2007年01月03日

箱根の街の道を通って

皆さま、あけましておめでとうございます♪
旧年中は皆さまにとってもお世話になりました。
当小屋は今年も今までどおりの予定です。
何のおもてなしも出来ず、出せるものと言えばごった煮エントリーのみ。
そして小屋主は今年も頼りな〜いヤツですので、皆さんのコメントだけが頼りです(爆)
ということで今年もよろしくお願い致します。
m(_ _)m


さて、昨日・今日と年始の恒例行事である箱根駅伝がありました。
今年もいろんなドラマがありましたねぇ。
往路トップの順大が復路も堂々と首位を守りきっての優勝ということで、おめでとうございます!
そして、去年10秒差でシード権を取れなかった城西大を今年は密かに応援していたのですが、またもや11位ということで残念…。来年こそ!ということで期待しています。
私が見ていた中でいちばん記憶に残っているのはやっぱり5区の順大・今井。
有力選手のうち山学のモグス(2区)とか中大の上野(3区)とか出だしを飛ばした選手がことごとく最後に失速していった中、彼だけは相変わらず化け物でしたな。モンスターでした。
トップとの4分差をひっくり返し逆に1分半以上の差を付けての往路優勝、そして自身も当然区間賞、しかも区間新!
かっこよすぎです。みんなが期待していたことを全てこんなにあっさりとやってのけるなんて(もちろん日頃の練習の積み重ねあってのことというのは分かってますよ)。
何だろ、彼になら抱かれてもいいかもしれない(ぉぃぉぃ
テレビの実況じゃ「山の神」とか言ってましたが、私はその言葉を聞くと北島三郎の「まつり」を思い出してしまうので出来たらやめて下さい(苦笑)

あとついでに言うと、箱根駅伝で楽しみにしているのが小涌園前で飛び跳ねている「スパコネコ」たち。青・黄・ピンクのハコ、じゃなくてネコがぴょんぴょん飛んでいるのがかわいくてね〜。
スパコネコについては、◇箱根小涌園ユネッサン公式ページで「キャラクター」を選ぶと情報が見られます。
また、◇『みるく』のお部屋 さんのイベントレポでは、トロとの共演も見られますよ(笑)
プチシューの箱(下から2番目の写真にマウスを乗せると見られます)が箱根で飛び跳ねてる着ぐるみのイメージにいちばん近いかな〜。


そんなこんなの箱根駅伝ですが、CM前の曲として長〜〜〜いこと「ネバー・エンディング・ストーリー」のサントラが使用されていますね。
でも、かつて違う曲が使われていた時も確かあったのです。とても短い期間でしたが(もしかしたら1大会だけだったかも?)。
それがドビュッシー「管弦楽のための映像」第2曲「イベリア」より「街の道や抜け道を通って」。……でよかったよね?(ぇ
いやぁ、検索したらそれらしき資料が全然見つからなくって記憶に自信無くなってきちゃって(^^;)
でも、「おいおい、駅伝で“抜け道を通って”ってのはいいんかい?」ってツッコんでた記憶ははっきりとあるんですよ。
そんな訳で、私のあやふやな記憶だけを元に曲紹介に突入です。
え?久し振りにドビュッシーがやりたかっただけなんじゃないかって?


…悪いかっ。←図星らしい


てなわけで本題。
ドビュッシーの「映像」というとおそらくピアノのために作られたもの(「映像」第1集・第2集、[忘れられた]「映像」)の方が有名かと思っています。
けれど、この「管弦楽のための映像」もなかなかいい曲です。そして、その中でも第2曲「イベリア」はこれ自身が3曲からなる組曲となっています。
いちばん親しみやすくもあるため「イベリア」だけでも演奏会で採り上げられますね。
そしてその第1曲が「街の道や抜け道を通って」。
「イベリア」という題名のとおりスペイン風の色付けになっていて、躍動感のある明るい3拍子のリズムが中心です。第1主題は木管が主に演奏します。明るくおどけた感じがありながらもちょっと陰を感じさせるメロディはドビュッシーならでは。
リズム隊はカスタネットやタンバリンなどが中心。そこにティンパニなどがアクセントを付けていきます。
中間の主題はホルンのユニゾンに導かれてトランペットがまずは奏でます。リズムやテンポが少し落ち着いてのどかさを感じさせます。
パーカッションはこの部分ではスネアが目立ち始めます。最初のトランペットのファンファーレの裏でロールの波を見せる部分はゾクゾクしちゃいます(笑)
その後また第1主題に戻って曲は終わります。

こういういかにもフランス的な華やかさのある曲を聴くと、パーカッショニストとしてはものすごく演奏したくなります(^^;)
パーカッションが派手という意味では「」よりこっち(「イベリア」)をやりたいかもしれない。
しかし、今のSフィルの現状を考えると……どこか私をトラで使ってくれませんか?(笑)

ドビュッシーの管弦楽曲って、「海」と「牧神の午後への前奏曲」以外の知名度って結構落ちますよね。
この「街の道や抜け道を通って」を含む「イベリア」を含む「管弦楽のための映像」(くどいっ!)はなかなか面白い曲ですので、気になった方は聴いてみて下さいな〜♪

うちにあるのはデュトワ/モントリオールのもの。学生時代にCダンナさんから貰ったものです。
もう古くってAmazonじゃ置いてねー(笑)

ドビュッシー:映像・夜想曲
デュトワ/モントリオール交響楽団

ドビュッシー:管弦楽のための映像、夜想曲




…そうそう。
「箱根で使ってたの、この曲じゃなくて○○だろ」っていう情報があったら教えて下さいませ。もちろん「この曲で合ってるよー」でもいいのですが。
ドビュッシーの「映像」からの1曲を使っていたのは間違い無いと思ってるんですけどねぇ…。
それとも別の駅伝だったか?あるいはマラソンだったとか??←マジで?


