2005年09月22日

えっ?A.リードが死去??

ガーン!Σ( ̄△ ̄;)
全然知りませんでした。知ってからちょっとニュース検索してみたけど見つからなかったし。
たまたまブログ検索で吹奏楽関連のを見てたらぴいぴい’ず だいありーさんの記事を見つけてがく然です。

私の中・高と続いた吹奏楽活動の中でA.リードは欠かせない人でした。
中学なんてコンクールの自由曲が中1「春の猟犬」(もちろんこの時は出てないです)、中2「パンチネロ」、中3「アルメニアンダンス・パート1」と3年間リードだったし(笑)。
それ以外にもいろいろやりました。
ぴいぴいさんの書き方をパクってにならって、自分がやったことある曲(内輪の演奏も含む)をざっと書き並べてみると…。

<中学時代>
「パンチネロ」序曲
「アルメニアンダンス・パート1」(コンクール用に一部カット)
「『ハムレット』への音楽」より1・3(いわゆるコンクール用カット)
序曲「インペラトリクス」
「アレルヤ・ラウダムス・テ」
「音楽祭のプレリュード」

<高校時代>
「オセロ」
「小組曲」
「第3組曲」バレエの情景
「第1組曲」より「ギャロップ」
「目覚めよと呼ぶ声あり」(J.S.バッハからの編曲)

<それ以降>
「エル・カミーノ・レアル」
「アルメニアンダンス・パート1」(中学時代とは別カット)
「春の猟犬」

…これくらいかなぁ。書いてみたら案外少なかった(苦笑)けど、1人の作曲家の曲をこれだけやるってことはそうは無いと思います。

リードの曲はどれも親しみやすく、そして分かりやすいかっこよさが特徴だと思っています。
特にファンファーレを書かせたら天下一品と言っていいでしょう♪
「アルメニアンダンス・パート1」冒頭「あんずの木」、「アレルヤ・ラウダムス・テ」、「音楽祭のプレリュード」、「『ハムレット』への音楽」1楽章最後、などなど例を挙げたらキリがない(笑)。あ、「第3組曲」のファンファーレもいいぞ♪
中高時代はこれらのファンファーレに鳥肌立ちまくりでした。
そして「『ハムレット』への音楽」や「オセロ」冒頭での悲劇を予感させるドラマティックな音の塊に心まで震えたものです。
「ギャロップ」は高校吹奏楽部の定期演奏会でアンコールの定番でした。その頃まだ肩の力が抜けていなかった私は、文化祭の演奏でシロフォンのバチを叩き割ったりしたのもいい思い出(笑)

クラシック(というかオーケストラ)の曲に抵抗がある人には、その入り口的存在としてぜひリードを勧めたいと思うこともしばしば。それくらい、親しみやすくそして吹奏楽のかっこよさ・楽しさを分かりやすく伝えてくれました。
曲長もそれほど長くないので、そういう意味でもオススメできます♪

今はコンクールでもオケアレンジや新進の作曲家が目立ってきて、リードはすっかり「過去の人」のようになってしまいました。リードの音楽にワクワクしながら10代を過ごした私にとってはちょっと寂しい。
しかし、70年代から80年代にかけて吹奏楽をリードした(しまった、狙った訳じゃないぞ)大作曲家であったことは間違いありません。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


ところで、追悼CDは発売されるのでしょうか?(完全な「全集」とか)
私の大好きな初期の名作、「アレルヤ・ラウダムス・テ」と「音楽祭のプレリュード」(今は「フェスティバル・プレリュード」と言うのですか?)の音源がものすご〜く欲しいのですが、全然売っていないのです…
佼成でも大阪市音楽団でも構いません。地力のある吹奏楽団さん、ぜひぜひやって下さ〜い!m(_ _)m



追記:「春の猟犬」をやったことあるリストに追加しました。
   文章を多少変更しました。('05/09/23)
posted by ぽぽろんろん at 01:51 | 東京 ☀ | Comment(3) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年09月17日

「プラハのための音楽」自作自演♪

先週、CD屋で見つけてしまって即買いしてしまったのがこの1枚。

テンプル大学管楽響
チョドロフ、フーサ(*1)/テンプル大学管楽響、ブルーメンフェルド(Ob)(*2)、
ギグリオッティ(Cl)(*3)、カールソン(Trb)(*4)
リムスキー=コルサコフ:
オーボエと軍楽隊のためのグリンカの主題による変奏曲(*2)、クラリネットと軍楽隊のための協奏曲(*3)、
トロンボーンと軍楽隊のための協奏曲(*4)
フーサ:プラハのための音楽1968(*1)
プロコフィエフ:体育祭行進曲


