほろ酔いの夜にフルートのゆりかごを♪

先日買ったこのCDをボーっと聴いています。

ゴールウェイ.jpg


このCDを買った目当てはライネッケのフルートソナタ「ウンディーネ」だというのは以前に書いたのですが、実はフランクのソナタも入っていたんですね。
この2曲、大学時代に(抜粋ですけど)伴奏をやったことがあったので機会があったら買いたかったのですが、無意識にいいものを選んでいたらしいです(笑)

このCDは2枚組で1枚目はドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」なんかが入っているのですが、今は2枚目ばかり聴いてます。
フランクとライネッケの他にドヴォルザークのソナチネ。

今改めて聴いてみると、「ウンディーネ」って全体を通してキレイだなぁと改めて感じます。
水の精ウンディーネの悲恋を描いたこのソナタ、フルートとピアノが絡まり合って美しい流れを作り出しています。
暗く沈んだようでありながら、水の流れはよどみなく静かに動いていく感じに始まり、優しくあるいは激しく流れていきます。
このメロディに身を任せると気持ちいい〜。
ピアノの細かい音符の上で長いフレーズを優雅に歌うフルートはまさに真骨頂と言っていいかも♪
この第1楽章で、物語全体の雰囲気が語られています。
第2楽章は水が跳ねるような動きのある曲。中間部の美しいメロディとの対比がいいです。
この美しさは第3楽章へ引き継がれますが、第4楽章になると一転激しくなり物語のクライマックスを迎えます。3連符と16分音符が入り交じり、崩れていく思いを連想させます。
そして何事もなかったかのように静かに曲は終わります。
う〜ん、ドラマチック。ってこんな説明じゃ分かりませんって(苦笑)。買えってことかも(違

「ウンディーネ」以上に聴いてショックだったのがフランク。
絹のように優しく柔らかい肌触りに「ゲゲッ!」とショックを受けました。
この曲のピアノはアルゲリッチでしたが、力の入れ具合・抜き具合が絶妙でフルートより聴き惚れちゃいました(こら
ゴールウェイの音色はライネッケよりはこちらが合っているような感じがしますね。
印象派的なコードから始まるこの曲、第1楽章はあくまでも穏やかに進みます。
第2楽章は打って変わって激しい曲調。ところどころに第4楽章の主題(≒第1楽章の主題)が見え隠れしてますね。
この楽章はフルートよりは元ネタであるヴァイオリンで聴いてみたいところです(要は元ネタ聴いてません)。弦楽器のアタックの方が合う気がします。
終楽章のカノンはこんなに優しい曲だったんだと再認識(易しくはないけど…)。
あの時伴奏したNさん、がさつな曲にしてしまってごめんなさい。私の手が小さいのがいけないんです(苦笑)
第1楽章の主題を用いて見事なカノンに仕立て上げたフランクに拍手
カノンの手法を用いて、ピアノとフルートが折り重なり合い、時に心地よく時にこれでもかと畳みかけるような効果が楽しいです。


実は今日これを書いたのは、今日久しぶりに会った(元)フルーティストの友達に起因しています。
Tちゃん、お子さんが2才になるくらいまでにはまた会いましょう♪
posted by ぽぽろんろん at 00:47 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | classical musics

2005年04月18日

シベリウスで春を感じよう♪

私が北国の大学オケに入って最初にすり込まれたのがシベリウスとニールセン(笑)
でもその理由は後からよく分かりました。厳しい寒さと清冽な空気がこれら北欧の音楽からは感じられるんですよね。
北国で暮らすと、その針のような痛さ・寒さと、その合間に寒さがゆるむ(とは言っても氷点下ですが)ことでの暖かさ・心がホッとする瞬間が北欧の音楽と見事なまでに一体化するのです。
おかげで私が最初に交響曲を揃えた作曲家はニールセン、2番目がシベリウスでした(^^;)

シベリウス1&5.jpg


さて、このCDに収録されている2曲ですが、私にとって第1番は「冬から春へ向かおうとする音楽」、第5番は「春の音楽」という感じです(ものすごく強引に当てはめてますが)
薄暗いティンパニのトレモロの上にクラリネットが動機を示して始まる第1番。
第1楽章は全体的に寒く不安げで冬の印象を与えます。
第2・3楽章で寒さはゆるみ鳥もさえずり春を感じさせますが、第4楽章はまた厳しい冬に逆戻り。第1楽章以上に厳しいです。第2主題でちょっとホッとしますがやっぱり厳しい(笑)
このあたりから私は冬から春へ移ろうとする季節を感じてしまいます。
打楽器奏者としてもこの曲はやりがい充分ですね。
第1主題盛り上がりでの3度でトレモロするティンパニはかっこいいし、第3楽章冒頭は、躍動感ありながらも重さたっぷりの音を叩き込みたい。
第4楽章のトライアングルも非常においしいですね♪

第5番の出だしは、私はこのジャケットに薄く朝もやがかかった風景を連想します。ナイスジャケ写(笑)
ホルンの音色が暖かさを感じさせます。
全体的な雰囲気は前述のとおり第1番より春寄りです
第1楽章では2拍3連も多用されてスキップしたくなる雰囲気を醸し出します。
ところどころ冷たさを感じさせる部分もありますが、第1番ほどではありません。
最後の盛り上がりから怒濤の締めくくりはいつ聴いてもかっこいい!
第2楽章は春の眠気を誘うような穏やかさ。3拍子でゆっくりと揺られます。ホントによく眠れそう(こらこら
第3楽章は、春のざわめきから堂々のフィナーレ。弦のトレモロによる第1主題から第2主題が浮かび上がってくるところがよいです。
そして最後に第2主題が繰り返されるところは、もうしびれちゃいますね(笑)金管が鐘の音のように響き渡ります。で、やっぱりティンパニがかっこいいんだなぁ。