posted by ぽぽろんろん at 19:57 | 東京 ☀ | Comment(11) | TrackBack(0) | classical musics

2006年12月23日

クリスマスと言えばコレッリ「クリスマス協奏曲」でしょ♪

…ってホント?(ぉぃ
といきなり自分でツッコミを入れてこのエントリーは終わる訳ですが(ぇえ〜

この曲、去年の「クリスマスと言えば〜」で紹介した2曲に比べると一般的な知名度はぐ〜んと下がりますが(というよりは去年のが知名度高すぎ)、クラシック愛好家にとっては有名です……よね?
すっごく手探りなエントリーだなぁ…^^;
この後もひたすら手探りだけど見捨てないでね(笑)

この曲の作曲者、コレッリはイタリアバロックの代表的作曲家です。ヴァイオリニストとしても有名でした。
イタリアバロックというと世間では「四季」のヴィヴァルディが断トツで有名な訳ですが、コレッリの方を評価している人も少なくありません。
事実、コレッリはヴィヴァルディやJ.S.バッハよりも年長で彼らにも少なからず影響を与えていますし、そういう考えも自然なものですよね。

高校時代の音楽の先生もコレッリ愛好家で、音楽の授業でリコーダーアンサンブルの課題にコレッリの合奏協奏曲集第8番「クリスマス協奏曲」「パストラーレ」を選んだりしていました。
はい、ぽぽろんろんとコレッリというかけ離れた2つの要素がここで繋がりましたね(笑)
そしてもちろん今日紹介するのも当然「クリスマス協奏曲」です。

この「クリスマス協奏曲」というのは通称であって、この曲の副題として「御降誕の夜のために作られた」とあるためにそう呼ばれています。
この副題が示すとおりこの曲は「お祭り」としてのクリスマスではなく純粋にキリストの降誕を厳粛な気持ちで祝う「お祈り」としてのクリスマス音楽です。と思います。
6つの小曲で構成されている弦楽合奏曲です。

■第1楽章:ヴィヴァーチェ - グラーヴェ
曲は厳粛に始まり、そしてこれから何かが始まることを予感させるような静かな音楽が続きます。

■第2楽章:アレグロ
曲調が短調なので「ウキウキ」というのとは違いますが、気分を高揚させる活力のある曲。
この曲での低音は、のびやかな高音と細かく走り回る内声部をカッチリとまとめる役割を果たしていてかっこいい!です。

■第3楽章:アダージョ - アレグロ - アダージョ
心が落ち着く優しいアダージョ、そこに短く挿入されるアレグロの対比がいいです。
アレグロ部分には特にメロディ的なものは無く、リズムとコードのパターンがポンと飛び込んでくる感じ。

■第4楽章:ヴィヴァーチェ
ヴィヴァーチェといいつつも速度的にはそれほど速くはありません。
メロディは横の流れがメインですが、舞曲的な曲調な上にトリルを多用しているのでべっとりせず軽〜く仕上がっています。

■第5楽章:アレグロ
前曲からさらに気分が盛り上がって軽快に飛び跳ねる曲。
曲はそのまま切れ目無く次のラルゴへ続きます。

■第6楽章:ラルゴ
この協奏曲を「クリスマス」たらしめている1曲。なので解説も長め(笑)
この曲には「パストラーレ・アド・リビトゥム」と記されています。
パストラーレというのは「田園風の曲」ということです。
そしてアド・リビトゥムというのは「随意に」ということ。乱暴に言えば「やりたきゃやれば」ってこと?(笑)
この言葉、巷では「アド・リブ」と略されて日常的に使われています。
リビトゥム(libitum)というのは「自由」って意味のラテン語。英語の「liberty」なんかもここから派生しているんでしょうね。めんどいので調べませんが(まて

こんな細かい知識はさておき。
何でクリスマスが田園風なのよってことですが、これはキリスト降誕の時に羊飼いたちが野原で羊の番をしながら笛を吹いていたという聖書の記述に基くものだそうで、この辺の詳細は身近なクリスチャンの方に聞いてみて下さい(他人任せかいっ
そしてイタリアではクリスマスにバグパイプなどを吹く習慣があるそうで、曲はこのバグパイプを模した和音が効果的に使われています。5度やオクターヴの単純な和音が曲に澄んだ印象を与えて聴く側も心が洗われるよう。
メロディもシンプルながら飽きさせません。


日本にとってクリスマスはもう単なる年末の楽しいイベントの1つになっちゃってて、キリスト教と何の繋がりも無くなっちゃってます。
別にそれもいいっちゃいいのですが(私も無宗教だし夜はやっぱりキレイだし特にイベントは無くとも何となくうきうきするし)、たまにはこういう曲を聴いてクリスマスに心をキレイにするのもいいと思いますよー♪

定番はやはりイ・ムジチということで。

コレッリ:合奏協奏曲集 作品6 (全12曲)
イ・ムジチ合奏団
コレッリ:合奏協奏曲集 作品6

◇このアイテムの詳細を見る




去年のクリスマス曲エントリーです♪
◇クリスマス・イヴと言えば「くるみ割り」でしょ♪
◇クリスマスと言えば「ヘンゼルとグレーテル」でしょ♪
posted by ぽぽろんろん at 13:47 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | classical musics

2006年12月16日

今までにのった交響曲

というエントリーを◇あっくんさんが採り上げていたので、面白そう!と自分も書き出してみました。
とは言え、自分のオーケストラ歴は10年も無いし、学生時代の私は「鍵盤&小物担当」の傾向があったのでそんなに乗ってはいないのですけどね。
あっくんさんほど曲数が無いので、その分説明で水増しです(笑)

では行きましょか。
フォーマットは■曲名(担当楽器)です。
予め楽器略号の説明を。
Timp.…ティンパニ
Cym.…シンバル
Xylo.…木琴
Tam-tam…ドラ
S.D.…小太鼓
B.D.…大太鼓

■ベートーヴェン:交響曲第5番(Timp.)
ティンパニ奏者たるもの一度はやらないとね。
第1楽章は叩いてると気持ちよくてめっちゃテンション上がります。
その状態で第3楽章〜第4楽章のブリッジに突入すると自滅します(経験談?)

■ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(Cym.)
いわゆる「第九」。私のシンフォニーデビューがこれ。
出番は第4楽章の後半からなので、それまでステージ上で待っていると照明の暖かさに意識が飛びます(笑)
私の場合、第2と第3楽章の間でステージに上がりましたが、第3楽章だけでも結構つらい。
そして第4楽章もトルコ行進曲部分ではあまり音量を出せないので、60分以上待ち続けた全ての思いはコーダに凝縮されます(笑)

■ドヴォルザーク:交響曲第8番(Timp.)
大学オケでパーカッショントップ(いわゆるパートリーダー)だった時の春の定演メイン。もちろん初めて叩くシンフォニーのティンパニ。
第2楽章後半でのロールクレッシェンドが苦手でした。
第4楽章の第1主題はドンドコドンドコ大興奮ですが、観客はホルンのいななきに耳が行っちゃいます(苦笑)
ティンパニはあまり難しくはないので、最初がこれだったというのは幸運だったかもしれない。

■ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」(Cym.)
前述の第九より更にヒマ…。
何せ第4楽章に一発のみ。しかもmfという中途半端さ。そして大概の指揮者はmpくらいを要求。このパートに達成感を求めちゃいけないのかとも思う(苦笑)
かなり悟りを開かなきゃカタルシスは得られないかと。
来年のSフィル定演もこの曲でもちろん今度はティンパニな訳ですが、誰かにこのシンバルを依頼しなきゃならないのかと思うと気持ちはちょっと複雑(^^;)

■ブラームス:交響曲第4番(Timp.)
大学オケでパーカッショントップだった時の秋の定演メイン。
何でこれをやりたがる若者がそんなにいたんだ?うちの大学オケ(こらこら
私の「3大苦手」に入る作曲家ブラームスのしかも渋すぎる4番。無理(爆)
ここに書いた中で間違いなく最低の演奏を、自分のトップ期間の集大成としてお見せしちゃいました。
もうやりたくないです。この曲。やるなら1番で(ぇ

■ブルックナー:交響曲第9番(Timp.)
大学オケの卒業演奏会メイン。
何でこれをやりたがる若者がそんなにいたんだ?うちの大学オケ(こらこら
私の「3大苦手」に入る、というか王座に君臨し続ける作曲家ブルックナーのしかも9番。無理(核爆)
この曲が未完のままブルックナーは亡くなった訳ですが、未完でよかった(ぉぃ
だって、出来上がってる3楽章だけで1時間かかるんだもん。
演奏としては、かなりぶちかますことが出来たからよかったですが、でもブルックナーのティンパニってロールばっかで私には面白さがピンと来ない…。

■ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(Xylo.、Tam-tam)
あまり出番は無かったけど、聴いてるだけでも楽しかった♪
第4楽章中盤クライマックスでのドラ一発は爽快(笑)
第2楽章のシロフォンは途中で拍子の裏表が分からなくなり、1フレーズまるまるすっ飛ばした思い出が…。

■ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(S.D.)
大学のS学部が札幌から離れた函館にあるため独自に結成されているS学部オケ、通称Sオケ(ぉぃ
そこのトラで叩かせてもらいました。
いやもう気持ちいいったらありゃしない。ショスタコのスネア、サイコー♪
もう1回やりたいなぁ。ショスタコも5番ならSフィルでも出来るんじゃない?

■チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」(B.D.)
これも出番は第3楽章のみと限られてますね。やっぱりティンパニ以外のパーカッションってそんな扱いが多いです。
そこでの出番はまぁそれなりにあるし音量も出せるので、楽しさはありますね。

■チャイコフスキー:交響曲第5番(Timp.)
長らくここを読んで下さっている方ならご存じの通り、今年のSフィル定演メインでした。
本物のティンパニに触ったのが本番直前数回のスタジオ練習と当日のみという思い出深い曲です(苦笑)
この曲、ティンパニは「おりゃーっ」と出すところがほとんどなのでそこで救われましたね。もっと表現力が必要とされる曲だったら…当日逃げ出してたかも?(笑)



では、最後にやってみたい曲を。そりゃもうたくさんありますが厳選しました。

■チャイコフスキー:交響曲第4番
チャイコの後期交響曲は制覇したいな。
第1楽章も好き。こういう印象を残す9/8拍子って他にほとんど無いんじゃなかろうか。

■マーラー:交響曲第5番
第6番と迷ったんだけど。やっぱ最後かっこいいしなぁ。第4楽章にうっとりしたいというのもあります。

■シベリウス:交響曲第5番
他にもシベはやりたいものが多いですが、春が芽吹く頃の大自然を感じさせるこの曲をチョイス。
これをサブメイン(Sフィルだと「中プロ」って表現ですね)でやりたい(本気
その時のメインはこれですかね(笑)
↓↓↓↓
■ニールセン:交響曲第4番「不滅」
夢は大きくってね(^^;)
「のだめ」第16巻でマルレ・オケも練習しているこの曲、やっぱりいい。特に第4楽章のパワーはそりゃもう凄いったら。
ティンパニ2人の怒濤のかけ合いをぜひやりたい。

最後に、あっくんさんとかぶりますが
■ベートーヴェン:交響曲第7番
やるなら今でしょう(笑)
posted by ぽぽろんろん at 21:04 | 東京 ☁ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

2006年11月23日

「ムチ」買ってきました♪

ほら、ムチって先端をうまくしならせて打ちますよね。そこがパーカッションでの腕から手首、バチの動きと共通するところがあるんですよ。
だからムチを買っていい音が鳴るように振る練習をするとパーカッションもいい音がするようになるんです。