リムスキー=コルサコフの軍楽隊のための作品とかはもちろんプロコフィエフのも吹奏楽器のための作品で、これらが収録されているCDも珍しいと思うんですけど、やっぱりこれを買う原動力になったのはタイトルにもある「プラハのための音楽1968」♪
「あんたホントに好きだね〜」と言われちゃいそうですが、本当に好きです(笑)
そしてこれ、フーサの自作自演なんですよ!
作者がどういう音を思い描いてこの曲を書いたのか一度は聴いてみたいじゃないですか。よって即買い(単純だねぇ

という訳で感想でーす。

第1楽章でまず感じたのは、「とんがってる!」てこと(笑)
テンポが速いわけではありませんが、各モチーフの部分だけ音価を小さくしキュッと圧縮し、各音にかなりキツいアクセントを付けることで緊迫感を与えています。
こういうやり方もあるんですね〜。コンクールじゃ絶対出来ないでしょうけど(笑)
また、ドラがすごくいい音してます。低音が豊かでグァァアアア〜〜と浮かび上がって広がってくる感じはこの曲にはピッタリ♪
置き場所があるならばこのドラ欲しい(笑)

でも何より驚いたのは第3楽章
あれっ?冒頭のスネアソロ、スネア(響き線)入ってない!というか、最後のソロに入るまで入れてない!?
でも他の演奏じゃみんな入れてるって事は、楽譜にはそう書いてあるんですよねきっと。しかし作曲家本人がそうしてない(爆)
そりゃないよ…(;´д`)トホホ
以後の演奏はもうみんなスネアを外していこう!(笑)
スネアを外すことでおどろおどろしい雰囲気が増してますね。
またこの演奏ではスネアドラム自体かなり深胴のものを使用しているようで、太鼓の音程も低いです。
そのためロールが地響きのように迫ってきます。これはすごい!新発見です。
第4楽章へのロールクレッシェンドはこれまでどちらかというと「砂嵐」的な印象のものが多かったですが、この「地響き」的なロールに「フーサ自身はこういうものをイメージしていたのかぁ」と1つ利口になった気分(笑)
ただ、この演奏だとロールの時間が私の好みよりちょっと短いんですよね。あと、第4楽章との間にちょっとすき間が空いてしまう。そこがちょっと残念。でもこれがフーサの意向なのかぁ(苦笑)

第4楽章のテンポは普通〜多少遅めでしたが、その分音の圧力を強くして突き刺すように演奏してきます(特に金管)。
やっぱ「とんがってる!」ってことなのね(笑)
最後のコラールの中でのアドリブ部分(指定音またはフレーズだけど)でピッコロがこんなに目立つ録音は初めて聴きました。というか他の音がなぜか小さいです。もっとグジャグジャ混沌としたものをイメージしていたのでちょっと肩透かしを食らいました。
しかし圧巻は最後の音でしょうか。長ぇよ(笑)
最後にもっと押して終わってくれたら文句なかったです。


この演奏、録音スタジオがちょっと響く場所だったようです。
そのためスネアとかティンパニとか音の粒が分かりにくい部分があるのがちょっと残念。
第2楽章の鍵盤のゴツゴツ響く感じには向いていたようですが。
あとは、トランペットがいきなりデカくなるとかホルンが埋もれっぱなしとか、録音バランス的に残念な部分もチラホラ。
直接聴いたらどんな感じだったのかが気になってしまう演奏(というか録音)でした。
生自作自演聴きてぇ〜!(笑)
posted by ぽぽろんろん at 19:50 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年09月06日

私の後輩たちが東関東大会頑張ってきました♪

ちょっと過ぎた話題になってしまうのですが、やっと材料見つけたので…。

先週の土曜日(9/3)、よこすか芸術劇場にて第11回東関東吹奏楽コンクールが行われました。
なんとそこに!私の母校も出ていたのですよ!!
前回うちの母校が県大会を突破したのはもう10年くらい前、かなり久々の晴れ舞台でございます♪
しかも行われるのが横須賀ということで、都下からなら全く問題なく聴きに行ける距離。よっしゃ行くぞー!整理券取りに並ぶぞー!

