2007年11月25日

水戸芸術館強行軍第2弾!

ということでこの土曜は水戸に行っていたのです。理由は水戸室内管弦楽団の定期演奏会。うちの父上が急用で行けなくなってしまったため、そのおこぼれに預かりました。
しかしこれ、ちょっと大変だったのよね。翌朝早くにSフィルの練習で楽器を借りに行くため、夜の演奏会が終わったらすぐ神奈川奥地へ帰って来なければならなかったという…。
おかげで昨日はあまり寝られませんでした。その挙げ句、車でピックアップしてもらう集合場所を一駅間違えるというチョンボ付き。
おかげで楽器の積み込みも遅れたし、練習への参加も遅れてしまいました。
関係者の皆さんには申し訳なかったですホント…(ーー;
という訳で、これ上げたら今日はとっとと寝たいです。

ま、そんなことはおいときまして当日のプログラムはこちら。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
シュミット:ジャニアナ交響曲
ダンディ:古い様式による組曲
〜休憩〜
ビゼー:劇音楽「アルルの女」から(オリジナル版)
ルーセル:舞踊組曲「くもの宴会」
〜アンコール〜
ビゼー:「アルルの女」より「メヌエット」

パイヤール/水戸室内管弦楽団


フランスものの重鎮、パイヤールを迎えての演奏会ということで、オールフランスもの(しかも近代限定)のプログラムです。しかも選曲がマニアック(笑)
ドビュッシーは超有名曲ですが、「アルルの女」もよく知られている組曲版とは違うものだし、その他の曲はもうマイナーな曲の部類に入ると思われます。少なくとも私はシュミットとダンディの曲は知りませんでした。
なので、演奏会直前は期待と不安が入り交じっていましたね〜。

牧神の午後への前奏曲」では、この曲ならではの透明感、あるいはもやがかかったような不透明感、そういったものを非常に立体的に感じることが出来ました。ここまでハッキリと立体感を感じたのはこの時が初めてだったかも?
もしかしたら、かなり右寄りの席に座っていたのでいつもと違う音響を感じたからかもしれませんが、でもそれ以外にも水戸芸術館ならではの上からの音響もいつも以上に感じました。
よく知っている曲だから、意外なところからの音に敏感だったのかもしれないですね。
この曲では、棒を振らずに出だしのフルートソロを(勝手に)始めるというちょっとした演出付きでした。

続いてはシュミット。吹奏楽の名曲「ディオニソスの祭」以外の知名度はあまり無い作曲家ってことでいい?(笑)
ジャニアナ交響曲」は弦楽合奏の交響曲。ビビッドで輪郭のハッキリしたオーケストレーションは「ディオニソス」とも共通するところがあると思いました。「牧神〜」の後なだけに余計に原色の濃さを感じましたね。
曲の方ですが、第1楽章は4拍子を3+3+2で区切りさらに最後の2の部分が3連符っていうかなり嫌らしいリズムがメイン(笑)
最初、拍が掴めなくて指揮をじっと見ちゃいましたよ。んで「あ〜、4拍子か」という(苦笑)
第2楽章も、2拍子・3拍子、もしかしたら4拍子もが入り乱れる展開。この辺りはさすが近代という感じでしょうか。
ここも指揮ばかり見てました。
思えば、これまで大物指揮者の演奏会を聴きに行っても指揮なんか見ずに奏者ばかり見ていた私ですが、こんなに指揮ばかり見たのはこの演奏会が始めてかも?
指揮者をじっくり見れるサイズのホールだからってのもあるでしょうけど、知らない曲かつ変拍子だとやっぱり見ちゃいますね(笑)
ということで、かなりクセのある曲だということは分かって頂けたかと思うのですが(笑)、演奏はそういう小難しさを感じさせずにあっさりと弾きこなしていくんですよね。さすがはプロですな。

そして前半最後はダンディの「古い様式による組曲」。これまた「フランス山人の歌による交響曲」以外の知名度はあまり無い作曲家ってことでいい?(笑)
これはプログラムの順番の妙と言ってもいいのでしょうか。シュミットの後だと、この曲の持つ清々しさというか清潔さというか、そこを強く感じることができました。
「アントレ」の軽妙さとその中に見え隠れするユーモア、「サラバンド」の何とも言えない悲しさ、この辺りがツボでした。
特に「サラバンド」、これはいいっ!(・∀・)b
ドビュッシーの「サラバンド」(「ピアノのために」第2曲)と並ぶ名サラバンドだ!と聴きながら思いました。
そう言えば、その独特の重々しさとか共通するところがあるかも?
とりあえず、今度機会があったらこのCD探そうと思います。もしくはこの演奏会のCDを待つ手もありますね。

休憩を挟んでまずはビゼー。
アルルの女」のオリジナル版ということで「どんなんだろう?」とドキドキしていたら、1曲目「前奏曲」、2曲目「メヌエット」(通常第1組曲に入っている方)と至って普通。…という感じでそれほど組曲版との差を感じずにいたのですが、そのうち「カリヨン」は第1主題だけであっさりと終了。そして「メロドラマ」として「間奏曲」(第2組曲の方)にも使われているメロディが再び現れ、最後の「ファランドール」はいきなりプロヴァンス太鼓の「ドンドットットッ」なリズムから始まり最後の盛り上がりも短くあっさりと。
他にもちょこちょこと組曲版よりも短い部分がありましたね。もちろん曲順も組曲版とはいろいろと違いが。
あと、ピアノが結構目立ってました(自席の目の前にあったからってのもあるでしょうけど)。普段あまり気にしていなかったので「ここでこんなこともやっているのかー」とちょっとした発見でした。

この曲ではやっぱりサックスが良かった〜。つっても私の席からだとあまり堪能できなかったのですが(ぇ
サックスならではのツヤと暖かさ、それを押し付けがましくなくサラッと振りまいていたところがニクいです(笑)
ちなみに奏者はジャン=イヴ・フルモー。めっちゃ有名な人じゃないですか!この演奏会で高校生らしき制服の子も何人か来ていましたが、この人目的の人もいたんじゃないかな〜と思いました。

そして最後はルーセルです。「くもの宴会」(あるいは、「くもの饗宴」)いちばん楽しみにしていた曲です。
感想としては、これは良かった!凄かった!
実はあまりこまごまとは覚えていないのですが(ぉぃ)、それでもフランスならではの色彩の豊かさにウットリ。そしてここでもまた「音の立体感」を存分に感じました。
実際、この曲を聴いていた間はかなりボーッと、というか恍惚としていたと思います、私。
水戸室内管弦楽団も凄かったけど、ルーセル自身についても「こんなに凄かったのか!」と再評価せざるを得ません。
そしてこの曲ではパーカッションも良かった!
特にトライアングルとバスドラですよ。この2つについては、その一音一音がホールを支配したと言っても過言では無いと私は勝手に思ってます。
中でも一番印象に残ったのが、かげろうの葬送部分でのバスドラム。この音がね、ズゥ〜〜〜〜ン…‥・・と広がってそれこそホール中の空気が振動したよう。ホールの音響の良さも手伝っているとは思いますが、これにはやられた。ここで死んでも悔い無しだったかもしれない(笑)
家にあるマルティノンのCDもまた聴いてみようかな。