…ってテキトーなこと言うのも苦しいなこれ(笑)
まぁ最初の2文はあながち間違いでも無いけど。最後の文も当たっているかは知りません。

さてさて。
来月のプチ演奏会でルロイ・アンダーソンの「そりすべり」をやるんです。
で、この曲は楽器として「ムチ」を使うんですね。
当初はホームセンターで材料揃えて自作しようと思っていたのですが、思えばそんなにあれこれ試行錯誤する時間も無いしリスクが高いなぁというのと、団長のMさんが「大きい音が欲しいんだよな」「去年のは音が小さくて」とかブチブチ言うので(苦笑)失敗作作ってさらにブチブチ言われるのもヤダなぁ、と◇JPCに行って買ってきました♪

閉じたムチ.JPG

全長60cmのかなり立派な代物です。下にある茶色い箱は単なる段ボール箱なので楽器の一部ではありません念のため。

パーカッションやっていない人には「これが何故にムチ?」となるかもしれないので解説です♪
これは2枚の板を繋ぎ合わせた作りになっています。
左端部分は蝶番になっていて、左の方にある2つの出っ張りを両手で持って開くことが出来ます。ちなみに下の画像のように開きます。

開いたムチ.JPG

もっと(180度ちょっとまで)開くことは可能ですが、演奏では全開にすることはありません(笑)
そしてあとは楽譜に合わせてこれを「パチン!!」と閉じるのです。するとムチを打った時のような打撃音がするという仕組み。


さて、そんなムチですがアンダーソンのような軽いクラシック以外でも使われることがあります。
そして「クラシックでムチ」と言われるとほとんどの人が挙げるのがラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」ではないかと思います。「私は違う」って人もそういうことにしといて(笑)
何せこの曲は、最初の音がムチなのです。「パシン!」とムチが鳴りピアノのアルペジオとスネアロールの伴奏に乗せてピッコロが軽妙なメロディを奏でる出だしはかなり他のピアノ協奏曲と一線を画しています。
ピアノも最初は細かい音型をタリラリと繰り返したりグリッサンドで駆け上ったりと効果音的な動きをしていて、ある意味パーカッション(笑)
第2主題に入ってピアノソロが出てきてやっと「ああ、協奏曲だったんだ〜」と気付かされます。この第2主題、ガーシュインのような雰囲気を醸し出していてジャズっぽくもありますね。
この第1楽章は様々な要素を含んでいて面白い楽章です♪

第2楽章は美しいメロディがひたすら印象的な緩徐楽章。さすがにここではムチの出番はありませぬ。ので説明省略(ぉぃ

第3楽章は出だしの「はい行きますよー、よっこいしょ」てな動機の後にピアノがこれまた細かい音型を繰り出します。ここに乗っかってくるクラリネットやトロンボーン、ピッコロの上昇音型がひょうきんで楽しい♪
「よっこいしょ」の動機は何回か出てきますが、ここの締めにも1回だけムチが登場します。
第1楽章だけじゃもったいないもんね(違
この楽章、テンポはプレストでひたすら走り抜け「ゴジラ、ゴジラ、ゴジラとメカゴジラ」的なフレーズも織り交ぜながら3分ちょっとで終了。飽きるヒマがありません(笑)
つーか、面白いからもっとやってくれくらいの勢いなんだけどな。個人的には。

この曲は「出だしがムチ」ということでネタにされがちな印象がありますが、楽曲としても普通に面白いですので気になった方は聴いてみて下さいな♪
オススメ盤はこちら〜。

ラヴェル:ピアノ協奏曲
クリュイタンス/パリ音楽院管弦楽団、フランソワ(Pf)

ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調、左手のためのピアノ協奏曲
このアイテムの詳細を見る


元々フランソワもクリュイタンスもラヴェルやらせたらピカ一なのですが、この演奏でもいいっ!
何と言っても第1楽章の「ジャズ」具合が最高♪
「ジャズ」部分が生きているので他の部分と合わせて音色のバラエティがあって飽きません。
うちにはアルゲリッチのもありますが、ここではこちらを推薦です〜。


…さて、あとは自分のちんたらした仕事ぶりにもムチを入れんとね(爆)
posted by ぽぽろんろん at 21:30 | 東京 ☁ | Comment(12) | TrackBack(0) | classical musics

2006年11月22日

ねことピアノと打楽器の素敵な関係♪

本日は、吉松隆の「チェシャねこ風パルティータ」をご紹介です。

この曲は、小柳美奈子(Pf)と山口多喜子(Perc)という2人の音楽家が結成した「パ・ドゥ・シャ」(「猫の足あと」の意味)というデュオのために、2人と親交が深い吉松隆が作ったもの。
猫の軽やかでオチャメで気分屋でちょっと乱暴で……といった性格をピアノと打楽器で見事に表現しています。
特にシロフォンの木の音色・音響っていうのが絶妙で「何でこんなに“ねこ”なのか!」と思ってしまう程(笑)
その他の打楽器も非常に効果的に使われています。
そして何と言っても2人の演奏がたまらなくラブリー(笑)でかわいらしいのが魅力です♪

「ねこは9つの命を持っている(9回生まれ変わる)」という故事にもちなんでいる(ような気がするが、気のせいかもしれない)

作曲者本人による「曲目ノオト」より抜粋


ということで、9つの小曲から成っています。
それぞれを簡単にご紹介。

■1.プロローグ(Prologue)
まずは軽やかな主題で自己紹介。
ノリノリのブルースっぽいフレーズも登場し、何となく得意げな猫です(笑)
最後には「猫ふんじゃった」からの引用も。

■2.猫ステップ(Cat Steps)
小気味よく軽やかなステップです。
ピアノとシロフォンがユニゾンしたりハモったりかけ合いをしたり変幻自在♪
2匹の猫がじゃれ合っているようにも思えます。