……って思ってたんですけどね、前日から風邪引いてダメでした(爆)
行って行けないことはなかったですけど、鼻水と涙の洪水だったし頭ボーッとしてたし冷房でますます死体に近くなるので諦めましたよ…
今日もまだ治りきってないしね。

東関東大会は神奈川・千葉・栃木・茨城の4県の代表で行われますです。
「第11回」ということで分かるとおり、関東が「東」と「西」に分かれたのって10年前なんです(西は埼玉、群馬、新潟、山梨の4県)。
もちろんそれ以前は「関東大会」でした。私が現役だった頃もそう。
何でありがちな「北関東」「南関東」ではなく東西に分けたのか。おそらく強豪校のバランスを取るためだと思われます。
しかしおかげで西関東は埼玉勢の天下となっていますが(^^;)
どうせなら南北に分けて北を「茨城・栃木・群馬・新潟」にしてくれたら自分の高校のチャンスも広がるのにぃ〜、そして南は埼玉と千葉でつぶし合うがいい…
(−_− )フフフ
……と「北関東」の高校(常総を除く)は思ってることでしょう(苦笑)

それはさておき、今年うちの母校が演奏したのがこちら。

課題曲:パクス・ロマーナ(松尾善雄) ←こんなタイトルだけど「行進曲」です
自由曲:交響的舞曲より第1,3楽章(ラフマニノフ/アンドリュース)

うちの吹奏楽部の「交響的舞曲」好きはまだ続いているのでしょうか。だとしたらちょっと嬉しいような。
スキタイ組曲」好きも続いてるかなぁ?(笑)

実は、私が高1の時の定期演奏会メインが「交響的舞曲」だったんです。
先輩たちは本当は全曲やりたかったのですが著作権の関係で第2楽章はできませんでした。
そして入部2ヶ月かつパーカッション初心者の私にタンバリンが割り振られたのです!Oh!
この曲のタンバリンって難しいんです。特に第3楽章。
他のパート員はみんなやりたい楽器がすでにあって、新人の私は余り物だったのですがそれがよりによってタンバリン。
何て無謀な先輩方…(苦笑)
そしてそんなタンバリンを自分が左利きなのも忘れて演奏会1ヶ月前まで右手で練習してました(爆)
周りに左利きがいなかったせいで全く気付かなかったんですね。おかげで今でもタンバリンは右手で叩きます。

…って私の昔話はどうでもいいや。東関東大会の結果を書かなきゃ。
うちの母校は銅賞でした。う〜ん、残念。でもよくやったよ!
「茨城開催じゃない」のに県大会突破したんだから(東関東大会が地元開催だと県の代表枠が1増えます。多分今でもそのはず)、これは偉いですよ♪
(*^^)//。・:*:・゜’★,。・:*:♪・゜’☆ パチパチ
かわいい後輩たち(顔は見たこと無いけどかわいいに決まってる!)、よくやったね。お疲れさま!!
いい思い出になったことでしょう♪「よこすか海軍カレー」は食べたかい?(笑)

全国大会には、常総学院市立習志野市立柏の常連さんたちが順当に全国大会に駒を進めたそうです。これまたおめでとうございます。早く招待演奏に回ってくれ!(笑)
この3校、東関東大会代表はほぼ固定で全国大会でも「」受賞が堅いためか2ちゃんでは「御三家」と呼ばれていました。一般的にもそうなのかな?


本当はこのエントリーをもっと早く上げたかったんですけど、結果が分かるページが分かんなくて遅れちゃいました。
今日も仕事中に一生懸命探していたら(ぉぃ)、意外と直球ど真ん中のところに堂々と出てましたよ。気付け、もっと早く。
↓↓↓↓
東関東吹奏楽連盟サイト

あるんですね、「東関東吹奏楽連盟」。こんなハンパな名称の団体なんて無いだろと思ってました(ひでぇ

それにしても、高校の現役生を見に行ったりOB会に出たりしなくなって5、6年が経ちます。何て薄情な先輩でしょ(苦笑)