アンコールは「アルルの女」より「メヌエット」でした。もちろん第2組曲の方。
後半で工藤重典のフルートにフルモーのニクいサックスが絡む訳です。ハーピストは私の席からじゃ顔が見えなかったけど吉野直子?まぁ、いずれにしても贅沢極まりありませんて。
これはもちろんソロ部分も絶品だった訳ですが、中間、Tuttiでのfにも感動。ズンと壁のようにそそり立った音の塊。その前後との音量及び音の密度の差に圧倒されてしまいました。

いやね、実はこの曲、来月のプチ演奏会でやるのですよ。Sフィルで何回か練習して聞き慣れていた音とあまりに違っていて悲しくなったというか(苦笑)
もちろんプロ(しかもかなりゴージャスなメンバー)と肩を並べるなんてことは無理に決まっているのですが、でもここまで違うのかと。「月とすっぽん」なんて言いますが、高価なすっぽんに失礼ですよこれは。はぁ…。
とにかく、プチ演奏会まではあと2週間。頑張らないとねー。


…と、話が逸れてしまいました。
とりあえず、今回の演奏会も満喫させて頂きました。前回のバッハと共にCD出たら買うから早く出せー(笑)



■過去の水戸芸術館関連エントリーです♪
◇パーカッション・ミュージアム♪
◇水戸芸術館強行軍第1弾!(ヴィンシャーマンのバッハづくし)


posted by ぽぽろんろん at 18:33 | 東京 ☀ | Comment(7) | TrackBack(0) | classical musics

2007年11月12日

水戸芸術館強行軍第1弾!

ということでこの日曜は水戸に行っていたのです。理由は水戸室内管弦楽団の定期演奏会。うちの父上が急用で行けなくなってしまったため、そのおこぼれに預かりました。
しかしこれ、ちょっと大変だったのよね。先週末にいきなり日曜夜の客先作業@名古屋が入ってしまったため、演奏会が終わったらすぐ名古屋へ直行して徹夜作業という…。
おかげで今日はまだ2時間も寝ていません。これ上げたら今日はとっとと寝ようかと。

ま、そんなことはおいときまして当日のプログラムはこちら。

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調
J.S.バッハ/ヴィンシャーマン:ゴルトベルク変奏曲(*)
(第15変奏と第16変奏の間で休憩)
J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調
〜アンコール〜
J.S.バッハ:カンタータ第147番「心と口と行いと生きざまもて」より「主よ、人の望みの喜びよ」(*)

H.ヴィンシャーマン/水戸室内管弦楽団、盛岡バッハ・カンタータ・フェライン(*)


バッハの権威であるヴィンシャーマンを迎えての演奏会ということで、オールJ.S.バッハのプログラムです。たまりませんね。しかも超有名曲ばかり(「知らん」って人でも曲を聴いたら「ああ〜っ」ってなる可能性は大きいと思いますよ)。私もこんなにバッハに囲まれたひとときは久しぶりでした。

まず最初のブランデンブルク。しょっぱなにしては結構な曲長ということもあってか、あっさりと軽〜く仕上がっていました。
ここでは、フルートの丸〜く優しい音色とチェンバロの軽やかな音色にウットリさせて頂きました。特にチェンバロは細かい音符でもうるさくならず、チェンバロ独特のアタック音を全く耳障りに感じさせないばかりか先に書いた軽やかさ、そして爽やかさすら感じててしまうという、ある意味神業。正直この曲では弦楽器をほとんど聴かずにこの2つの音色をひたすら追いかけていました(笑)

そして今回のメインと言ってもいいゴルトベルク。原曲の完成度がただ者じゃ無いだけに下手なアレンジはぶち壊しになってしまう訳ですが…。
ヴィンシャーマンの編曲、最初のテーマはシンプルにチェンバロソロ。そして第1変奏は打って変わってのtutti。ここの最初の一音、この一撃が素晴らしかった!
ソロやトリオという少人数で演奏されることがほとんどであるこの曲、それらを通じて私の中に植え付けられていたゴルトベルク変奏曲のダイナミックレンジや音の厚み、これを一気にぶち壊してくれました(もちろんこれはいい意味で)。その華やかな音色に鳥肌立ちましたもん。
そして
第2変奏はダブルリード楽器によるアンサンブル。この編曲では、管楽器はダブルリード楽器のみ(オーボエ、オーボエ・ダ・モーレ、イングリッシュホルン、ファゴット、各1)。このほっこりとした音色が曲にいい癒しを与えてくれます。
また、この長い曲を飽きさせないようないい気分転換にもなりますね。
曲は各変奏毎にいろんな編成で演奏されたのですが、この第1変奏・第2変奏で示された編成っていうのがいちばんのキモになっていたと思います。

そしてこの曲で2回目に鳥肌が立ったのが第30変奏。最後の変奏なのですが、ここでヴィンシャーマンは合唱を入れてきました。これが最高♪
この変奏は最後に相応しく堂々としていて、私にとっては鐘が鳴り響くようにも聞こえるのですが、この鐘の音に合唱が加わった時の荘厳さと言ったらもうっ!ちょっと泣きそうになっちゃいました(苦笑)
なんてニクい演出なんだ、ちくしょー。

この曲、真ん中で休憩を入れたのは結果としてとっても良かったと思います。聴衆も演奏者も後半の集中力が違いました。今回の演奏会、後に行けば行くほど拍手が大きくなっていったんですよね。どんどんお客さんが引き込まれていったんだなぁということを感じました(もちろん私もその1人)。

最後の管弦楽組曲。私はほとんど竹原さんのティンパニばかり見ていた訳ですが(笑)
曲の性格上、あまり大きなアクションは無かったので、フォーム等で見習うべき点については今イチ分かりづらかったです(苦笑)
ただ、ティンパニだけでなく、管打の弦に対するバランスというのが絶妙だなぁとひたすら感心していました。特にトランペットの和音の柔らかさってのが絶品で。聴いていてとろけそうでした。

アンコールは「主よ、〜」。これは当然合唱も参加。そして合唱をきちんと聴かせることが目的だったのかゆっくり目で非常に丁寧な演奏でした。
ただ、ここでの合唱はちょっと埋もれ気味だったんですよねぇ…。ステージの配置上厳しかったのかもしれませんが、もうちょっと合唱のラインがはっきりと聞こえて欲しかったです。

ヴィンシャーマンはもちろんこの時に初めて見たのですが、感想としては…
・デカっ!
・足長っ!
・顔ちっちゃ!
・背筋ピン!
というところでした(笑)
要はかっこよかったってことです。来年米寿とはとても思えなかった。
そしてサービス精神も旺盛!ステージ中歩き回ってホール中の観客に礼してたし、後ろで演奏していた管や打の奏者も容赦なくステージ前方中央まで呼び出す。
チェロバスが退場し始めてもお構いなしでまたステージ出てくるし(笑)
拍手する方も疲れるぜ(^^;)
まぁ、大絶賛で手叩いてるから別に構いやしないのですが。


これ、録音していたので後でCDで出そうですね。そしたらぜひ買いたいと思います♪


そして来週末にもまた水戸芸術館強行軍です(ぇ
今度はオールフランスものだ!天国だ!(笑)
頑張るぞー。



■過去のゴルトベルク変奏曲エントリーです。
◇眠れない人のために?J.S.バッハ「ゴールドベルク変奏曲」
posted by ぽぽろんろん at 17:14 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2007年10月29日