■3.走れ、猫よ(Run,Cat,Run)
ピアノと様々なパーカッションの間を猫がくるくると駆け回り走り抜けていきます。
パーカッションは金属と木のものに限ることで音の跳ね返りが鋭くなり、そのまま猫のケリ足を表現しているようにも思えます。

■4.夢猫のダンス(Dance of the Dream Cat)
ヴィブラフォンの残響が夢の世界に誘います。
ダンスとはありますが拍子は気まぐれにころころと変化します。やっぱり猫だ(笑)

■5.ひげの思想(The Ideology of Whiskers)
猫の自尊心の象徴であるひげ。それを表現した音楽(?)。
短いフレーズをつなぎ合わせて出来ていて、使われる打楽器もあれやこれやと盛りだくさん。
あっちに行ったりこっちに来たりの音楽に猫の集中力の無さが見えます(笑)

■6.尻尾のワルツ(Waltz for a Cat's Tail)
半音階と跳躍のコンビネーションで作られるメロディが不可思議な世界を作り出しています。
和声は基準の“ドミソ”に全然落ち着かず、リズムも定期的に揺れているようでふと拍子が変わる、これまた気分屋な音楽。

■7.猫スクランブル(Cat Scramble)
ピアノの緊迫感ある細かい音型はあちこちからわらわらと猫が集まってくるかのよう。
その後に半音でぶつかる和音の警報が鳴り響き「猫スクランブル(猫“緊急発進”)」かとも思えますが最後全部ぐちゃぐちゃに丸まって終わるところはこれまた「猫スクランブル(猫“ごちゃまぜ”)」(笑)

■8.ボス猫の行進(March of the Boss Cat)
とっても堂々としていながら滑稽さも感じさせるボス猫です。そのままそういうアニメのBGMとして使えるくらい分かり易いボス猫のメロディ。
中間部ではパーカッションの長大でかっこいいソロ(カデンツァ?)があります。さすがボス、手数の多さは半端ない(笑)

■9.エピローグ(Epilogue)
最後はプロローグでの主題たちが戻ってきて終わります。


この曲が収められているCDには他にもいろいろな曲が収録されていますが、同じく吉松隆の「4つの小さな夢の歌」もいいです。
うちにはこれのピアノソロ版もありますが、これとはまた違った優しさを見せてくれます。
特にヴィブラフォンの音色はまさに夢心地〜♪

とりあえずこのCD、猫好きなら買わなきゃダメでしょ(笑)

チェシャねこ風パルティータ
パ・ドゥ・シャ、吉松隆(電子音)(*1)、須川展也(Sax)(*1)

吉松隆:チェシャねこ風パルティータ、4つの小さな夢の歌、
プレイアデス舞曲集3a、
ドビュッシー/小嶋貴文:夢、「映像第1集」より「運動」、
「前奏曲集第1集」より「アナカプリの丘」・「ミンストレル」、
ヒナステラ/小嶋貴文:アルゼンチン舞曲集、
納所弁次郎/小嶋貴文:うさぎとかめ、
吉松隆:電気ねこの逆襲(*1)
このアイテムの詳細を見る




過去の吉松隆関連エントリーです♪
◇ありゃ?Musical Batonが来てるし〜。(プレイアデス舞曲集)
◇「リュミエール」聴いてみました♪(水色スカラー)
◇クリスマスに聴きたいプレイアデス♪(プレイアデス舞曲集より)
◇「タピオラ幻景」は冬の夜にピッタリ♪(タピオラ幻景)
◇久しぶりに虹を見た♪(3つのワルツ)
※最後のエントリーで紹介している「プレイアデス舞曲集2」のCDに、ピアノソロ版の「4つの小さな夢の歌」が収録されています♪
posted by ぽぽろんろん at 01:13 | 東京 ☁ | Comment(3) | TrackBack(0) | classical musics

2006年11月18日

ボーイソプラノは神が与えた最高の楽器なのですよ♪

この一週間はかなりの割合で布団とじゃれあっていたのですが、音が無いと寂しいのでたま〜にCDをかけたりもしていまして。
以前に「普段は優しげに聞こえるピアノやアコースティックギターの音も頭にズンズン響きました」と書いたことがあったのですが、今回38℃越えの頭にも優しい楽器を見付けることが出来ました。ノーベル賞ものです(笑)
そしてそれはボーイソプラノだったのですよ。
この一週間はこのCDばかり聴いてました。

エンジェル・ヴォイセズ
リベラ

彼方の光、サンクトゥス(原曲…パッヘルベル:「カノン」)、アヴェ・マリア、
ゴーイング・ホーム(原曲…ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」第2楽章)、
ビー・スティル・マイ・ソウル(原曲…シベリウス:交響詩「フィンランディア」)、
サルヴァ・メ、誓い〜ジュピター〜(原曲…ホルスト:組曲「惑星」より「木星」)、
ヴォーカ・メ、オールウェイズ・ウィズ・ユー、ウィー・アー・ザ・ロスト、
生まれくる日、レコルダーレ、アバイド・ウィズ・ミー、
サイレント・ナイト(きよしこの夜)、
ゴーイング・ホーム(コーラス・イントロ・ヴァージョン)
このアイテムの詳細を見る


先週の金曜日(=熱出してぶっ倒れる前日)、客先作業への移動中に寄り道したCD屋さんで偶然流れていたのですが、そのキレイな歌声に虜になってしまい衝動買いしたもの。
この時は、翌日からぶっ倒れることもこればっかり聴くことになることも分かっちゃいませんでしたが(苦笑)

この「リベラ」というグループ、イギリスの少年合唱団なのですがどうも普通の合唱団・聖歌隊とは一線を画しているのでしょうか?
上にある曲目のように、クラシックからの編曲を歌ったり賛美歌やレクイエムのような宗教曲がレパートリーのようなのですが、後者が既存の曲じゃなくオリジナルなんですよね。
録音もかなり残響を長〜く深〜くしていて一時期流行ったヒーリング・ミュージックっぽいです(というか、最初はそのような紹介のされ方だったらしい?)。
「アルバム等のアーティスト的な活動が主体の合唱団」という印象を持ちました(もちろん地元では別の活動もしていると思いますが)。