追記:ついでに見たら、私の出身中学も東関東で同じく銅賞を取っていました。
   課題曲:ストリート・パフォーマーズ・マーチ(高橋宏樹)
   自由曲:楓葉の舞(長生淳)
   だったそうです(自由曲知らん…)。
   顧問の先生が変わって(高校吹奏楽部の先輩。OBバンドではお世話になりました)から東関東の常連になったようです。
   こんなものまで出ています(笑)
   ビデオ版 水戸四中にみる吹奏楽指導 合奏力アップのための年間練習スケジュール
   すごいねホントに。('05/09/06)
posted by ぽぽろんろん at 22:47 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年08月19日

いい「1組」「2組」を見つけました♪

吹奏楽作品って、CDがあまり出回ってないから好みの演奏を見つけるのが大変です。
ホルスト:吹奏楽のための組曲第1番・第2番(以降、「1組」「2組」とします)という古典的名作でさえもそれは同じ。
今までうちにあったのも納得いかないものでした。
でも先日見つけたこちらはなかなかの演奏でした。

ホルスト:吹奏楽のための組曲第1番・第2番 他
フェネル/クリーヴランド管弦楽団管楽セクション
ホルスト:吹奏楽のための組曲第1番・第2番
J.S.バッハ:幻想曲ト長調 BWV572
ヘンデル:王宮の花火の音楽

1組も2組もイギリスの民謡を主題にした組曲となっています。
いずれも10分程度の小曲ながら素朴なメロディがイギリスの風景や情緒を浮かび上がらせます。
そしてシンプルながらも上質なオーケストレーションが吹奏楽の楽しさを見せてくれます。
「惑星」のような壮大な曲ではありませんが、短い中に面白さのエッセンスがキュッと閉じこめられた佳作です。

さて、このCDで何が「なかなかの演奏」だったかって言ったら、そりゃあズドンとかましてくれたバスドラ!(やっぱそこかい
もちろんそれは管楽器がきちんとしていることが前提ですけどね。
1組1曲目、名曲「シャコンヌ」を普通に聴いていたらクライマックスで入るバスドラにビックリ!
デカいよ、中身の詰まったいい音でパーカッション的には嬉しいけどデカいよ(笑)
そうなると、1組終曲「行進曲」前奏のバスドラ1発がもう楽しみじゃないですか♪
するとこれまたいい!腹にズドンとくるいい音です。そして割れてないのがさすがプロ。
それ以外の部分での後打ちバスドラも総じてステキです♪

しかしこのバスドラ、冷静に考えるとある意味異常です。ティンパニやスネアはそこそこ普通の音量なのに、これだけデカいデカい(笑)
このバランス(又はマイク位置)はフェネルの指示でしょうねぇ。グレート!

それにしてもやっぱりいい曲です、シャコンヌ。
4分半の中に管楽器の奏でる和音のオルガン的な美しさやハッキリとしたアタックなど吹奏楽の長所を上手く使って飽きさせません。
ホントあっという間の4分半。「おいしいお肉が口の中でアッという間に溶けて無くなっちゃう」感じで終わってしまいます(笑)
「もっと味わわせてよ〜」ってくらいの名曲です。

2組と言えばパーカッション的には3曲目「鍛冶屋の歌」のアンヴィル(かなとこ)がやっぱり欠かせないです。
カンキンコンと打ち鳴らす金属音はまさに「鍛冶屋」で鉄を鍛える光景そのもの。リズムはちょっとひねくれてますが面白い。
1分半で終わっちゃう曲だけどやっぱりおいしいですな。
この演奏では結構音が高めなのですが、もうちょい低い方が個人的には好み。まぁそんなの知ったことかって感じでしょうが(笑)
そして曲としていちばん面白いのはやっぱり最後の「ダーガソンによる幻想曲」♪
特に後半、8分の6の軽やかなリズムに乗って対旋律として流れる「グリーンスリーヴズ」(ちょっと変形)は美しい〜
「グリーンスリーヴズ」のこの使われ方はV.ウィリアムズの「グリーンスリーヴズ幻想曲」より好きだったりします。
そしてここのバスドラもちょっとデカいね(^^;)嬉しいけど。

実は一緒に収録されているバッハとヘンデルは金管が荒れてて割れてて今イチなのですが、ホルストだけはなぜか木管・金管のバランスが取れていて歌も実に美しい♪
もともとホルスト目当てだったので買ってみてよかった1枚です(^^)v
posted by ぽぽろんろん at 23:28 | 東京 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年07月27日