ぽぽろんろん山形の旅〜途中リタイヤ編〜

この週末、またもや山形まで行ってきました。目的はCご夫妻が所属しているYフィルの演奏会です。もう恒例行事と言っていいですねこれは。

土曜の昼前に家を出たのですが、もう台風は近付いてましたねー。雨降りすぎ(苦笑)
でも山形では台風の影響も無くいい天気♪……の訳は無くて、やっぱり雨は降ってました。でもさすがに風は弱かったですが。

会場は雨にも関わらずかなりお客さんが並んでいて、そのためか開場時間を多少早めてくれました。花束2つと傘持って立ってたんでこれは助かりました〜。
さぁて、今回のYフィルはこんなプログラム。

ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調
〜休憩〜
レスピーギ:交響詩「ローマの松」
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
レスピーギ:交響詩「ローマの祭」
(以上レスピーギ3曲、熊倉一雄さんの語り付き)
〜アンコール〜
レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲より「イタリアーナ」

…はい、ヨダレものの選曲ですね(^¬^)
一曲目だけ浮きに浮いてますが(笑)
とりあえずかなり本気でYフィル入りたいので私に山形への転職先を下さい(笑)>Cご夫妻

ローマ三部作を全部やるということで、やはり中高生の割合が高かったですね。今でも吹奏楽コンクールの定番曲ですもんねぇ。

曲の感想についてはほとんど演奏後の飲み会でCダンナに伝えてしまったんであまりここで書くことも無いんですが、まぁ覚え書きということで適当に。
例によってほとんどパーカッションのことばかりです(苦笑)

ベト1は編成が小さい曲だけにミスがバレやすい曲ですが、上手くまとめていましたね。ただ、「無難」という表現も出来てしまう演奏だったかも。
私はCダンナに「pが小さくならない」という風に伝えましたが、ちょっと音量の幅が足りないように感じました。特に弦がね〜。う〜ん、音量が落ちない…。
その点については管の方が素晴らしかったです。
さて、私としてはどうしてもティンパニに目が行っちゃうんだけど、これはちょっと厳しかったかなぁ…。下手じゃあないんですけど。
音が軽いんですよね。今イチ中身が詰まっていないというか。それもあって、第4楽章クライマックスでのティンパニソロがとっても中途半端に…。もったいない!せっかくおいしいのに。
あと、第3楽章の早いパッセージ部分で、最後まで叩ききっていないような印象も受けました。最後の音をビシッと決めずに流しちゃってるような。これもやれば出来るのにもったいない。

ローマ三部作はまとめて書きます。
何と言ってもバスドラ!これに尽きてしまいます。
アッピア街道といい、チルチェンセスといい、何ですかあのバランス無視の爆音は(苦笑)
パーカッショニストの私としてはもう「天晴れ!」の一言ですが、「バスドラだけあんなに出して大丈夫?」と心配もしてしまいました。あれは指揮者の意向ですか?だとしたら凄いなぁ。そしてますますYフィルに入りたいです(笑)
今回はドラもいい感じでした。今までは叩く前から既にマレットを持っていない手が楽器を止めに入っているような、どうも欲求不満のドラが多かったのですが、今回はそういうのを感じませんでした。なぜこれが「春の祭典」の時に出来なかったんだよぉ〜。
あとは「噴水」のトライアングルがいい音してましたね。「松」の人はえーと…モニョモニョ…でしたが。
ここのティンパニも…う〜ん、という感じがありました。こちらの人も音が軽くて、だからもうバスドラに埋もれっぱなし。せっかく面白いことやってるし、かなり出しても怒られない場所も多いのになぁ…。

今日のティンパニストお二方は、ロールで音量を出す時にバチのスピードで対応しようとしてるのがよくないと思いますです。
(`・ω・´)b イクナイ!
伸び上がって楽器に上半身を被さり気味にしちゃうのもちょっと…ね。
それよりもバチの振り幅を意識しないとー。その方が楽に音が出るし中身も伴います。ちょっと筋力要りますけどね。
少なくとも、楽器に被さっちゃうと逆にバチを上げきることが出来なくなっちゃって逆効果かと思います。
お二方ともやれば出来ると思うのでもったいないです〜><
あと、グロッケンをメインでやっていた人なんですが、上手くできなかった時にそれを思いっきり顔に出すのはやめた方がよいかと(苦笑)
私なんてこないだの演奏会で新世界のffロール(それも第4楽章のクライマックス)を入りそびれた時でも素知らぬ顔してmfからフェードインしたぞ。←いや、別に偉くないから

全体的な話については、三部作を連チャンってさすがに辛かったと思いますが(つーか、飲み会で「疲れた」連発してたねCダンナ。お疲れさん。もちろんCの妻さんもお疲れさまでした)、でもきちんと最後までダレずにやりきったのは素直に凄いと思います。
さすがにペース配分があって、最初の2曲はあっさり風味の仕上がりでしたけど(^^;)
でもその分、「祭」はキテましたね〜。チルチェンセスも主顕祭もそれまでとはパワーが違いました。特に主顕祭は聴いててもワクワク♪何か適当な打楽器持って乱入したかった(笑)
私の斜め前方に小さな男の子がいたのですが、主顕祭後の拍手はもうそりゃ嬉しそうにしてましたし〜。
主顕祭でタンカタンカやってるとこだけでもその子には打楽器の楽しさが伝わったと思うし、ぜひ将来はパーカッショニストの道を歩んで頂きたいと(ぇ

さて、この演奏会の私の楽しみの1つと言えば、Cダンナが吹く「松」のバスクラソロだった訳ですが…。
この夜明け前のしず〜かな描写で私の後ろにいたおっさんがアメ玉かなんかを食べようとビニール包装をガサガサガサガサとやり始めやがりまして。しかもなかなかうまく行かないのかそれが終わらない!
キッと後ろを振り返ったらやめたのですが、そしたら今度はその隣り(確か奥さんかと)がガサガサガサガサと。

バカかテメーら!

よりによって何でこんな静かな時にムカつく音を立てやがる。おかげで私はそっちばかり気になってしまってCダンナソロがどんなことになっていたのか分からないまま終わってしまったのでした(苦笑)

そしてもう1つの聴き所である、熊倉さんの語りでしたが…。
こちらは実は拍子抜けでした。これまで「魔法使いの弟子」やら「ダフニスとクロエ」で見せてきたような躍動感ある語りやストーリーじゃ無かったんですよね。ちょっとした解説程度で終わってしまった感じがしてしまって残念でした。
あとでCダンナから聞いたら、今回は熊倉さんが忙しくて準備期間が1週間しか無かったのだとか。確かにそれで3曲1時間の音楽に物語を付けていくのは辛いですね。
これはぜひリベンジマッチをお願いします(笑)


演奏会後は、Cダンナとそのお友達さん2人と飲み、その後Cダンナと2人で飲み、いろいろと喋らせてもらいました。その辺がここに書いてあることとかなりダブってるんですけどね(苦笑)
で、この時に「次の日は晴れるし、秋の山寺と御釜に行こう!」という話になっていたのですが、ホテルに帰って寝て次の日起きたら…。

あ゛、腰がちょっと…やばい(ーー;

長時間の電車移動と演奏会と飲み会で座りっぱなしだったのがちょっときたみたいでした。
普通に歩く分にはほとんど支障は無かったのですが、山寺を登るのは無理っぽい…、としばし悩んだ末にドタキャンメールを入れたのでした…。
ごめんなさいでしたホントに。>Cダンナとそのご友人方

結局、明けた日曜はチェックアウト時間近くまでベッドでごろんとした後、神奈川奥地まで直帰したのでした(もちろん帰りの新幹線も腰にいい感じの違和感が)。


ということで、今回の山形ではローマを堪能させて頂きました。
Cご夫妻、お疲れさま!