シベリウスやニールセンなど、北欧の作曲家のティンパニは面白くてやりがいがあります。打楽器奏者としてはとても惹かれますね♪
オケ活動再開したいけど、今の仕事じゃメドが立たないな…(ーー;
posted by ぽぽろんろん at 22:32 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2005年04月12日

サティとの出会い♪「天国の英雄的な門への前奏曲」

最近、また持病(?)の低血圧が復活してきました。
昨日は特に気分悪いしイライラしがちで生活のリズムがぐしゃぐしゃだったので、寝る前久しぶりに写真のCDを引っ張り出しました。
私が最初に買ったサティのCD。

satie天国.jpg


私が中学の頃、市立図書館で何の気無しにサティのCDを借りました。確か高橋アキの演奏だったと思います。
この時はまだサティなんて名前しか知りませんでした。確かちょっとしたサティブームが起こった頃で、「どんなんだろ?」と興味本位で借りた覚えがあります。
そこで「ジムノペディ」の神秘的でさざなみのようにゆったりと寄せてくる和音と「官僚的なソナチネ」の面白さ、シンプルな中にある奥深さを知りました。
(もちろんその頃は、何となくというか無意識のレベルですけど)
「この人の曲、面白い!」と、その後なけなしのお小遣いで買いました。
そしてこのCDで私は「天国の英雄的な門への前奏曲」に出会いました。

薄暗い教会の中にステンドグラスの光が淡く差し込むようなぼんやりとして神秘的な色合い。
ジムノペディよりもさらに印象的な和音のうつろい。深くゆっくりと沈んでいくオクターヴの低音。
一発でやられました。脳みそがガツンとやられちゃいました。
こういう和音の動きがあるなんて知らなかった私には衝撃でした。
音楽の中に身を任せる心地よさを最初に身をもって知った曲かもしれません。

サティが自分自身に捧げたこの曲、本人もかなり気に入っていたのではないでしょうか。
私がサティ好き・フランス音楽好きになった第一歩の曲でもあり、サティの中で好きなピアノ曲を挙げろと言われたらまっさきに思い浮かぶ曲です。
posted by ぽぽろんろん at 10:14 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2005年04月09日

インストアイベントに遭遇♪

今日はまたもやCD求めて渋谷HMVまで行ってきました。
5Fクラシックフロアに到着すると、奥のイベントスペースに譜面台が5台。
「おや?何かやるのかな?」
と思ったら、Auraというデビューしたての女声ア・カペラグループがミニライブを行うとのアナウンス。
フロアでもそのデビューCDがBGMとして流れていました。
時間もあるしせっかくだから聴いていこうと、とりあえず開演までの時間を使って5F・6Fで買い物を済ませました。

・J.ゴールウェイの芸術5 ロマン派の時代
 (ライネッケのフルートソナタ「ウンディーネ」目当て)
・三村奈々恵 マリンバ・スピリチュアル
 (マリンバ・スピリチュアル目当て)
・Favorite Band Repertoire参 火の伝説
 (交響組曲「野人」と「波の見える風景」目当て)
・ビル・エヴァンス「INTERPLAY +1」
・アート・ブレイキー「CARAVAN +2」
・カシオペア「ゴールデン☆ベスト」

ちょっと(?)買いすぎました(^^ゞ
というか、本来はJ.デ・メイの交響曲第1番「指輪物語」オケVerを見に行ったのですが、こちらは見つからず結局帰ってから楽天にて注文(笑)


さて、ライブの方はアルバムから5曲を披露。

1.ドヴォルザーク:ユーモレスク
2.ベートーヴェン:月光(ピアノソナタ第14番第1楽章)
3.J.S.バッハ:カンタータ第78番より「われらは急ぐ、弱けれど弛みなき足どりもて」
4.フォーレ:レクイエムより「ピエ・イエス」
5.W.A.モーツァルト:トルコ行進曲(ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」第3楽章)

その中の2曲目、「月光」がよかった!
高音で短2度がぶつかった時の心地よい響きに震えが来ました。
フォーレも曲が持つ滑らかなメロディ・響きを損なってなくてうっとり。
本当はマイク無しの生声が聴きたかったところですが、アルバムPR用ライブという性格上しょうがないところですね。
上下フロアの客も呼び寄せろ!くらいの勢いが無いと。
お客さんも近いしまだ舞台慣れしていないためか硬さはあったし、ちょっと低音が弱い気もしましたが(というか、低いアルト1人じゃちょっと大変かも。高音は音が通るし)、30分ほどのライブを楽しみました。

そして終わってからCD購入&サイン会(爆)

・Aura:アウラ


Aura.jpg


だって、ライブでサティの「ジュ・トゥ・ヴ」やってくれないんだもん(笑)
ずーっと前にかけ出しの村治佳織の演奏会聴きに行った時にCD販売&サイン会行かなくて今後悔してるのもあるし。
しかし相変わらず向こう側の思うツボにはまってますね、私(^^;)

というわけで、新人ア・カペラグループ「Aura」の皆さん、頑張って下さいね〜♪
ライブ機材が占領してて現代音楽の棚見れなかった(クセナキスとかヴァレーズ見たかった…)のは大目に見ますから(笑)
posted by ぽぽろんろん at 20:32 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

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