浪速のバルトークの夏♪

いや〜、台風一過の今日は暑かったですねぇ〜。
私は会社への通勤だけでもう汗だくでした(´ヘ`;)あづい…
梅雨も明けて一週間、もう夏まっただ中へ突入していくのですね。私にとってはいちばんつらい季節です(苦笑)

さて、「日本の夏」を感じさせてくれる曲っていろいろあると思いますが、私は大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」を聴くと「夏〜〜っ!」という気がしてしまいます。

大栗裕と言えば「浪速のバルトーク」(もちろん「浪速のモーツァルト」と言えばご存じキダ・タロー)。
東洋のバルトーク」とも呼ばれます。それだけに日本、特に大阪情緒を色濃く映し出した曲調が特徴となっています。
民謡などを好んで使うのも「バルトーク」と呼ばれる一因ですね。
もちろん、この大阪俗謡による幻想曲も例外ではありません♪

祈るような序奏のあと、チャンチキと太鼓の音に導かれて出てくるアレグロのメロディは大阪・天神祭の地車囃子(だんじりばやし)
続いてピッコロでおどけたように吹かれるのは、生国魂神社の夏祭りでの獅子舞に使われるお囃子です。
これらの祭を実際に見たことのない私にとっても、次々と流れてくるメロディはまさに「夏祭り」を感じさせてくれます。
私にとってはそこから連想される風景は、御神輿が威勢よくかつがれている風景だったりゲタをカランコロン鳴らしながら露店の列のなかを歩く風景だったりします。
もちろんそれは実際のものとは違うと思いますが、聴いた人それぞれの心の中にある「祭り」の心象風景が引っ張り出されてくるのです。従ってこの曲には昔懐かしい日本の風景が流れます。そして夏の蒸し暑さと夕暮れ時の涼しさが感じられます。

この曲、もともとはオーケストラ曲として作られ朝比奈隆指揮の関西交響楽団(現在の大阪フィル)によって初演が行われました。
その後、朝比奈氏はこれをヨーロッパへ持っていき、ベルリン・フィルなどと演奏して好評を博しました。
さらには吹奏楽用にも編曲され、今ではむしろこちらの方がポピュラーな存在となっています。
ちなみに私は吹奏楽版の方が好き。なぜなら、吹奏楽版で効果的に用いられているシロフォンがオケ版には無いから。
中間部、オーボエとフルートの寂しげなソロの合いの手としてシロフォンが入るのですが、これがまるで鹿おどしが「カッコーン」と言うようなとてもいいワビサビを感じさせるのです。
オケ版だとこれを弦のピチカートでやっているのですが、やはりアタックが弱いし木の質感には敵わない。
そして、全曲を通しても管楽器の音のぶつかり方の方がオケ版よりしっくりくるんですよね。

うちにある下のCD(吹奏楽版)では、この曲を朝比奈御大が振っています(!)。「神話」や「仮面幻想」も入って非常においしい1枚♪
大栗裕作品集
朝比奈隆・木村吉宏/大阪市音楽団
・吹奏楽のための小狂詩曲 ・吹奏楽のための神話〜天の岩屋戸の物語による
・巫女の詠えるうた ・仮面幻想 ・吹奏楽のためのバーレスク
吹奏楽のための「大阪俗謡による幻想曲」(全曲版)


オケ版はおそらく下の画像のNAXOS版がいちばん手に入りやすいと思います(演奏はちょっと弱いですけど)。
大栗裕:大阪俗謡による幻想曲、ヴァイオリン協奏曲 他
下野竜也/大阪フィル 高木和弘(Vn)
・ヴァイオリン協奏曲 ・大阪俗謡による幻想曲(1970改訂版)
・管弦楽のための神話〜天の岩屋戸の物語による(1977管弦楽版)
・大阪のわらべうたによる狂詩曲


私は日本の夏をこの曲で満喫するので、ぜひ今年の夏は暑さ控えめでお願いしたいです(爆)
posted by ぽぽろんろん at 23:15 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年05月28日

吹奏楽の超名曲が…

ホントは前の記事の追記で終わらせようと思ってたんだけど、あまりに腹立ったんで独立した記事立てちまったい。


今日、前の記事の最終行に書いたCDが届いたんです。「プラハのための音楽1968 『チェコ音楽の宝石2』」。吹奏楽版でした。
よし、これで「プラハ〜」の新しい演奏が聴ける〜♪って思ったら…