過去のYフィル関連エントリーです♪
◇ぽぽろんろん山形の旅♪第1日目その1〜Yフィル演奏会♪
(魔法使いの弟子、田園、春の祭典)
◇ぽぽろんろん山形小旅行〜その2・Yフィル演奏会編〜
(マイスタージンガー、トリスタンとイゾルデ、マーラー第4番)
posted by ぽぽろんろん at 22:28 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2007年10月09日

「ショパンの夢」第3章「幻想即興曲」の意味ってまさか…

ということで、勝手に恒例にしてしまっている「『ショパンの夢』に出てくる曲を紹介しよう」のお時間がやって参りました。
第3章は、前のエントリーにもここのタイトルでも書いているとおり「幻想即興曲」です。

これまたベタな超メジャー曲(笑)
ピアノを習っている中高生が「これは弾けるようになりたい!」と目標にする曲ベスト3に入ると勝手に思ってます。だってめっちゃかっこいいんだもの♪
曲は急−緩−急で構成されていますが、どっちのメロディも超メジャーってのは凄いことじゃないかと。
“急”の部分での最大の特徴はその装飾性ですね。右手のメロディは16分音符の装飾がこれでもかと付けられていて曲の幻想的な部分を強く演出しています。
私が「ピアノってすげぇ」と心から思った最初の曲がこれだったかも。それくらいこの曲は私がそれまで知っていたピアノ曲の枠をぶち壊してくれました。

“緩”の部分は、細かい音符が乱れ飛ぶ第1主題とは打って変わっての美しいメロディ。
これはアニメ「タッチ」で和也が死んだ後、霊安室(?)で達也が南に
「きれいな顔してるだろ?嘘みたいだろ、死んでるんだぜ、それで。」
とか言っていたシーン、そこで流れていたのがこの曲だったと記憶しています(「何で『別れの曲』じゃないんだろ?と思った記憶があるので確かそうかと)。


この曲、本来ショパンは発表するつもりが無く、楽譜も「焼いてくれ」と友人に遺言で頼んでいます。だけど今こうやって存在しているということは?…まぁご想像のとおりということで(笑)
友人が「焼いちゃうなんてもったいない」と出版しちゃったんですね。
でもそのおかげでこうやってこの名曲を楽しめる訳で、そういう意味じゃこの曲が幻に消えなくてよかったですね〜。


ゲーム中のブーニンの演奏もなかなかよいです。やっぱりテンポはちょっと揺らし気味ですが、それが結構上手くハマっている部分が多いなぁと。
CDとしてはうちに2種類ありますが、オススメなのはフランソワのもの。

ショパン:マズルカ&即興曲集
フランソワ(Pf)

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この曲のCDを持っていない人にはぜひこれを1枚目としてオススメしたいです。
右手の16分音符がもの凄く丁寧に演奏されていて、ショパンの装飾音の妙をじっくりと味わうことが出来ます。
そして丁寧な演奏ながらもダイナミックレンジもたっぷりでドラマチック。う〜ん、いいねぇ。
マズルカ」のカップリングというのもまたいいところ。
ショパンというと「幻想即興曲」や「革命」、あるいは「英雄ポロネーズ」のような派手な演出面が目立ちがちですが、これはそれよりは地味目の曲。だからってつまらないという訳では無く、むしろきらびやかな装飾が無い分音楽をじっくり味わうことが出来ます。
何せマズルカは祖国ポーランドの代表的舞曲(ポーランドは国歌だってマズルカ!)。ショパンがマズルカに込めた思いだって半端じゃありませんよ。ショパンのいわゆる有名曲ばかりじゃなくぜひマズルカも聴いて欲しいなと思います。

あとうちにあるもう1枚はホロヴィッツのもの。
ですがこれ、ホロヴィッツが亡くなる数日前のもので彼自身何と85才。流れるような指使いはさすがと思わせるところもありますがミスタッチ等もちょこちょこあって「あの天才ホロヴィッツが…」とちょっと寂しさも感じてしまう演奏です。


ところで、タイトルの件ですが。
この章の最後で、味方だったクラベスというキャラが実は敵のスパイだった!てことが主人公パーティにバレそうになり、隙を突かれて敵に刺されちゃうんですよね。
で、クラベスはもんのすごい長ゼリフと長〜い回想をかまして死んでしまうのですが、CGゆえに死に顔がとってもつるつる卵肌でまさに

「きれいな顔してるだろ?嘘みたいだろ、死んでるんだぜ、それで。」

って感じなのよ(笑)
そうか、まさかこの章にこの曲を選んだ意図はこれなのか!←違うよ。全然違うよ。



■過去の「トラスティベル〜ショパンの夢〜」登場曲関連エントリーです。
◇ショパンの前奏曲「雨だれ」で光の明暗の妙を楽しもう♪
◇「革命」エチュードでショパンの苦しみを知るのだ。
posted by ぽぽろんろん at 23:34 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2007年10月02日

「革命」エチュードでショパンの苦しみを知るのだ。

えーと、とりあえず生きてますのご報告。
ただ最近どうも魂が抜けかけてる気はするけどねー(^^;)

つーことで「ショパンの夢」第2章が終わりました。
この章のタイトルは「革命」。◇ショパンの練習曲の中でも1・2を争うメジャーな曲ですね。
多分、一般の人にも最も幅広く知れ渡っているのが「別れの曲」で、その次くらいに位置するかなぁと。

それにしてもなぁ、メジャーなのばっかりタイトルにされるとエントリーに出来ずに困ります。説明することなんて無いぢゃん(苦笑)
とりあえず、私がこの曲を知ったのはこれそのものの演奏を聴いたとかじゃなくて「◇あ〜る 愛の詩」っていう怒濤の大スペクタクル管弦楽曲なのよね(爆)
これの前奏が「革命」の序奏を使っていて、当時の私はそれがオリジナルだと信じて疑いませんでした(ぉぃぉぃ

そんな些事はおいておきましてと。
上記のWikipediaリンクにもあるとおり、

彼が演奏旅行でポーランドを離れていた際、革命が失敗し、故郷のワルシャワが陥落したとの報をきいて作曲したものといわれている。


ということで、この曲は悲劇的な感情が終始強くこめられています。
序奏も「ガーン!ダメだぁーっ!…」と腰から崩れ落ちるような感じだし、左手の伴奏が地響きのようにうねる上で鳴らされるメインの主題もオクターヴでエッジがクッキリと立っているため、胸に痛々しく突き刺さる感じがします。
そして終わり方が結構唐突なのも何かドキッとしてしまうのよね。
自国の独立失敗をショパンが知った時の気持ちってのは、今の平和ボケな日本で生きる私には計り知れないものがありますが、それでもこの曲の緊張感やドラマ性ってのはたまらんものがありますね。


さて、ゲーム中でのブーニンの演奏はというと、個人的にはあまり好みじゃなかったです。ちょっと変にテンポ揺らしすぎかなぁ。
うちにあるCDはフランソワのものですが、

ショパン:27の練習曲
フランソワ(Pf)