そういう印象を持ってしまうだけあって、アルバムの出来は美しいです♪
オルガンやハープ等の優しい音色をバックに流れる少年合唱がたまらなく癒し系。
買った時は、曲目を見て「へぇ〜、クラシックをいろいろアレンジしてるんだ〜」という興味もありましたが、聴いてみるとそれよりも「彼方の光」「アヴェ・マリア」「ヴォーカ・メ」等のオリジナル曲が絶品♪
特に「彼方の光」は名曲ですね。頭上から降ってくるボーイソプラノの歌声の心地よさ。まさに天上の音楽。思わず目を閉じてウットリしてしまいます。
もちろんクラシック編曲もいいですよ♪
私は「ゴーイング・ホーム」や「ビー・スティル・マイ・ソウル」がお気に入り。特に後者は作りがシンプルなだけに心に素直に溶け込みます。

それにしてもボーイソプラノ、というか少年合唱って久し振りに聴きましたがいいですねぇ。
大人のものより角が無く滑らかで聴きやすいです。特に(女声の)ソプラノは高音で「キーン」と頭に突き刺さって聴きにくいこともありますが、そういう攻撃性を感じませんでした(残響の深いミキシングのせいもあるかもしれませんが)。
この無垢でピュアで透明な音色は、限られた期間だけ神から与えられた最高の楽器だと思ってしまいますよ。
かつて◇カストラートなんて禁断の術が流行した理由も思わず納得です。


さて、クリスマスがだんだんと近付いてきていますね。
キリスト教を信仰しているかしていないかは別として、こういう音楽で心を清らかにしてみるのもいいと思いますよ♪
posted by ぽぽろんろん at 21:14 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | classical musics

2006年11月02日

秋の夜にはギターでしょ♪今夜は武満徹「ギターのための12の歌」でも。

もう11月になろうというここ最近になってやっと秋らしさが出てきた気がします。というか、気を抜いてるとあっという間に冬になってしまうかも?
で、こういうちょっと涼しくなってきた頃にはギターのシンプルな音色が心に染みるのです、私は。
そんな訳で、今日は武満徹の「ギターのための12の歌」をご紹介。強引な展開は気にするな!(笑)

さて、この曲は副題に「transcriptions for guitar(ギターのための編曲)」とあるように、一般の人にも耳馴染みのあるポピュラーなメロディたちをソロギターのために編曲したものです。
武満徹は次の12曲をピックアップしています。
  1. ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)

  2. オーバー・ザ・レインボー(H.アーレン)

  3. サマータイム(G.ガーシュイン)

  4. 早春賦(中田章)

  5. 失われた恋(J.コスマ)

  6. 星の世界(C.コンバース)

  7. シークレット・ラヴ(秘めたる恋)(S.フェイン)

  8. ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア(J.レノン、P.マッカートニー)

  9. ミッシェル(J.レノン、P.マッカートニー)

  10. ヘイ・ジュード(J.レノン、P.マッカートニー)

  11. イエスタディ(J.レノン、P.マッカートニー)

  12. インターナショナル(P.ドゥジェイテル)

民謡・童謡からシャンソンやロックのような流行歌、そしてガーシュインまでと様々な分野から題材を持って来ています。
これは、武満が音楽の分野でその上下なんて考えなかったということでもあるのでしょう。いいメロディってのは素直にいいのですよ。音楽は本来そういう風にシンプルであるべきですよね。
ただ、このラインナップを見ると明らかにビートルズが目立ちます。12曲のうち4曲が彼らの曲。これはやはりロック及びポップスの分野で彼らの果たした影響の大きさを示しているのでしょうね。
それまでのロック音楽はコード進行がかなり決まってしまっていて、悪く言えば先を読みやすく飽きやすくもありましたが、ビートルズはこの枠を大きく広げたと思います。
例えば、ここにも採り上げられていますが「ミッシェル」なんかは、歌詞なんかなくてもメロディとコード進行だけでものすごくドラマチックに出来てるんですよね〜。素晴らしい。

さて、武満はこれらの曲を大事にしながら、しかし大胆な和声も用いてまた新たな魅力を見せてくれます。
私は「ロンドンデリーの歌」や「早春賦」の優しさがたまらなく好き。ビートルズの中ではやっぱり「ミッシェル」かな。

はっきり言って全然クラシックじゃないので(笑)、とっても気軽に聴くことの出来る作品です。
秋の夜長にゆったりと聴いてみてはいかが?

武満徹 ギター作品集成
鈴木大介(Gt)

武満徹:
森のなかで、ギターのための12の歌
フォリオス、不良少年、ヒロシマという名の少年、
エキノクス、すべては薄明のなかで、ラスト・ワルツ
このアイテムの詳細を見る
posted by ぽぽろんろん at 23:59 | 東京 ☔ | Comment(5) | TrackBack(0) | classical musics

2006年11月01日

秋の夜にはギターでしょ♪今夜は村治佳織の新譜でも。

もう11月になろうというここ最近になってやっと秋らしさが出てきた気がします。というか、気を抜いてるとあっという間に冬になってしまうかも?
で、こういうちょっと涼しくなってきた頃にはギターのシンプルな音色が心に染みるのです、私は。
そんな訳で、今日は村治佳織さんの新譜を買ってきたので感想を。強引な展開は気にするな!(笑)

さて、今回のはちょっと変わったコンセプトになってまして、「ギター×声楽」というコラボ企画となっています。
私はこの組み合わせによる曲というのを聴いたことが無かったので(ポップスなら腐るほどあるけどね^^;)「どんなもんなんだろ?」と興味津々で聴いたのですが、これが美しい!
声楽の美しいハーモニーと後ろで奏でるギターの音色。人の声という横に伸びる音とギターというポンとその場で丸く弾ける音が合わさって心地よい空間を作り出してくれます。