おいっ!なんぢゃいこれは!
CDのタイトル曲なのに、第1・4楽章のみって…。
しかも編成が…。
木管の人数も激しく足りなさそうだけど、パーカッション2人しかいないよ。太鼓担当と鍵盤担当。タムタム(ドラ)無し。シンバルもほとんど出てこない。
第1楽章、あのファンファーレ直後のあのかっこいいドラ1発が無いってどゆこと?
ティンパニが寂しくタトトタンってmfくらいで何よこれ。もう文章が日本語の法則無視しちゃってるよこんなん聴いたせいで。
しかもそのファンファーレ自体も何の勢いもなくつまらないしこれもmfか?ソステヌートか?

あ、後になったらパーカッション3人目がいた。太鼓2人と鍵盤かぁ。……っって3人いたらドラ叩けやコラ(−−#;

第4楽章も直前のスネアが無くいきなり始まるからものすごく物足りないし。
シロフォンもスネアのスティックで叩いてるようにペチペチな音ですよ。後述の録音のせいかもしれないですけど。
第4楽章のシロフォンソロの寂しいこと寂しいこと

ちなみに他の曲でもパーカッションは3人までしか出てこないですが、それが正規編成なのかも分からない状況になってます(苦笑)

これ、絶対録音場所も悪いですよ。
1トラック目、ドヴォルザークの「謝肉祭」の時点で思いましたが。
何かざらざらして手作り感に溢れるアマチュアな録音になってます。
しかも基本的に金管しか聞こえない(苦笑)。
木管もパーカッションもはるか遠くから聞こえます。fになったら金管以外はどこへやら。

「宝石」の数々が木っ端みじんです。「ダイヤモンドはトンカチで砕ける」とか前にトリビアでやってたなぁ〜。
吹奏楽やってるチェコの人が、「プラハ〜」やドヴォルザーク・ヤナーチェクをこんな扱いでいいんかいな(^^;)
それとも、「チェコ人がやってるんだから本来はこういう演奏だ」ってことでしょうか?
私はそれなら激しく日本式がいいです。


ジャケ写を取り込むのもアホらしいので画像は無しです。せっかくフサの写真なんですけどね。
とりあえず、「チェコ音楽の宝石」には気を付けろ!
お金返して欲しいよ、全く……これで3,000円は詐欺だ。


あらためて大阪市音楽団のを聴き直しました。やっぱ迫力が違うね♪(笑)


追記:後で見たら言葉が足りなかったので補足です。
   ・演奏は「プラハ・キャッスル・ガード・アンド・ポリス・ウィンド・オーケストラ」、チェコの楽団です。
   ・上の文中にある「太鼓担当」とかの「太鼓」はティンパニも含みます。
   ・「プラハのための音楽」はパーカッション3人じゃ当然足りません。
   ('05/05/28)
posted by ぽぽろんろん at 18:44 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年05月26日

吹奏楽の超名曲が届いた♪

レレレーレー ミドドーミー

と書いただけで、「お?これは『わが祖国』の『ターボル』『ブラニーク』に出てくるコラールぢゃん」と思ったあなたは極めて正常な(?)オーケストラ人。
吹奏楽な人にとってはこれはカレル・フサの「プラハのための音楽1968」で決定!なのです。

もちろん引用元はどちらも同じで、チェコの歴史を語る上で欠かすことの出来ない「フス戦争」において生まれた有名なコラール「汝ら神の戦士たち」です(フス派の僧侶ヤン・チャペック作と言われています)。

「ターボル」と「ブラニーク」はフス戦争そのものを扱った曲ですから、このコラールが使われるのは極めて自然な流れです。では、「プラハのための音楽1968」でなぜこのコラールが使われたのか?
1968年と言えば、これまた歴史的に重要な「プラハの春」の年。
チェコが自由を手に入れ、そしてまた当時の社会主義国によって制圧されてしまった年です。
「このような外圧にチェコが屈してはいけない」と、はるか昔に外敵を退け「無敵」とも言われたフス派のコラールを引用したのです。
このコラールは、上記の曲に限らずチェコの自由や歴史を扱う国民主義的な曲にはいろいろと引用されているようです(が、私は他の曲は知りませんです…)。