◇このアイテムの詳細を見る


これもブーニンほどでは無いにしてもテンポが揺れるっちゃ揺れるのよね(苦笑)
「あ〜る愛の詩」の影響が残っているのか、冒頭はテンポをためずに怒濤の如くなだれ込んでくる演奏が私の好み。
ただ、革命以外を含めばこれはかなりオススメの1枚。「木枯らし」とかたまらんです(でもこの曲って「木枯らし」ってレベルじゃなく風が吹き荒れてますよね^^;)。


ゲームの第3章は「幻想即興曲」だそうです。
このゲームでは今のところ曲とゲームそれぞの内容がリンクしています。
第1章「雨だれ」では、ポルカとショパンそれぞれがもうあまり長くないと思われる自らの命を憂えています。
第2章「革命」では、現在のところの悪役・ワルツ伯爵を倒そうと地下活動をしている反政府組織アンダンティーノの存在が明らかとなります(曲の内容からすると、アンダンティーノの革命は失敗するのか?)。
さぁて、第3章はどうなるのかなぁ〜。



■過去の「トラスティベル〜ショパンの夢〜」登場曲関連エントリーです。
◇ショパンの前奏曲「雨だれ」で光の明暗の妙を楽しもう♪
posted by ぽぽろんろん at 23:03 | 東京 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2007年09月22日

ショパンの前奏曲「雨だれ」で光の明暗の妙を楽しもう♪

やっと「◇トラスティベル〜ショパンの夢〜」の第1章が終わりました。遅っ!
今月始めにスタートしたから3週間か…。さすがにかかり過ぎだな(^^;)
全部で何章あるかは知りませんが、このペースだと「◇ビューティフル塊魂」発売までに終わらせられるのは到底無理だなぁ。塊魂はなるべく早くに始めたいんだけどねぇ。

ま、それは個人的な都合なのでおいといて。
トラスティベルは各章のタイトルにショパンの楽曲名を使用しています(ってまだ第2章までしか知りませんが…)。
で、第1章のそれが「雨だれ」。章の終わり近くになって◇ブーニンによる同曲の演奏が流れ、画面ではその曲にまつわるエピソードが紹介されます。
ショパンを自分から聴くことは最近無いに等しいので、ちょっと懐かしくなってご紹介です。

「雨だれ」はショパンの「24の前奏曲」の第15曲。日本人にとってこの前奏曲集は◇太田胃散のCMで使用されている第7曲がいちばん有名かもしれませんが(リンク先では長嶋一茂の各CMでオリジナルのピアノVerを聴くことが出来ます)、この「雨だれ」もかなりメジャーな曲。聴けば「あ〜、これか」となる人も少なくないと思っています。ちなみに前出の公式サイトリンクで飛ぶとこの曲が流れますので聴いてみてはいかがでしょう?

この曲はひたすらトントントントン…と続くラ♭(あるいはソ#)の音がとても印象的。それが雨だれのように聞こえるということでこのニックネームが付けられたようです。作者が付けたタイトルでは無くてニックネームなんです実は。クラシックにはこの手の事例が多いですね(ベタなメジャーどころだと「運命」とか)。

この曲は第1主題が変ニ長調、中間部が嬰ハ短調となっています。“雨だれ”の音は前述のように共通した音が使われている訳ですが、長調/短調どちらの第五音として使われているかで印象がガラッと変わります。
前者は変ニ長調の甘く澄んだ音色に乗っかって美しく響き、後者は嬰ハ短調の陰鬱な音色とアクセントに乗っかって悲しくそして重く響きます。
メロディもそれに合わせて、落ち着いた雰囲気の第1主題と感情が沸々と高ぶる感じの中間部がいい対比になっていて、たまらんですね〜。優しい光に包まれた“明”の第1主題と、暗く重苦しい“暗”の中間部と分けることが出来ますね。


この曲は、ショパンが病気療養のため恋人のジョルジュ・サンド(これはペンネーム。男性名だけど本人は女性です)と滞在したマジョルカ島で書かれています。
移り住んだ当初は気候も良かったようですが、すぐ雨期に入り逆に病状は悪化してしまったという…。
えーと、「何しに行ってんの?(苦笑)」ってなツッコミは禁止(笑)

そんな雨期の中で作られた曲ということもあり、“雨だれ”を連想させる音型がメインになったのかもしれないですね。
そして第1主題の穏やかさは恋人と一緒にいることによる安心感・心の平安、中間部の陰鬱さはいつまでも終わらない雨と自らの病への不安から来ているのかもしれないです。


さて、ゲームでのブーニンの演奏ですが、これがゲームでしか聴けないのがもったいないくらいのいい演奏です。
うちにあるCDはアルゲリッチのものなのですが、

ショパン:24の前奏曲集
アルゲリッチ(Pf)

ショパン:24の前奏曲、前奏曲 嬰ハ短調、前奏曲 変イ長調(遺作) 、
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調、3つのマズルカ、
ポロネーズ 第7番 変イ長調<幻想ポロネーズ>、
舟歌 嬰へ長調、ポロネーズ 第6番 変イ長調<英雄>
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これもこれでいい演奏なんですけど、ブーニンの方が一音一音を大切に弾いていてテンポも多少ゆっくりなので第1主題の心の平安や中間部の重さが分かりやすく、その明暗の妙をより楽しむことが出来ます。
ところでこれ、この演奏聴くためにはいちいちXBox360立ち上げなきゃならないのかなぁ?
以前にXBox360の騒音を「予想していた程では無かった」と書いたものの、クラシックを聴くにはさすがにうるさいんですよね(苦笑)
XBox360でPCのデータを見ることが出来るみたいだし、逆も出来るかもしれないですね。今度調べてみるか〜。
posted by ぽぽろんろん at 21:06 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2007年09月11日

ヒンデミット「ウェーバーの主題による交響的変容」はクセのある楽しさ♪

「○○の主題による〜」っていうと大概は有名なメロディを使用することが多く(ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」とかラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」とか)、元の主題が二次使用者である作曲家によってどう料理されるかを聴くのが楽しみの1つでもあったりします。
ただ、この「ウェーバーの主題による交響的変容」はネタ元がメジャーじゃないので(そしてヒンデミットはもっとマイナー^^;)、そういうことは気にせず普通に一管弦楽作品として楽しめばよいかと。
曲はかなり個性的な4つの楽章から成っています。各曲はほとんど5分足らず、全部通しても20分程度というお手頃サイズです〜。


■第1楽章:アレグロ
出だしからインパクトがありますねー。何せパッと聴いただけじゃ調が分からん(笑)
ティンパニ等低音の打ち込みとホルン・クラリネットのシンコペーションの伴奏にしても弦のメロディにしても木管のトリルにしても、ドミソやドファラのような安定感が無く、抱えきれないパワーをあちこちばらまきながら突進してくる感じがします。聴く方としてもこの不安定さに何か緊張してしまいますね。

曲は様々なメロディが次々と登場してきますが、その不安定さはほとんど変わりません。この曲ってそういう意味じゃ凄いです。
各メロディの最後で一応和音の解決はされているものの、その道中は不安定でかなり心細い。それを約4分間続けるパワーはただ者じゃありません。ヒンデミットの管弦楽に対する独特のバランス感覚を堪能できます♪