こういう小編成(合唱も19人らしい。ザ・シックスティーンなのに^^;)の曲を聴いているとギターのメリットを感じずにはいられません。
伴奏楽器と言えばやっぱりピアノが思い浮かぶわけですが、ピアノは複弦楽器なのでギターと比べるとやはり音に濁りが出ちゃうんですよね。
その点、ギターはシンプルに澄んだ音がポーンと出るのでいいです。
特にソプラノの透明な音色とギターの組み合わせってのが最強で(笑)、「母さま、私は恋を抱いて」の出だしや、「おお何と栄光に満ちた王国なのか」「あがない主の恵み深き母よ」の各Part1あたりは目を閉じてウットリと聴き惚れてしまう美しさ。
ギターの音域っていうのがテノール〜アルトあたりが中心だからですかね、その上にソプラノが乗っかると気持ちいい〜。

さて、ここまでこのCD褒めちぎってきましたが実を言うと不満もあって、合唱がぶ厚くなるとそれだけで事足りちゃってギターの存在感が薄くなる面もあるんですよね…。
ジャケットは思いっきり「村治佳織」って書いてるのに、知らずに聴いてるとただ単に声楽のCDに聞こえなくもないという…。つーかギター無しの曲あるし(苦笑)
まぁ、ギターソロの曲もありますけどね。

実はこれを買った目的ってのは、店頭で見てて「ブラジル風バッハ第5番」のアリアと「ダッタン人の踊り」の文字が目に入ったから。
この2曲はどちらも大好きなんですが、この演奏ではちょっと残念かも。買う時はもっとギターを前面に押し出したものを想像してたんですよね。だから、上にも書いたようにギターの存在感が今イチで…。
それを考えなければ、やはり曲がいいのであまり気にはならない…かな?それでも「ダッタン人」はちょっとビミョーかもしれない(^^;)

…え〜と、持ち上げて落としちゃいましたが(苦笑)、全体的に面白いCDであることは間違いないです。
声楽とギターが優しく語りかけてくるこのCDは、秋の静かな夜長にぴったりだと思いますよ♪

ライア&ソネット
村治佳織(Gt)、ザ・シックスティーン(Cho)

アンチエータ:母さま、私は恋を抱いて
タレガ:アルハンブラの想い出
テデスコ:「ロマンセロ・ヒターノ(ガルシア・ロルカの詩による7つの歌)」より第4曲「プロセシオン」
ビクトリア:おお何と栄光に満ちた王国なのか
ヴィラ=ロボス:5つの前奏曲
ビクトリア:あがない主の恵み深き母よ
パッヘルベル:カノン
タリス:神は私たちを憐れみ(タリスのカノン)
リョベート:「13のカタルーニャ民謡」より「盗賊の歌」
ヴィラ=ロボス:「ブラジル風バッハ第5番」より「アリア(カンティレーナ)」
G.フェルナンデス:ア・ネグリート・デ・ククルンベ
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」
このアイテムの詳細を見る
posted by ぽぽろんろん at 00:04 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | classical musics

2006年10月29日

フランスの山人はオシャレでオチャメな山人(笑)

またもや「魔法使いの弟子」絡みのCD聴いてましたら、ミュンシュ/ボストン交響楽団版のカップリングにダンディの「フランス山人の歌による交響曲」が入ってまして、「懐かしい〜」と久々に聴いたら「やっぱ面白いよ〜この曲♪」とこのエントリーに至ります。

この曲はピアノとオーケストラによる交響曲です。ちょっと珍しい編成ですね。もちろんピアノは目立ちますし3楽章構成ですが、協奏曲という位置づけとはちょっと違うようです。カデンツァも無いですし。
その一方で交響曲とは言っているものの堅苦しさはほとんど無く、フランスものらしくお気楽に聴ける曲だと思います♪

第1楽章の冒頭でコールアングレとフルートで奏でられる牧歌的なメロディは全ての楽章で様々に形を変えて登場することとなります。これで曲全体の統一性を計っているんですね。
それが終わると、付点や細かい音符を交えながら大きな上下動を繰り返す生き生きとした主題が表れます。これは音符(というか楽譜)で山々の輪郭を形作っているようでもあります。この主題の時にはほとんどと言っていいほどピアノのアルペジオがバックに流れていて、これがとっても美しくて印象的なんです。
この部分を中心にこの楽章はピアノのアルペジオがとってもキラキラと輝いていて、白く美しくそびえ立つ山々を思い浮かべさせるのです。フランスらしいオシャレさも感じさせます。

第2楽章は美しい緩徐楽章ですが、第1楽章から続けて聴くとちょっと印象が弱くなってしまうのが悲しいところ。
中盤の弦のメロディとか繊細に漂う感じが素敵です。最後のチェロのソロも味があります。

第3楽章は冒頭からピアノの鐘が鳴りまくる活気溢れる音楽。この鐘も第1楽章冒頭のメロディの変形で、オクターヴを飛びまくることで鐘っぽさを演出しています。トランペットやパーカッションも大活躍し賑やかに曲は進みます。
最初は4拍子的な拍の取り方なのですが、途中から6/8拍子的になりスピード感と躍動感が増します。ここら辺からだんだんといろんな脳内物質が出始めます(笑)
後半には9/8拍子?(あるいは6/8+3/8?)も入り、しかもその9拍目に「ヨイショ!」とアクセントが入る面白さ。この辺のオチャメさもフランス人らしいですね。

私はこの曲が好きなので(しばらく忘れてたくせにとか言っちゃダメ)、うちには演奏が3枚あります。ベートーヴェンやモーツァルトのPコンは1枚も無いのに(爆)
前述のミュンシュの他にはデュトワ/モントリオール交響楽団とヤノフスキ/フランス放送フィルハーモニー管弦楽団のがありますが、個人的にはミュンシュ版をオススメ。