で、この「プラハのための音楽1968」ですが、タイトルにあるとおり超名曲です。
個人的には、20世紀前半の吹奏楽の代表曲をフローラン・シュミットの「ディオニソスの祭り」、後半をこの「プラハのための音楽1968」と位置付けています。

今まではイーストマン・ウィンド・アンサンブルのCDしか持ってなかったんですけど、大阪市音楽団のが昨日の昼に届きました♪

シンフォニアフンガリカ.jpg


今回の方がパーカッションが強調されてて私向き♪(笑)
いろいろかっこいい場所はあるのですが、正直言ってこの曲は言葉にしてしまうと全然伝わりませんので詳しくは書きません。
(素直に「自分に表現力が無い」と言いなさい)
ぜひぜひ音で聴いて感動して欲しいです♪
私も1回でいいから全曲通して生で聴いてみたい!コンクールバージョン(1・3・4の抜粋又は3・4)はあるのですが…。


第1楽章<序章とファンファーレ>
ティンパニの弱音により断片的に示されるコラールのテーマの上にピッコロの半音階的な跳躍する旋律が乗っかり、無気味に薄暗く曲が進みます。
そこに突如現れるトランペットのファンファーレ!!
この不協和音がたまらなくかっこいいのだ〜〜!!
そこからはもう怒濤のように音の塊が次から次へ突進してきます。もうね何というか圧倒されますよ。
クライマックスに達すると、ティンパニによるコラールのテーマも強音で現れ、そこから波が引くように静まりかえりピッコロのソロが再登場して終わります。

第2楽章<アリア>
一般的な「アリア」の概念を完全に覆し、苦しみにうめくようなアリア。
マリンバを中心としたゴツゴツした伴奏に乗せて、とらえどころのないメロディが続きます。
クライマックスに出現するホルンのグリッサンドによる咆哮がたまらんです。

第3楽章<間奏曲>
パーカッションのみによる楽章。スネアから始まりますが途中から金属系楽器へ引き継がれ神秘的な雰囲気を強調します。
ここはハンパなアンサンブル力じゃあ乗り切れません。
そしてスネア再登場後は、カデンツァに続いて第4楽章にattaccaで繋がるスネア3台によるロールでの大クレッシェンド!!
すっげーーーーーっ!
ただ大阪市音楽団の演奏では、このクレッシェンドがちょっと短めかな?
逆にイーストマンのは長すぎてクレッシェンドが飽和してます(笑)

第4楽章<トッカータ>
先のスネアロールから冒頭tuttiでのF連打で、もう鳥肌が立ちまくり状態です(笑)
そこから第1楽章の動機も絡めつつ曲が進みます。まさに全曲を締めくくる総決算。
最後には、これまたtuttiによる堂々としたコラールのテーマをこれでもかとユニゾンで繰り返し終わります。


この曲はオケにも編曲されていて、うちにも1枚存在します。
あと、今週末にもう1枚この曲のCDが届くのですが(笑)、これは吹奏楽版なのかオケ版なのか不明です(爆)
posted by ぽぽろんろん at 01:31 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年05月15日

今夜はSLの曲を聴いてみた♪

今日(げっ!日付変わってる。昨日だ…)は、友達の友達が入っている劇団の公演を見てきました。
この劇団の公演を見に行くのはこれが2回目、今回は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をベースにしたものでした。
ちなみに前回見たのは、交通事故で自分以外の家族が死んでしまった少女と彼女を見守るために成仏しないでいる家族や、心が通じ合っていないため夫が幽霊になってしまった姿を見れない奥さんなどをめぐるお話しでした。
まるで、「雨と夢のあとに」のよう(笑)
まぁこの手の設定はよくあるので、何とも言えないですけどね。


で、劇中に汽笛の音なんて聞いたせいで、家に帰ってから久しぶりに「パシフィック231」なんて聴いてしまいました(すごい飛躍だなおい)

ビシュコフ.jpg


フランス人じゃない「フランス6人組」メンバー、オネゲルの最もメジャーな作品ですね。
「パシフィック231」はアメリカ横断急行列車に使われたSLの名前です。231は車輪の数を表しているそうで(前輪:2、動輪:3、従輪:1)。