■第2楽章:トゥーランドット・スケルツォ(モデラート)
「トゥーランドット」となってはいますが、荒川静香で有名になったのはプッチーニですのでお間違えの無いよう(笑)
この曲は序奏でフルートとピッコロによって奏でられる2つのメロディが軸になります。
ラヴェルの「ボレロ」のように旋律楽器を変えながら2つのメロディを繰り返しながら長〜いクレッシェンドを続け前半のクライマックスに到達します。

後半は新しいメロディ(というよりモチーフ程度の短いもの)がまずはトロンボーンによって提示され、それが次々といろんな楽器に受け渡されて2回目のクライマックスへ。
最後はまた前半のテーマが現れて消え入るようにして終わります。

そしてこの曲は、極端な話「パーカッション」と「それ以外」っていうパート分けをしてもいいくらいにパーカッションが大活躍なのです!
序奏から本編への繋ぎや後半主題から前半主題が戻ってくる繋ぎでティンパニやチャイムや小太鼓やウッドブロック等でのパーカッションソリもありますしね〜♪
あと、この曲は最初のモチーフが「ファッレド↓ラッラッ↑ファレレドレッ」、後半のモチーフが「ド↓シ♭ソッ↑ミ♭ーードー↓シ♭↑ドッ」となっていてそれぞれ4つの音しか使っていないんですね。なのでこのテーマをティンパニでバカ叩きする場面がそこここに出てくるんです。これがもう爽快(笑)
学生の頃は、この部分の管弦楽部分を歌いながら叩きまくってストレス解消してましたね(^^;)
そしてこの曲の最後も長いパーカッションソリですし。あ〜いいなぁ。やりたいなぁ。

この曲のパーカッション以外の部分としては、トリルがかなりキモになってますね。
第1楽章でもトリルは結構登場するのですがこちらはそれ以上。
そしてやっぱりキレイなトリルではありません(笑)
かなりドギツイ色のトリルで、繊細な人はもしかすると精神的にダメージを受けてしまうかも?(ぇ

■第3楽章:アンダンティーノ
近代的なオケ曲に慣れていない人はここでやっとホッと出来るかと。
哀愁に満ちた第1主題と優美な第2主題の対比が美しい緩徐楽章です。
ということでパーカッションはここで一休み。第1主題の木管楽器と第2主題の弦楽器、それぞれの美しい音色に酔いしれませう。
特に後半で登場するフルートの対旋律がたまらなく素敵♪
吹く方は大変ですけどね(^^;)

■第4楽章:行進曲
多分この楽章が無かったらこの曲は今ほどの知名度は無かったでしょう。
それくらいかっこよく、最後を締めるのに相応しい盛り上がりを見せる名曲です♪
メロディは普通のドレミファソラシド主体で聴きやすいのですが、和声の進行は結構前衛的。それでもすんなり聴けちゃうのがこの曲の素晴らしいところです。

出だしのファンファーレはかっこいいわ、第1主題は渋くてこれまたかっこいいわ、第2主題はキラキラ輝いてかっこいいわ、もうね、どこもかしこもかっこいいーっ!
その中でも特にいいのはホルンですよ。特に第2主題以降のホルンにはパーカッショニストの私も惚れまくり。
第2主題で最初に旋律を演奏するのがホルンなのですがもう聴いてるだけでワクワクしてきちゃうし、その後のtuttiでの対旋律もこれまたかっこいいし。その後半音階で上がっていくところなんてもう鳥肌が立っちゃう(笑)
そして最後の最後、シンコペーションでパオーンパオーンと吠えられちゃったら惚れるなと言うのが無理っ!
その後にトランペットが重なりますが、ホルンのハイトーンの爽快感には敵いません(笑)


この曲、第1楽章はかなりクセのある曲なので、瞬時に好きか嫌いかの判断を付けられるかと思います。
普通の和音が好みの人はこの入り口を開けただけでバランス取れなくて「うちは間に合ってます」とすぐに扉を閉めてしまう可能性も。
あるいはお化け屋敷の入り口からソーッと覗いただけで「やっぱダメ!」と引き返して来ちゃうような(笑)
そこから第4楽章に向かうにつれてだんだんとクセが抜けて聴きやすくなってきます。なので、第1楽章がちょっと肌に合わないなと思った人ももう一歩だけ足を踏み入れてみて下さい。
後半2曲でめっちゃ感動できますよー。

この曲、大好きなんですがまずSフィルではやらないだろうなぁ。多分弦楽器が拒否反応を示しそう。つーかこの曲自体を知らない人が少なくなさそう…。
個人的にはこういう曲もやりたいんですよね。パーカッションがただ単にオケの色付けを行うだけじゃなくて、アンサンブル的にもう一段他パートと同列に並んでいるオーケストレーション。これはパーカッショニストとしてかなり魅力的♪
そして自分の好きなのはむしろこっち系統だったりするので(^^;)
ここから先、もっと自分のやりたい曲が出来るような団体にオケの活動の場を移すか、この曲を久しぶりに聴いてちょっと真剣に考え始めています。

…おっと、話が重くなってしまう。
ということで私のことはおいといて、この曲は1回ハマるとかなりクセになりますので皆さんもぜひ聴いてみて下さいな♪

ヒンデミット:交響曲「画家マティス」他
ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団、ウォルサー(Va)(*1)

ヒンデミット:交響曲「画家マティス」、
葬送音楽(ヴィオラと弦楽合奏のための)(*1)、
ウェーバーの主題による交響的変容
posted by ぽぽろんろん at 22:35 | 東京 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2007年07月28日

「ピアノの森」のCDブックは…いいかも♪

引っ越し前だっつーのにさ。何でわざわざ荷物を増やしてるんだかねぇ。
でもさ、目に入っちゃったから買うしか無いじゃないの。←そんなことは無い

ていうことで、こちらを聴いてみました♪

ピアノの森CDブック.JPG

現在公開中のアニメ映画「ピアノの森」のCDブックです。

帯に
原作漫画、アニメーション映画の
名場面に流れるクラシックの名曲を、
初心者も楽しめる
名演奏で収録したCD BOOK!

って書いてあるので、のだめのCDブックと同様のコンセプトで作られたものってことですね。作中の登場曲の紹介CD。みたいな。

中身は、モーツァルトにベートーヴェン、ショパンとピアノ曲の王道を行っています。
特にベートーヴェンは「月光」(第2楽章はカットされちゃってますが…)と「エリーゼのために」という組み合わせだし、ショパンも「子犬のワルツ」が入ってる。
ショパンのもう1曲、「ピアノ・ソナタ第3番」の第4楽章もドラマチックで初心者でも聴きやすいと思います。なお、このショパンのピアノ・ソナタは実際にショパン・コンクールの予選で弾かれたライブ録音。予選とは言え、演奏者は第15回の第1位ですからさすがに上手いです。これこそフルに聴いてみたい。

そして、このCDの1曲目には、映画「ピアノの森」のメインテーマ曲が収録されています。演奏はアシュケナージ。彼もショパン・コンクール入賞者ですね(第5回の第2位)。
さて、曲の内容ですが、ドビュッシーを感じさせますねぇ。
変ト長調というフラットが6つ付く調やうつろう右手のメロディ、左手の和声。様々な要素にそれを感じるのですが、何と言っても序奏のLento部分!ここが「沈める寺」とか「ピアノのために」のサラバンドとかを思い出させるんですよ。
それ故、私には非常に聴き心地がいい♪
短いけれど心が落ち着く、なかなか素敵な曲ですね。「これがテーマ曲じゃあ!」って自己主張が激しくないところがよいです。

あ、アシュケナージですが、このCDでは「子犬のワルツ」も彼の演奏。
そしてCDブックの帯には
主人公・カイが奏でる
“子犬のワルツ”収録!!