デュカス:魔法使いの弟子/ミュンシュ
ミュンシュ/ボストン交響楽団、シュヴァイツァー(Pf)(*1)

デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲(*1)
フランク:交響詩「呪われた狩人」
サン=サーンス:交響詩「オンファールの糸車」
イベール:交響組曲「寄港地」


録音は古いので音質は万全とは言えませんが、それを補って余りある色彩はさすがですね。
あとは第3楽章の「鐘」が飛び抜けてステキなので♪他の2つはこれが今イチ響いてこないんだなぁ、ちょっと残念。そこ以外に大きな不満は無いですけどね。

ということで、気になった方はぜひ聴いてみて下さいな♪
「フランスものが好きだけどこれは知らなかった」という人にはバッチリですよ〜
(^^)v
posted by ぽぽろんろん at 00:05 | 東京 ☁ | Comment(8) | TrackBack(0) | classical musics

2006年10月23日

2台ピアノ版のリムスキー=コルサコフは結構オススメ♪

先日「◇音楽バトン」をやった時に書いたのですが、私が小学生の時によく聴いていたクラシックが「シェエラザード」(「シェヘラザード」とも言いますね)。
このエントリーを書いた後、懐かしくなってうちにあるのを引っ張り出して聴き直しましたが、やっぱりいい曲ですね〜。

R.コルサコフ:作品集
カラヤン(*1)、マゼール(*2)、アシュケナージ(*3)、マルケヴィチ(*4)、ヤルヴィ(*5)/
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(*6)、フィルハーモニア管弦楽団(*7)、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(*8)、エーテボリ交響楽団(*9)、コンセール・ラムルー管弦楽団(*10)

交響組曲「シェエラザード」(*1)(*6)、スペイン奇想曲(*2)(*6)、
くまんばちの飛行(*3)(*7)、序曲「ロシアの復活祭」(*4)(*8)、
組曲「サルタン皇帝の物語」(*3)(*7)、交響曲第2番「アンタール」(*5)(*9)、
組曲「金鶏」(*4)(*10)
このアイテムの詳細を見る


やっぱり色鮮やかなオーケストレーションに惹かれたんだと思います。聴いていてドラマチックでもありますしね。
子供の頃は第2楽章の後半(ファンファーレ以降)と第4楽章が大好きでした。まぁ簡単に言うとテンポが遅いと飽きたんですな(苦笑)
第2楽章中盤、トランペットとトロンボーンのかっこよさにはホント子供ながらにしびれまして。
そしてその後で前半のテーマがめちゃめちゃかっこよくなって帰ってくるともう気分は最高潮♪オケ全体での打ち込みがまたかっこよくてね。たまらんです。
第4楽章の方は最初のお祭り部分、タランテラ風のノリの良さで引き込まれ、その合いの手に入るトランペットのフレーズが大好きで。奏者はタンギング地獄ですけど、聴いてる方は関係ないし(笑)
そして海の描写が戻ってきて、その波の大きさに度肝を抜かれていたものですよ。
(もちろん当時は深く考えちゃいないし、「うひゃー」「かっこいいー」程度の感想でしたが)

そしてパーカッションも面白いですね。
スネアは学生時代にオケスタで第3楽章・第4楽章を遊んでいましたが、それ以外の楽器も全部面白い!
ティンパニ、バスドラ、シンバル、…。全部やりたいぞ!というくらい面白い。さすがは管弦楽法で後生に大きな影響を与えたリムスキーだけあります。


…やべ、オケ版を語りすぎた(苦笑)
これでも半分以下に減らしたんだけど(^^;)
実はうちのCD棚を漁っていたら2台ピアノ版のシェエラザードを発見しました。すっかり存在を忘れていた1枚(ぉぃ

リムスキー=コルサコフ:シェエラザード
ゴールドストーン、クレモワ(Pf)

リムスキーコルサコフ:交響組曲「シェエラザード」、スペイン奇想曲、ナポリの歌(踊りの後で)


聴いてみたらなかなか面白い演奏で。このCDの存在を忘れていたなんてもったいなかったな。
これはリムスキー=コルサコフ自身による編曲です。
そのせいかは分かりませんが、ピアノになってもその色彩は失われていません。オケ版を聴き慣れている人でも違和感なく聴くことができますね。
また、ピアノ版ならではの特徴も。
「シェエラザード」と言えばやはり海の描写が有名だったりしますが、これがピアノの打撃音になると弦よりも輪郭がクッキリします。
また、各楽章に登場するシェエラザード王妃のテーマ。ソロヴァイオリンが奏でるオケ版は最初の音を美しく伸ばして聴き手を魅了しますが、ピアノはポーンと最初の音を出したらその余韻に聴き入ることになります。こういう違いも面白いです。

スペイン奇想曲」も面白いですね。
これをピアノでやるとなると気になるのは第4曲冒頭のスネアロールだと思います。ここ、ピアノ版では思いっきり低音でトレモロしてます。まるで地響きのように(笑)
それ以外はやっぱりオケとの違和感をそれ程感じません。
アルボラーダのソロはやっぱりクラリネットの方が楽しいかな。それくらい。

ナポリの歌」は、かの有名な民謡「フニクリ・フニクラ」を題材にした軽快な小曲。
変な小細工はせず、ひたすら6/8拍子でラッタラッタと駆け抜けます。聴いてるこちらも身も心も軽やかに♪
この曲も元はオケ版なんだろうか?聴いてみたいですね〜。


というわけでこの2台ピアノ版、店頭で見つかるかは分かりませんが(何せ輸入盤ですから…)、もし興味がありましたら探してみて下さいな♪
posted by ぽぽろんろん at 00:13 | 東京 ☔ | Comment(4) | TrackBack(0) | classical musics

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。