汽笛の音を模した音形からゆっくりと車輪が動き出す。
初めはメロディも音が跳躍して不安定ですが、だんだんとスピードが上がるにつれ全音階・半音階が多くなり滑らかになってきます。
楽器が増えてくるとともに「鉄の塊」らしさも増してきます。
ハイトーンで吠えたり不協和音でぶつかる金管楽器はもちろんなのですが、高弦のひっかくような音形など弦の音までもが金属的に聞こえてくるから不思議です。
この曲は、最後のブレーキ描写が抜群に好きです。バスドラのトレモロとタムタムが交互に鳴らされるところなんてもう最高!(笑)
さすがは鉄道好きなオネゲル、面目躍如といったところです♪


気分がよかったんでもう1つ行っちゃいました(笑)。スパークの「オリエント急行」。

オリエント急行.jpg


こちらは吹奏楽曲です。
ロンドンとヴェニスを結ぶオリエント急行での旅を描写しています。
楽しい旅を予感させる華々しいファンファーレから始まり、そして列車が動き出します。
ここの描写はホイッスル、ブラシを使ったスネア、カバサを使って結構リアルに聞こえます。
が、走り出してからは「パシフィック231」と違い、明るく弾むようなメロディや山岳地帯へ差しかかった描写等「アテネまでの旅」の風景が中心となります。
全体的にポップな曲調で親しみやすいですね。
うちの高校OB吹奏楽団でもお気に入りでよく取り上げてました♪


明日は電車(もちろんSLに非ず)を乗り継いでとある演奏会を聴きに行きます(おそらくブログにも上げるでしょう)。
こちらも楽しみですな〜♪
posted by ぽぽろんろん at 00:02 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

2005年04月16日

原作に負けるな! ヨハン・デ・メイ:交響曲第1番「指輪物語」

「指輪物語」といえば、前作「ホビットの冒険」に続いてトールキンが書き上げた一大ファンタジー叙事詩です。ファンタジーの古典的名作ですね。
おそらくこれを音楽で表現しようと思った20世紀の作曲家は山ほどいたのではと思います。

というわけで、オランダの作曲家ヨハン・デ・メイが1988年に書いちゃいました交響曲第1番「指輪物語」。
吹奏楽のために4年がかりで書かれた大曲・難曲です。
が、吹奏楽版はあんまり好きじゃないです(爆)
なんというか、第1楽章「ガンダルフ」からがっくり来たというか。
灰色の魔法使いの気高さ・孤高さみたいなものが表現しきれていないというか、聴いてて「弦楽器欲しい〜」という感じ。
第2楽章「ロスロリエン」もなぁんかガチャガチャしててやっぱり「弦が欲しい〜」。
エルフの森はガチャガチャというより、ザワザワっぽい方がよくないですか?←勝手な印象
許せるのは第4楽章くらいかなぁ…。カザド=ドゥムの橋はかっこいい。

…などと思っていたら2000年にオーケストラ版も出ていました(気付くの遅すぎ)。
先週注文したCDが本日再配達にて到着♪

指輪物語.jpg


編曲は本人じゃないのですね。チェック&ダメ出しはしてたみたいですが。いいご身分だ(笑)

個人的には、オケになってかなりいい印象になったと思います。
「ガンダルフ」も吹奏楽版では今イチまとまりきれてなかった部分もすっきりした感じで、弦を弓で「こする」ことで生み出される弦楽器の音がよりガンダルフらしさを醸し出していると思います。
ハープやピアノもいい味を加えていますね。
「ロスロリエン」も弦が入って正解。弦の和音の静けさに管楽器が乗っかった方がやっぱりいいですね。こっちの方がザワザワです(笑)
第5楽章「ホビットたち」も清々しさや威厳が増していて終曲にふさわしい堂々としたものになっています。

反面、第3楽章「ゴラム」(スメアゴルですね)はオケになっても今イチでした。(ーー;
スメアゴルの滑稽な外面や動きを強調しすぎというか。
彼の中にある闇の部分・不安・恐れ・葛藤のようなものの表現がもっと欲しかったです。これはオケ・吹奏楽関わらずの話ですが。
それとも私が読み取りきれていないだけ?なのでしょうか。

最後に、別に私はオーケストラ至上主義ではありませんです。
ハチャトゥリアンの交響曲第3番「シンフォニーポエム」は断然吹奏楽版だし、大栗裕の「大阪俗謡による幻想曲」も吹奏楽版の方が好き。
要は気に入りゃ何でも好きってことで(笑)
posted by ぽぽろんろん at 18:34 | 東京 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | wind orchestra musics

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