って書いてある。
ってことは、映画でのカイのピアノはアシュケナージが?
いや、小学生の演奏をアシュケナージってのは、いくらカイが天才でもさすがに無理があるような(^^;)
◇映画の公式サイト見ても、カイの演奏を誰がやってるかって書いて無いんですよね。修平と誉子はあるのに。さて、真実はどうなんでしょ?


ということで、当初の予想よりなかなかいいCDだったのではと思います。

ん?モーツァルト?

…えーと。私の守備範囲外です(爆)
全然分からん。でも悪くは無いと思いますよ。曲は「ピアノ・ソナタ第8番」でこれも第2楽章が省かれちゃってますが、そこも聴いてみたいなぁって思いましたから。

あと、ブックレットの方ですが、カラーページがふんだんでなかなか頑張ったなと(笑)
そして、映画の宣伝要素が思ったより少なかったのも好感が持てました。声優のインタビューとかが無くてよかったです(こらこら
でもさ、そういうのって的外れな問答になっていたりすることも少なくないから、やっぱりここでは要らないよねー、とも思ったり。
あ、でも主題歌を歌っている松下奈緒のインタビューはあってもよかったかも。何てったって東京音大。明らかに私より音楽に深く関わっている人ですから。
…歌はちょっとむにゃむにゃでしたが(ぉぃっ

と褒めっぱなしで来ましたが、気になった点もありまして。それは、

■短い!
全部で33分半。これは短い…。ショパンのピアノ・ソナタはしょうがないとしても、月光とモーツァルトは全部入れてあげてもよかったのでは?

■ブックレットが見にくい!
のだめのCDブックと比べると、厚くていい紙を使ってると思います。
だけどそのためにページを開くにくい!
開くと折り目がついちゃうからもったいないし…。
このブックレットの最後に例のメインテーマのピアノ譜が付いているんだけど、これじゃ見づらいよお〜。
引っ越してクラビノーバ買ったら弾きたいのに…(T_T)

ピアノの森CD BOOK アニメーション映画バージョン
アシュケナージ(*1)、クラウス(*2)、横山幸雄(*3)、中村紘子(*4)、ブレハッチ(*5)(Pf)

篠原敬介:Forest of the Piano(simple version)映画「ピアノの森」メインテーマ(*1)、
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番イ短調K.310より第1・第3楽章(*2)、
ペートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」より第1・第3楽章(*3)、エリーゼのために(*4)、
ショパン:子犬のワルツ(*1)、ピアノ・ソナタ第3番ロ短調より第4楽章(*5)
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ということで、カイのピアノが聴いてみたい方は買ってみましょー。


…え?今週はCoccoのアルバムも出てる?
知ってるよ!初回限定版買ってるよ!これは引っ越しの荷物が増えようが関係無いね(笑)
次のエントリーで紹介するからしばしお待ちを〜。
posted by ぽぽろんろん at 01:01 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(1) | classical musics

2007年07月22日

眠れない人のために?J.S.バッハ「ゴールドベルク変奏曲」

どもども、そろそろ夏ですね。多分。
まだ都下は梅雨明けしていないので、湿気で毎晩寝苦しくてたまりません。
で、眠れないシチュエーションでのクラシック音楽というと、定番はこちらですよね。

J.S.バッハの「ゴールドベルク変奏曲」

いやぁなんて強引な展開(^^ゞ
これは、バッハが不眠症で悩む伯爵のために作ったと言われている曲です。これを伯爵に演奏したのがバッハの弟子であったゴールドベルクだと言われていて、それでこのタイトルが付いています。バッハ自身が付けた訳じゃないので言ってみれば通称ですね。
てなわけで、これを聴くとぐっすり眠れちゃう訳ですよ♪

…て書いてみましたけど、これってただの俗説のようで(^^;)
その辺は◇Wikipediaのページでも参考にして下さいな。
まぁ実際、私もこれ聴いたってワクワクするばかりで眠れませんしね(笑)
昔、大学の先輩がこの曲について「これって、眠らせるための音楽じゃなくて眠れない時間を有意義に過ごさせるための曲だよね〜」ってなことを言ってまして。
実際は上のリンク先にあるようにエピソード自体が怪しいのでこの解釈も成り立たなくなってしまうのですが、個人的にはこの考え方は好きですね〜。
だってこの曲、面白いんだもの(^^)

この曲は、テーマであるアリアを最初と最後に配置し、その間にアリアを基にした30の変奏を詰め込んだ形で構成されています。
30の変奏は3×5×2の形で表すことが出来るでしょうか。
3曲ごとにカノンが配置され、また、第16変奏は序曲となっていることから15曲のまとまりが2つという分け方も出来ます。
調はほとんどの曲でト長調(3曲のみト短調)で、変奏曲ですから和音の進み方は変わらないのに、ぜ〜んぜん飽きが来ないところが素晴らしい♪

ということで、何曲かテキトーに抜粋しながら簡単に流れを紹介したいと思います。


■アリア
もちろんメインテーマ。静寂の中を流れるシンプルかつ美しいメロディ。なのですが、実はこれの真価が分かるのは最後になってから!と思います。

■第2変奏
前2曲が同じような感じの3拍子だった中、いきなり登場する2/4拍子。
拍子の変化が現れることで「おやっ?」と一歩引き込まれます。
ここで「おや?」「あれ?」と感じなかった人はこれ以上進まなくていいです(ぉぃぉぃ
■第5変奏
最初のテクニカルな変奏。
ここの16分音符を軽やかに弾きこなせるようになるとめっちゃ気持ちいいです。
もちろん聴いていても気持ちいい♪

■第7変奏
ちょっと一休みなゆったりテンポの変奏。
「たらららら〜」と駆け上る32分音符がふんわりとした気品を感じさせます。

■第9変奏
おもちゃの行進曲のようなかわいらしいカノン。こういう曲調って結構好きなんですよねぇ。

■第14変奏
ガツンと一発打ち込まれたあとのトリルで目が覚めます。寝させるもんか(笑)
その後も細かい音符が高音低音問わずくるくると走り回って楽しいったらありゃしない。

■第15変奏
初めてのト短調。前半最後の曲ということで、間奏曲的な位置付けとも言えます。
テンポも落ち、もの悲しい雰囲気が漂います。
前の第14変奏は音符の数が多かったですが、こちらは旗の数が少ない・あるいは無い音符で構成されているので、音と音との隙間に空虚さを感じます。
…寝れます(ぉぃ

■第16変奏
再出発の序曲。フランス風序曲となっているので、同じくJ.S.バッハの「フランス組曲」とか知っている人には「あ〜、雰囲気は似てる!」と感じると思います。

■第18変奏
ベースがおいしい1曲。というかJ.S.バッハに限らずですが、対位法を駆使した曲っていうのはベースラインも1声部として平等に扱われるので低音部も大活躍です。
普段のベースラインは和音の主音を支えることが多いので、こういう曲では相対的により光り輝いて見えます(笑)
ここでは、低音部が軽やかな旋律を奏でる上の方で中音部と高音部が交互に遠くの方から鐘を鳴らします。

■第20変奏
最初は低音部と高音部のかけ合いなのですが、そこにその中を三連符で引っかき回すパートが出現します。これによって元々勢いの良かった曲にさらにエネルギーが注入されます。
この曲は低音〜中音〜高音間の三連符の受け渡しが決まるともの凄く気持ちいい♪
すっきりします。

■第21変奏
2回目のト短調。こちらは第15変奏と違って重厚なイメージがあります。

■第23変奏
後打ちの嵐にしびれます(笑)
ピアノならまだしも、アンサンブルでこれやると辛いでー。
これも各声部がキッチリはまると爽快です。

■第25変奏
最後のト短調。曲調としては第15変奏に近いです。よって…
…寝れます(ぉぃぉぃ

■第26変奏
静寂を打ち破って始められる怒濤の三連符。第25変奏で寝てしまったらここで起きましょう(笑)

■第30変奏
全ての変奏を締めくくる堂々としたフィナーレ。
先のリンク先に書いてある定旋律が鐘の音のように響き渡るのがたまらない♪
この曲を始めとして、そのように感じさせてくれる変奏はいくつかあって、私は総じてそれらが好きですねぇ(他には第4変奏とかね)。
(^^)v

■アリア
様々な変奏を経て帰ってくる主題。
変奏でいろいろと取り付けられた装飾を取っ払ったシンプルさがストレートに心に入ってきます。最後にこれを聴くと、アリア自体の美しさを最初よりもはっきりと感じることが出来ますね。
この曲は最初よりも最後の方がより深く味わうことが出来ると思います。
最後までこの曲を聴いてきたご褒美だと思います(笑)


CDとしてはやはりグレン・グールドを外すことは出来ません。この曲を芸術的な作品として世に知らしめた人です。
うちにあるのもこの人の演奏。

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)
グレン・グールド(Pf)

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バッハって、ピアノを習っていた頃はどうも練習曲的なイメージが強かったんですよ。
「インヴェンションとシンフォニア」とか「○○○○(フランス・イギリス・etc)組曲」とか。
左右の指を平等に鍛えるための機械的な運動という感じで。
それをこのCDはぶっ壊してくれましたね。こんなにバッハが面白いなんて!と初めて認識させてくれたCDです。これは。
ところどころでピアノ以外の音が聞こえますが、これはグールド本人が歌っているだけなので放っておいて下さい(笑)

なお、この曲のオリジナルは(鍵盤が2段の)チェンバロですが、ピアノでもよく演奏されます。また、それ以外にも弦楽三重奏などにもアレンジされていて、それを基にマリンバ三重奏なんかでも採り上げられたりします。
で、私もかつてやったことがあるんです。チェロパートの譜面を使ってバスマリンバを操ってました。いや、正確には弄ばれてました(笑)


で、今日この曲を紹介している本当の理由に気付いている方もいると思いますが。
実は昨日アニメの「時をかける少女」をちょっとだけ見たんですが、そこでこの曲が使用されていたんです。主人公の真琴がタイムリープする度に流れる変奏が変わっていて、「この変奏の使われ方って彼女が飛んだ先の時系列とリンクしているのかなぁ?」ってちょっと気になったんだけど、途中からだとイベントが全く理解できなくて全然分からなかった(苦笑)
誰か教えて〜。
それにしても奥華子の歌はやっぱりいいね。アルバム買おうかなぁ〜。もちろん引っ越した後に(笑)

それと「時をかける少女」自体も気になるなぁ。一回ちゃんと見てみたい。今度レンタルしよっかな。もちろん引っ越しt(ry
posted by ぽぽろんろん at 20:13 | 東京 🌁 | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2007年06月16日

「イベリア」組曲でスペイン情緒を感じましょー♪




あづい。


数日前までの天気予報では、昨日・今日と雨。明日以降も曇りが続くはずだった都下ですが、何だこの天気は。ちょっと買い物に出たら汗だくですよもう。
週間天気予報を見ても太陽マークが増えてるし…。関東って例年ならもう梅雨入りしてなかったっけ?
こんな暑い日に涼しげな音楽をかけるのもいいですが、それじゃつまらんので今日はスペインの作曲家アルベニス「イベリア」組曲をご紹介〜。
もともと好きな曲なのですが、「のだめ」第18巻でのサロンコンサートのメインがこれの第1巻だったので嬉しくなってしまってついついエントリーアップ(笑)

この組曲は、3曲から成る組曲が4巻集まって出来た全12曲の組曲。スペインがあるイベリア半島をタイトルにしていることからも分かるとおり、自国の音楽を題材にした組曲です。
アルベニスの最晩年に作られたこの曲は彼の代表作でもあり、ファリャの「三角帽子」などと並んでスペイン音楽の代表作の1つと言ってもいいと個人的には思っています。
スペインならではのリズミカルな3拍子に支えられる縦の音楽と、さざ波のように音程・音量が上下する伴奏に乗ってメランコリックに流れる横の音楽が交錯する独特の世界が非常に魅力的♪
スペインを題材にした曲はスペイン以外の作曲家も沢山書いていますが、やはり本場もんの作品が醸し出す雰囲気はひと味もふた味も違いますね〜(もちろん他の作曲家がダメだということじゃないですよ。ラヴェルにはラヴェルの、リムスキー=コルサコフにはリムスキーの良さがあるのです)。
スペイン独特の音楽世界に「スペインすげー」「アルベニスすげー」と賞賛してしまうのと同時に、ベートーヴェンとかドビュッシーとかショパンとかとはまた違うピアノの表現力に、「ピアノすげー」さらには「音楽ってすげー」と思わず感じてしまいます。
同じ楽器を使ってもこれほどまでに色が違うんだよね。奥が深い。

と褒めちぎってみたものの、この曲にも弱点があります。それは「3拍子の曲ばかり」そして「長い」ということ(苦笑)
やはり3拍子はスペイン人の原点なのでしょう。スペイン人は歩く時も喋る時も無意識に3拍子になっていると聞いたことがあります(ウソはいけません)。
この曲は全部通すと全部で90分近くかかる上にそのほぼ全部が3拍子。私もちょっと疲れている時に聴くと途中で記憶が無くなることが少なからずあったりして…。
なので、のだめが貴重な2拍子系である「セビリアの聖体祭」を含む第1巻の3曲だけを演奏したのは正解です、きっと。
「セビリアの聖体祭」は12曲中いちばん派手だしね。

ドイツやフランスやロシアなど、メジャーな国のピアノ曲しか手を出していないのだめファンの方はこれを機会に「イベリア」を聴いてみてはいかが?

アルベニス:イベリア
ラローチャ(Pf)
アルベニス:「イベリア」組曲
、ナバーラ、スペイン組曲
ソレール:ソナタト短調、ソナタニ長調、
グラナドス:「スペイン舞曲集」よりバレンシアーナ、アンダルーサ
サクロモンテ:5つのジプシー舞曲
サパテアード:3つのアンダルシア舞曲
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また、この曲はアルボスという人の手によってオーケストラ編曲もされています。
「セビリアの聖体祭」は鐘がガンガン鳴りまくって派手さ倍増(笑)。そのせいか、吹奏楽でもちょくちょく演奏されているような記憶がありますね。
うちにあるのはアンセルメ/スイス・ロマンドのものですが、抜粋だし録音も古いのであまりオススメはできませんです。今度別演奏を買ってこようかな。
posted by ぽぽろんろん at 15:24 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

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